『ガラパゴス(下)』(小学館文庫)は、相場英雄による社会派ミステリー・サスペンス小説で、前巻に続く複雑な人間関係や社会問題が展開されます。下巻では、登場人物たちの行動や選択がクライマックスに向かって交錯し、予測不能な展開と緊張感が増します。社会の矛盾や人間心理の深淵が丁寧に描かれ、読者は物語を通して現代社会への鋭い視点と示唆を得られる、読み応えのある力作でした。
貧乏の鎖は、俺で最後にしろ。
二年前、都内団地の一室で自殺に偽装して殺害された沖縄県宮古島出身の非正規労働者・仲野定文。警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、仲野が勤務していた三重県亀山市、岐阜県美濃加茂市を訪れる。そこで田川が目にしたのは国際競争に取り残され、島国で独自の進化を遂げる国内主要産業の憂うべく実態だった。仲野は、過酷な労働環境のなかでも常に明るく、ふさぎがちな仲間を励ましていたという。田川は仲野殺害の背景に、コスト削減に走り非正規の人材を部品扱いする大企業と人材派遣会社の欺瞞があることに気づく。
これは、本当にフィクションなのか?
落涙必至! 警察小説史上、最も残酷で哀しい殺人動機が明かされる。
【編集担当からのおすすめ情報】
堤未果氏絶賛!
(国際ジャーナリスト『ルポ 貧困大国アメリカ』)
「事件が真相に近づくほどに、誰が“悪”なのか分からなくなる。
被害者も犯人さえも顔がない社会は、こんなにも恐ろしい」
24時間365日死ぬまで働け。
日本から、正社員は消滅する。
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