川端康成の小説 おすすめ6選 ノーベル文学賞受賞作家

川端康成の魅力を感じるためのおすすめ作品を6つご紹介します。彼の作品は美しい文体と繊細な心情描写に彩られ、それぞれが読者を異なる世界へと誘います。神秘的な景色描写により、日本の四季の魅力を余すことなく堪能することができる作品も。また、静かで深淵な人間ドラマを織りなす詩的な作品にも出会えます。極めてリーダブルな物語でありながら、そこには複雑さや哲学性も盛り込まれています。ノーベル文学賞受賞者である彼の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
『雪国』

作者 | 川端,康成,1899-1972 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2022年06月 |
『掌の小説』

両親を早くに失った私は、幼い頃から祖父を一人で介護していた。私が十六歳の時に祖父が亡くなり、火葬され…。自伝的な「骨拾い」のほか、「伊豆の踊子」の原形をなす「指環」、謎めいた高貴な少女が馬車を追いかける「夏の靴」、砕け散ってしまった観音像を巡る「弱き器」など、四十年以上にわたり書き続けられた豊穣なる掌編小説122編。神秘、幻想、美的感受性等、川端文学の粋が凝縮されている。
作者 | 川端 康成 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2022年03月28日 |
『古都(新潮文庫)』

作者 | 川端康成 |
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価格 | 539円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2013年06月14日 |
『伊豆の踊子』

作者 | 川端,康成,1899-1972 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2022年07月 |
『親友』

復刊!文豪・川端康成が残した幻の少女小説
めぐみとかすみは新制中学一年のクラスメート。赤の他人ながら瓜二つ、誕生日まで同じとあって、次第に仲良くなっていく。両親、弟、妹たちとにぎやかに暮らすのんびりやのめぐみと、母親と二人暮らしのちょっぴりわがままなかすみ。夏休み、めぐみはかすみに誘われて、親戚の“森田のおじさま”が住む鵠沼の家に遊びにいくが、寝食をともにするなかで、二人の心は微妙にすれ違っていく。十代ならではの気難しさと反発心。さらに、上級生・容子への憧れや、嫉妬。たびたび壊れそうになる二人の友情の行方はーー。少女たちの複雑に揺れ動く胸の内が丁寧に描かれた傑作小説。
昭和を代表する小説家にして、日本人初のノーベル文学賞受賞者、川端康成。純文学作家として広く知られていますが、児童文学・少女小説も残しています。「親友」は、昭和29年から少女向け月刊誌『女学生の友』に15回にわたって連載された小説。連載終了後に単行本化されたものの、その後は復刊されることのなかった幻の秀作です。60年以上の時を経て、蘇ります。
【編集担当からのおすすめ情報】
「伊豆の踊子」「雪国」などの作品に登場する女性像とはまた趣の違う、少女たちのみずみずしい感性、複雑な胸の内が丁寧に描かれた傑作です。玉井徳太郎による連載当時のかわいらしいイラストも多数収録していますので、時代の雰囲気も味わうことができます。また、川端が戦前の昭和14年に『セウガク一年生』に寄稿した短編「樅ノ木ノ話」も当時の誌面のまま併せて収載。川端の、子どもたちに向けた思い、そして、川端文学の幅広さを感じることのできる貴重な一冊です。娘婿にしてロシア文学者・川端香男里氏の解説文に加え、川端康成氏ご本人を知る瀬戸内寂聴氏による文庫本解説文も必読です。
作者 | 川端 康成 |
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価格 | 638円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2017年08月08日 |
『舞姫』

空前のバレエブームに沸く戦後。バレエ教室を主宰する波子の夢は、娘の品子をプリマドンナにすることだった。だが、夫は家に生活費を入れてくれず、暮らしは苦しくなっていく。追い詰められる波子の心の支えは、かつて彼女に思いを寄せた男、竹原だったーー。終戦後の急速な体制の変化で社会や価値観が激変する時代に、寄る辺ない日本人の精神の揺らぎを、ある家族に仮託して凝縮させた傑作。
作者 | 川端 康成 |
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価格 | 737円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2023年08月01日 |
これらの作品を読めば、川端康成の深遠なる世界に触れることができると思います。どの作品も日本人特有の美意識や誇り、その上に立つ人間的価値や感情が描かれており、深い感動を覚えずにはいられません。また、川端作品のなかには自然の美しさを詩的に描くものもあり、そこには多くの人々が忘れかけている、自然と共生する大切さや、四季の移ろいを感じる喜びが詰まっています。
彼の作品はリアリズムとロマンツが融合した、とても詩的で忘れられない印象を与えてくれます。緻密な描写の中にも、一見シンプルで素朴なストーリー展開があるので、心地よく読めるのも魅力の一つです。また、川端康成の作品は繊細で深い人間観察も見事であり、読者としては人間の心理や感情の動きに関心を持つ方には特におすすめです。
彼の作品には、個々のエピソードを通して、人間の喜びや悲しみ、生きることの奇跡が散りばめられています。それらを読むことで、我々は人生のささやかな幸せを感じ、ふと胸が暖かくなることでしょう。これらの作品を通じて川端康成が掘り下げようとしているのは、決して華やかでないけれどこそ、価値あるもの、すなわち人間の存在そのものと言えるでしょう。
ともあれ、彼の描く世界は時に厳しく、時に優しく、また時に悲しいものですが、その全てが私たち自身を映し出す鏡のようです。それぞれの作品から得られる何かは、読む人それぞれ異なるでしょう。でもそれがきっと、個々にとって大切な何かになることでしょう。
この6作品をご紹介しましたが、彼の作品はまだまだ数々あります。時間と心の余裕を持って、川端康成の作品をじっくりと味わってみてください。言葉や心に残るシーンがきっと、何処かであなたを待っています。
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