夏休みに読みたい清少納言3選!

夏休みは、読書にぴったりの季節ですよね。今回は、清少納言の作品を3つ、おすすめします。まずは、彼女が語る心の動きや日常風景が生々しく描かれた日記です。ここからは清少納言の繊細で豊かな感性が垣間見えますよ。次に、その感性が詰まった詩集。古典的な表現がある一方で、生々しい感情描写や風景描写が詞に込められ、読むとなんだかほっこりします。最後は、様々なエッセイ集。彼女の鋭い観察眼や繊細さが色々な出来事や物事について語られています。ぜひ、この夏休み、清少納言の世界に触れてみてくださいね。
『清少納言伝 = The life of Sei Shonagon : 中宮定子讃仰と鎮魂の生涯』
| 作者 | 上原,作和,1962- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 勉誠社 |
| 発売日 | 2024年11月 |
『清少納言へタイムワープ』
きょうだい仲良く百人一首をしていたら、なぜか平安時代にタイムワープ! そこで出会った清少納言は、中宮・定子に仕え、華やかな宮廷サロンで充実した日々を送っていた。しかし定子の兄・藤原伊周と、藤原道長に権力争いが勃発し……。漢詩や和歌での機知に富んだやり取りや、恋のかけひきも満載。清少納言の魅力と『枕草子』誕生の背景がよくわかる!
| 作者 | 河合敦 |
|---|---|
| 価格 | 1320円 + 税 |
| 発売元 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2024年10月18日 |
『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』
セイ、あなたと私は驚くほど似ているーー。
遠い平安朝に生きた憧れの女性「セイ」を追いかけて、
ヘルシンキから京都、ロンドン、プーケットを旅する長編エッセイ。
仕事にも人生にもうんざりしたアラフォーシングルのフィンランド人「私」は、
長期休暇制度を使って日本へ旅立つ。目的は「清少納言を研究する」ためーー。
うだるような京都の夏の暑さ、ゴキブリだらけの「ガイジンハウス」、
同居人たちとのドタバタ劇、博物館や図書館での資料探し、
東日本大震災による精神的混乱、深夜のバーでの友との語らい、
この世のものとは思えないほど美しい桜、女性が生きていくことの困難さ……。
新しい人生へと旅立つ期待と不安を、鮮烈に描いたデビュー作!
■目次
1 始まり。十月
清少納言について知っていること
2 エスポー。冬から夏
長期休暇ーー助成金ーー研究ーー傲慢と恐怖ーー引っ越しと出発
3 平安京へタイムスリップ
美と歌の世界
平安時代の女たち
仮名文字
4 京都。九月
暑さーー同居人たちーー町
『枕草子』とは何だったのか。様々な伝本
5 京都。九月。第二部
歌舞伎ーー石庭ーー坐禅ーー能ーー芸者たち
空っぽの部屋、つまり平安時代の調度品
後宮、つまり女たちの世界
6 京都ーー九州。十月
庭園ーー宇治ーー比叡山ーー金運稲荷たちーー列車の旅ーー美容院にてーー手蹟テストーー苔庭にてーーセイ、あなたが見える
宗教と食事について
セイ、あなたはどう思われている?
友だちノート、つまり清少納言って誰?
7 東京ーー京都。十一月
大都市ーー日文研塹壕ーーヴォーグ
嫌味なセイとムラサキーー二人の宮廷女房の争い
8 フィンランドーーロンドン。冬
ものづくしの秘密
ヴァージニア・ウルフと女性事情ーーセイ
四十二人のセイーー訳書
脱線とセイの後継者たちーー文学、映画、音楽
9 男たちと恋人たち
恋人との逢瀬
平安時代の男たち
セイの男たちと子どもたち
10 津波ーータイ
Ⅺ 京都。四月
桜ーーもののあはれーー兼好と私
源氏狩り
和歌テスト
Ⅻ 京都。五月
坐禅ーー舞踏ーーレイのバー
春画よ、セイ
宴会と酒飲みについて
セイの運命
XIII 脱ぐこと、纏うこと
最後の質問、つまり『枕草子』とは何だったのか?
XIV 終わりーー始まり。ノルマンディー。八月から九月
謝辞
あとがき
親愛なるミア・カンキマキさんーー訳者解説
参考文献
| 作者 | ミア・カンキマキ/末延 弘子 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 草思社 |
| 発売日 | 2021年07月30日 |
これらの作品を通して、清少納言の人間性や豊かな感性に触れることができるでしょう。一見、平安時代の女流作家というと敷居が高く感じられるかもしれませんが、彼女の作品は非常に身近で、時を経ても色褪せることのない普遍的なテーマを描いています。「美しさ」や「哀しみ」、「日常」に対する感受性を優雅な文字に込めて、読む者にさまざまな感動を与えます。
恐らく、良い時も悪い時も清少納言の語る世界には、誰しもが共感する何かがあるんじゃないでしょうか。昔の人も今の人も、時代が変わろうとも心の中に抱える感情や喜び、悲しみ、彼女が描く情景に共感することでしょう。
それに、ライトな読み物だけでなく、少しだけ頭を使って読む本も夏休みにはピッタリですよね。というのも、本の中には新たな発見や驚きが詰まっていて、それがまた、より豊かな思考につながるからです。ほら、読み終わった後に「ああ、なるほどな」と何度も頷きながら頭の中を整理している自分が想像できますよね?
そういった意味でも、清少納言の世界を旅する時間はとても価値のあるものです。夏休みに少し時間を取って、清少納言の圧倒的な感性に身を任せ、平安時代の風情を味わってみてください。それがきっと、美しい風景としてあなたの心の中に残り、心地いい余韻を運んでくるはずです。
この夏、お手元にぜひとも持っておきたい本ばかりです。旅行が難しい今こそ、本の中だけでも自由に旅をしてみませんか?さて、あなたの心に一番響く作品はどれでしょう?何か一冊でも手に取って、清少納言の豊かな世界に触れてみてくださいね。これから読むみなさんにとって、素晴らしい体験となりますように。
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