岩手県出身の人物を知る本4選
岩手県出身の人物に焦点を当てた4作品をご紹介しますね。一つ目は、日本の漫画界を牽引する大御所の半生を描いた素敵な作品です。自身の経験を土台に岩手の風景や生活をリアルに描き出しています。二つ目は、岩手の伝説的な武将の一人が主人公の歴史小説。その武勇と知勥に感動するはず。三つ目は、岩手県出身の詩人の人生を描いた感動作です。何気ない田舎の風景が詩的に蘇ってきますよ。四つ目は、昭和初期の女性教育者の生き様を惜しみなく描いた作品。彼女の強い意志と献身性に心打たれます。どれも岩手の人間性を感じられる作品ばかりですよ。
『図説 宮沢賢治 (ふくろうの本/日本の文化)』
作者 | 関山 房兵/池野正樹/上田 哲/大矢 邦宣 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 |
『真実の原敬 維新を超えた宰相』
こんな総理が、今いたら!
藩閥政府の行き詰まりを打開し、昭和の戦後復興を支えたのは、この男のヴィジョンだった。
混乱の時代における政治家の役割とは何か。政治における優れたトップリーダーの資質とは何か。今まさに問われているこのテーマに、大きなヒントを与えてくれるのが、今年百回忌を迎えた「平民宰相」原敬である。厖大な史料を確かな眼で読み込み、伊藤博文や大隈重信、昭和天皇など近代日本をつくってきた人々の評伝を著して高い評価を得てきた著者は、原を「近代日本の最高のリーダーの一人」と断言する。
原は、朝敵・南部藩に生まれながら、明治新政府への恩讐を超え、維新の精神を受け継いでその完成を目指し、さらに世界大戦後のアメリカを中心とした世界秩序を予見して、日本政治の道筋を見すえていた。その広く深い人間像は、外交官、新聞記者、経営者と様々な経験と苦闘のなかで培われたものだった。志半ばで凶刃に倒れたことで、「失われた昭和史の可能性」とは何か。
著者にはすでに、選書メチエで上下巻930ページにおよぶ大著『原敬ー外交と政治の理想』(2014年)があるが、その後の新史料と知見をふまえ、「今こそ改めて原の生涯と思想、真のリーダー像を知ってほしい」と書き下ろした新書版・原敬伝。
序章 原敬をめぐる百年の誤解
第一章 「朝敵少年」の維新ーー母・友・師の人生観
第二章 天津で、パリで、漢城でーー外交官の日清戦争
第三章 部数倍増の手腕ーー大阪毎日新聞を経営
第四章 選挙は国家の公事であるーー政友会のリーダーへ
第五章 「アメリカの世紀」を予見ーー西園寺内閣の実権者
第六章 「一山百文」の公共性ーー山県有朋との確執
第七章 平民宰相誕生ーー世界大戦後のヴィジョン
第八章 「宝積」の理想ーー暗殺が奪ったもの
あとがき
作者 | 伊藤 之雄 |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2020年08月19日 |
『国際外交の舞台で活躍した岩手の男たち 杉村陽太郎と新渡戸稲造』
幻となった1940年の東京オリンピックを招致した岩手出身の外交官、杉村陽太郎。父・濬、嘉納治五郎、新渡戸稲造、原敬らとの絆を記しながら理想と国益との間で苦脳した姿を描く。
作者 | 佐藤竜一(ルポライター) |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 日本地域社会研究所 |
発売日 | 2022年02月 |
『SHO-TIME 大谷翔平 メジャー120年の歴史を変えた男』
二刀流の「史上最高のメジャーリーガー」は、どのようにして生まれたのか?
なぜ、大谷翔平はメジャーでMVPを受賞できたのか?
全米が驚嘆した大谷の凄さと活躍の秘密をメジャーサイドから徹底解明!
ロサンゼルス・エンゼルスの番記者が1460日間密着して完成した待望の一冊が日米同時発売!!
■エンゼルス前監督ジョー・マドン氏の特別寄稿
大谷翔平のMVP獲得の立役者で、前例のない二刀流起用を可能にしたのはエンゼルスの前監督であるジョー・マドン氏に手腕によるもの。本書ではマドン氏本人が序文を寄稿しているが、選手個人のために寄稿するのは稀なこと。それだけで大谷選手がスペシャルな存在だということがわかる。
■著者はエンゼルス番記者で大谷入団から1460日密着取材
著者のジェフ・フレッチャー氏はエンゼルス番として10年目を迎えたオレンジカウンティー・レジスター紙の記者。メジャー取材歴24年。米野球殿堂入りを決める投票資格も持つ。2013年よりエンゼルスを担当し、大谷の取材に関してはMLBルーキーイヤーから4年間にわたって密着取材。日数に換算すれば、実に1460日。本書では日本時代の大谷について徹底的に調べ上げ、現在に至るまで大谷について語り尽くしている。MVPという光の部分だけでなく、トミー・ジョン手術によるリハビリなど、日本ではあまり報道されていない一面も明かす。
■チームメイト、対戦相手、トレーナーなど豊富なコメント
大谷翔平が二刀流選手として活躍することで、MLBはルールまで変更することとなった。それは観客だけでなく、チームメイトや対戦相手の選手からリスペクトされる存在だからである。本書は最前線で取材している著者だからこそ書ける、GMやチームメイト、相手選手や監督、裏方のスタッフ、トレーナーなど豊富なコメントが満載。
■大谷翔平関連の翻訳本でMVP受賞後初の書籍
大谷翔平が全米で知られるようになったのは2021年のオールスター後のこと。そしてシーズン終了後のMVP受賞によりスーパースターとなった。MVP受賞後にアメリカ人記者によって書かれ、翻訳された初の作品! アメリカでもベストセラー必至の一冊。しかも日米同時発売だ。
作者 | ジェフ・フレッチャー/タカ大丸 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2022年07月12日 |
以上、岩手県出身の杰出した人物たちが主役となる4冊をご紹介させていただきました。それぞれの作品を読むことで彼らが持つ固有の思索や感情、そして時代や環境が織り成す独特な風景や人間模様を垣間見ることができます。
本や漫画を通じて、地域や人々の魅力を再発見し、新たな視点を提供できるのが文学の力です。特に、岩手県出身の人物たちが見せる人間の強さと優しさ、そして魅力はそれ自体が、岩手県という土地が育んだ文化や風土の豊かさを感じさせてくれます。
今回ご紹介した作品たちをひとつひとつ味わって頂き、その語り口や描写に感じる作家の個性、そして彼らの生き方や価値観に触れてみてください。また、その中に登場する岩手県の風景や風味を少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。
我々が日々生活する現代社会では、地元を離れたり新たな場所に移り住む人々も多いです。しかし、その一方で、故郷の文化や温かさを忘れずに、自分のルーツを再確認することで新たな視野や理解が生まれることもあります。そんな時、地元出身の作家の作品は、新たな視点を与えてくれる良いツールとなり得るのではないでしょうか。
文学は時と共に進化し続けていますが、そんな中でもひとつひとつの作品は、束の間の時間を止め、我々に深く考えさせてくれる一時の静寂をもたらしてくれます。ぜひ、今回ご紹介した作品を通じて、岩手県出身の素晴らしい人物たちと、その生き方や思想を肌で感じてみてください。
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