ジョージアの文化を知る本4選

ジョージアの魅力に溢れた作品を4つご紹介します。その一つ目は、その風土と歴史への深い敬意を感じることができる歴史小説。細部にこだわり抜いた文化の描写により、ジョージアの情景が浮かび上がってきます。二つ目は、ジョージア料理が主人公の美味しい物語。言葉足らずでその旨味を伝えきれないほど、ジョージアのガストロノミーに深い愛情を感じさせる一冊です。三つ目は、現代ジョージアの若者たちの日常を描いた現代小説。彼らの夢や葛藤を通して、現代ジョージアの社会を垣間見ることができます。最後は、フォークロアや神話に根ざしたファンタジー作品。独特の神話の世界観を通じて、ジョージアの精神的な一面を感じることができます。どの作品もジョージア独自の深みを感じさせ、読む者の心を引き寄せる力がありますよ。
『大使が語るジョージア : 観光・歴史・文化・グルメ』

作者 | Lezhava,Teimuraz,1988- Goginashvili,David |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2023年01月 |
『ジョージア中世の教会建築ガイド もう一つのキリスト教建築』

今も遺る中世教会堂の建築形式の変容と変遷!
東トルコからカフカースへと至る地域。多様な民族が行き交い災禍に翻弄された地域。そこはまた西欧とは異なるキリスト教建築が各地に遺されており、栄華の残照として野辺に留まっている、或いは依然として篤い信仰を集めている地域である。本書は、こうした教会建築を4世紀の初期から遡り、多数の図版を用い類型化した形で、主要な遺構の解説を行っている。それらの遺構は、地場の技術をペルシャやビザンツ(ローマ)等の優位な文化に接続させ、変様させることで、独自の建築文化を作り上げた。ジョージア建築は、西欧文化への対抗する衝迫として屹立する「もう一つのキリスト教」である。知られざる教会遺蹟のガイドブック且つジョージア教会入門、そして同国側面史ともなる書物である。
目 次
序文(+ジョージア文字とラテン文字の対照表)
謝辞
ジョージアの現在の州構成地図と各時代の歴史地図
第1章:古代後期の教会建造物
東ジョージアにおける教会建築の始まり
5世紀から6世紀にかけて:東ジョージアにおけるバシリカ形式の発展
単廊型とその変異形
西ジョージアにおける初期のバシリカ形式
マングリシ教会堂と他の初期ドーム付設教会堂
ムツヘタのジュヴァリ(聖十字架)教会堂と関連建造物
ツロミ教会堂:王室の支援とドーム付設十字平面構成の発展
バナの聖堂と南カフカースにおける二重殻四葉形式
第2章:建築の変容と興隆
東ジョージアにおけるアラブ侵攻後の教会建築
グレゴリー・ハンズタとクラルジェティ地域の修道院建築
ダヴィド・クラパラテスとタオ地域での彼の壮大な計画
アブハジア地域の王達の建設活動
ジョージア統一王国の建設と大聖堂建設の時代
ドーム付設建築の発展
建設工程と施工技術
第3章:黄金期のジョージア建築とジョージア王朝の衰退
ダヴィド建設王の時代
タマル女王の時代:立面装飾の隆盛期
モンゴル侵攻後
中世後期
災禍後の影響
訳者あとがき
参考文献抄録
索引
用語解説
作者 | ダヴィド・ホシュタリア/篠野 志郎/守田 正志 |
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価格 | 3960円 + 税 |
発売元 | 彩流社 |
発売日 | 2024年08月26日 |
『ジョージア旅暮らし20景』

今注目の“ヨーロッパ最後の秘境”ジョージアの素顔に出会える20の旅日記
現地の一般家庭で生活を共にしながらジョージアを旅した著者が、定住旅行家ならではの視点で綴る20の旅日記。それぞれの場所でそれぞれの人生を懸命に生きる人びと、忘れられない味、そして絶景。ガイドブックにはない素顔のジョージアが、ここにある。《ジョージア政府観光局推薦本》
作者 | ERIKO |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 東海教育研究所 |
発売日 | 2022年02月11日 |
『ジョージアのクヴェヴリワインと食文化 母なる大地が育てる世界最古のワイン伝統製法』

ジョージアは世界ではじめてワインが生まれた場所。
2013年、母なる大地が宿すジョージアの伝統的な甕仕込みワイン製法が
ユネスコ世界無形文化遺産に登録されました。
ジョージアではクヴェヴリは形状からしてまさに母胎であり、
「ワインを造る」とは言わずに「ワインを育てる」と表現します。
さまざまな侵略やイスラムの支配にも屈せず、過去からずっと途切れることなく、
自宅内や畑のそばの地中に埋められたクヴェヴリ(甕)でワインが育てられます。
ジョージアの人々にとって自家醸造の「我が家のワイン」は常に喜びの源泉なのです。
しかし、一方で最古のワイン造りの伝統も農業の近代化の中で
どんどん効率化が進んでいます。
伝統を守り続けてきた少数の生産者達は、失われつつある真正な栽培と
伝統的なジョージアのワイン醸造を未来に残すべく、
有機農法で栽培した在来品種で培養酵母や酵素(醸造補助物質)を使わずに、
クヴェヴリで伝統的な手法で醸造することを規約にした
クヴェヴリワイン協会を設立しました。
本書は、アラン・ロベールやジャック・セロスなど、
今では入手困難な生産者を見つけ出して広めてきた日本における自然派ワインの第一人者、
ラシーヌの合田泰子氏の全面バックアップの元、
寄りすぐりのクヴェヴリワイン生産者を紹介。
また、ワインページ では、キシ、ムツヴァネ、チヌリ、チュハベリといった
葡萄から醸造したクヴェヴリワインをワインライターの北嶋裕氏が紹介。
フードページでは、ジョージアのクヴェヴリによる伝統なワイン製法が
ユネスコ世界無形文化遺産登録への道のきっかけを作った
ノンフィクション作家の島村菜津氏がヒンカリやハチャプリ、ハルチョーなど、
ジョージアならでは食や文化について紹介。
一部料理はレシピも紹介します。
クヴェヴリワインの生産者や畑のこと、甕仕込みや道具、プライベートな素顔など、
世界的に長寿の国としてお年寄りが元気に暮らすジョージアの食文化について
わかりやすくまとめた一冊です。
作者 | 合田 泰子/島村 菜津/北嶋 裕/塚原 正章 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 誠文堂新光社 |
発売日 | 2017年04月14日 |
以上、ジョージアの文化に焦点をあてた4つの作品を紹介させていただきました。これらの作品を読んで、ジョージアの深い歴史や豊かな食文化、独特な生活様式、そして人々の暖かさや豊かな精神性を感じていただけることと思います。
それぞれの作品は、ジョージアの各地域がもつ独自の文化や風景を描くことで、読者に深くリアルな感覚を提供します。そこに描かれるクラクターたちの生活や思考を通じて、彼らの日常や伝統への敬意、そして生活を楽しむための彼らなりの知恵やエネルギーを学ぶことができるでしょう。
特に、ジョージアの食事シーンが描かれた時、そのユニークな食文化や料理の豊かさが読者の五感を刺激し、しかも溢れんばかりの歓びと共有の精神が伝わってきます。また、伝統的な行事や祭り、信仰の描写を通じて、ジョージア人たちのコミュニティと家族への愛着、そして歴史と伝統への根深い敬意を感じ取ることができます。
そして何より、これらの作品が描くジョージアの人々の心の豊かさ、彼らが直面する困難に立ち向かう強さや、人生を深く理解し、それを楽しむための哲学は、私たち読者にとって、多大な共感と感動、そして生活への新たな視点を提供してくれることでしょう。
もちろん、これらの作品はあくまでジョージアの一面を描いたもので、その全てを網羅したわけではありません。それぞれの作家が感じ、捉えて描いたジョージアがそこには描かれています。しかし、それらを通じて、初めてジョージアの文化に触れるまた一段階深く理解するきっかけになればと思います。それぞれの作品が、あなたの知識と理解を広げ、そして興味と好奇心を満たすことでしょう。
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