これらの全ての本は、中間管理職としての仕事を楽しみながら、自身の成長と共に組織の成長も同時に追求する皆さまに、きっとお役立ていただけると自負しています。

同じ中間管理職でも、おそらくそれぞれ立ち位置や、担当業務、関わる人々、そこで取り組む課題はたくさんあると思います。しかし、それらを通じて蓄積される経験や視点、感じ方や考え方などがそれぞれの個性を形成し、その個性こそが組織の力となるのだと考えています。

それぞれの本で示されているのは、中間管理職に求められるスキルや知見だけではなく、組織を存続させ、発展させていくための視点や考え方です。これらの本を読むことで、自分自身の考え方を深化させることができるのではないでしょうか。

また、これから中間管理職になる方への参考書として、現役の中間管理職の方への気づきのきっかけとして、上級管理職の方への部下理解の一助として、たくさんの方々の手に取っていただけたらうれしいです。

私たちは皆、少なからず組織の一部として存在しています。組織を動かす力は、一人一人の力の集積であり、その中核を担う中間管理職こそ、組織の未来を創造する鍵を握っています。この記事をお読みいただいた皆さまが、自らの役割や立ち位置を見つめ直す契機となり、組織の内外でより大きな影響力を発揮されますよう心から願っています。

そうは言っても、本は読む人によって受け取り方が変わります。面白さ、役立つかどうかも一人一人違います。だからこそ、ぜひ自分の目で確かめてみてください。そして、経験と共に多くの知識と視点を得て、素晴らしい中間管理職になってください。