小泉八雲の妻セツを紹介した本5選

あの有名な作家、小泉八雲の妻、セツ。その人物像を描き出した素敵な作品をピックアップしました。まずは、彼女が育った環境と出会いのエピソードを、彼女自身の視点で描いた一冊。次に、夫としての八雲との交流を描くことで、夫婦の絆を感じさせる一冊。また、日本人女性としてのアイデンティティを模索する様子を描いた一冊も。幕末から明治期の日本の背景を描きながら、あの書家の偉大さも垣間見える作品もおすすめ。そして最後に、彼女の晩年を丁寧に描いた作品。彼女の生涯を通じて、時代の儚さや女性の強さを垣間見ることができます。
『八雲の妻 小泉セツの生涯』
| 作者 | 長谷川洋二 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 潮出版社 |
| 発売日 |
『ひとすじの愛 小泉八雲の妻セツ』
NHK朝ドラ「ばけばけ」のヒロインのモデル小泉セツーー松江の没落士族の娘として生まれた彼女が漂泊の作家ラフカデオ・ハーンと出会い、その運命は大きく変わる。二人三脚で歩んだ愛ひとすじの物語!!
(本文より)
どうすれば養父母、養祖父、実母を養って行けるのか。セツはお堀端を歩いていた。
あの日、セツという赤子が養家に運ばれて行った時と同じように、お堀は美しい水をたたえていた。
松江城はすでに取りこわされていた。そして士族達は没落して行ったが、町は変らず美しかった。
セツは絶望と不安に苛れながら、歩いていた。何ひとつ思案は浮かんで来なかったが、ただ歩いていた。
その時、昔からの知り合いのお信に会った。お信の家も没落士族で苦労をしていた。そのお信の口から思いがけない話を聞いた。
自分は松江に赴任して来た外国人の家で女中をしているとお信は言った。びっくりするほど高額の給金が頂けるのだが、松江の女達は外人を恐れて、行きたがらないのだと言う。
お信はその時、ヘルンというアメリカ人の英語教師の家で働いていると言った。住み込みだが、時々暇がもらえる。
「何と言っても給料が高い。私の家はそれで救われたの」
と言う。
「もう一人、女中を欲しがってるけど、みなこわがって、尻ごみしている。せっちゃんなら、大丈夫よネ」
と信は言ったが・・・・
| 作者 | 新井 恵美子 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 展望社 |
| 発売日 | 2025年11月20日 |
『小泉セツ(327) 世界で一番良きママさん』
この秋、話題のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公・小泉セツ。八雲の妻となり、再話文学の語り手として夫の助手をつとめ、八雲に愛されたその生涯と、夫妻の魂の往還の営みを繙く。
| 作者 | 池田 雅之 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 平凡社 |
| 発売日 | 2025年09月18日 |
『小泉八雲とその妻セツ 古き良き「日本の面影」を世界に届けた夫婦の物語』
『怪談』『日本の面影』が世界的なベストセラーとなった明治の偉人・小泉八雲。なぜギリシャ生まれの八雲が近代化して間もない日本に赴き、そして一生を過ごすことになったのか。そこにはアニミズムに満ちた日本の魅力だけでなく、妻として支え続けたセツの存在があった。語り部としての才能を発揮したセツが語り、そして八雲が記す。そうした過程のなかで『怪談』などのベストセラーは誕生し、そして世界の人は日本という国を知ることになったーー。今を生きる人々の心にも刺さる二人の生涯を圧倒的なフィールドワークで描き出す一冊。
第1章 不幸を肥やしに育まれた不屈のヒロイン
第2章 ハーン、憧れの国・日本へと渡る
第3章 背筋の凍る怪談話が温かい夫婦愛を育む
第4章 ふたりの「住みたい街」が違いすぎて
第5章 東京で安住の地、終の住処を得る
第6章 重荷を降ろして残りの人生を楽しむ
| 作者 | 青山 誠 |
|---|---|
| 価格 | 924円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2025年09月22日 |
『小泉セツとハーンの物語 ー小泉八雲「怪談」誕生のひみつー』
NHKの次期朝ドラ、『ばけばけ』の主人公のモデル・小泉セツと、ラフカディオ・ハーンが、日本の「怪談」を文学作品にして世界に伝える物語です。国際結婚がまだ珍しかった明治時代に、維新で没落した武士の娘セツと、両親に見放され欧米をさまよい日本にたどり着いたハーンが出会い、言葉が通じなかったふたりが、日本の古い物語を英語の作品に仕上げ、怪談文学として世界に伝えていくまでを物語にしています。それぞれl苦しい生活を送ったふたりが、どのように心を通わせて、現代に残る名作を誕生させたのか、そのひみつを探ります。
小泉凡(民俗学者・小泉八雲記念館館長・小泉八雲ひ孫)推薦!
「『怪談』で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻セツに光を当てたユニークな伝記。外国人に日本語を教えてきた著者が、セツとハーンのコミュニケーションと怪談文学誕生の秘話を、 手に取るように説いてくれる。著者のハーン夫妻への愛情があふれる文章にきっと読者は幸福感を覚え、ふたりの生き方にはげまされるだろう。」
| 作者 | 三成 清香/長田 結花 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 少年写真新聞社 |
| 発売日 | 2025年08月05日 |
これらの5つの作品を通して、小泉八雲の妻であるセツさんという女性の人生を垣間見ることができたと思います。ある作品では、彼女が若き日本女性としてどのように小泉八雲と出会ったのか、別の作品では彼女がどのようにして彼を支えたのか、また別の作品では彼女の晩年をどのように過ごしたのかを描いています。それぞれの作品がセツさんの生涯の一部分を捉えていますが、すべてを合わせると、一人の女性が時代とともに成長し、人生を豊かに生きていく様子が見えてきます。
セツさんは決して表舞台に立つ存在ではありませんでしたが、裏で支えた小泉八雲の作品は今も世界中で読み続けられています。そして、彼の作品に影響を与えたと言われているのが、彼の妻であったセツさんなのです。彼女の人生観や情熱が、間接的にではありますが、彼の作品に色を添えることになっています。
何よりも、小泉八雲とセツさんの関係が、これらの作品を通してどれだけ深い愛情に満ちていたかが発見できます。彼らの愛情は世界を超えて繋がり、今もなお私たちに感動を与え、考えさせてくれます。それがラフカディオ・ハーンとセツの愛の物語であり、それを伝えるべく作られたこれら5つの作品なのです。
これらのお話を読むと、それぞれにセツさんの人間性や思いが感じられ、小泉八雲とセツさんの愛の物語に終始触れることができます。愛する人を支え、共に歩むことの素晴らしさを私たちに教えてくれる作品たち。ぜひこの機会に、セツさんを知る5つの作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。彼女の生き様、思いを感じていただければ幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。









