『法の哲学(下) 自然法と国家学の要綱』は、G.W.F.ヘーゲルの法哲学を体系的に解説した書で、上妻精氏・佐藤康邦氏・山田忠彰氏による翻訳・注釈付きの日本語版である。本書では、自然法の原理、道徳・倫理、家族・市民社会・国家の構造など、ヘーゲルの法思想の核心を丁寧に整理している。理論と現実社会の関係性を重視し、国家や法制度の意義を哲学的に理解する手助けとなる。法哲学や政治思想を学ぶ読者にとって、ヘーゲルの体系的思考を深く理解する上で欠かせない一冊である。
一八二一年に公刊されたヘーゲルの主著の一つ。下巻は、家族から出発する「第三部 人倫」を収録する。放埓と退廃がはびこる欲求の体系としての市民社会、その動的展開の揚棄を介して、人倫的理念の現実性としての国家のあり方へと進む。ここに描出される近代の自画像には、現代にも通じる洞見が含まれている。(全二冊)
第三部 人 倫
第一章 家 族
A 婚 姻
B 家族の資産
C 子どもの教育と家族の解体
家族の市民社会への移行
第二章 市民社会
A 欲求の体系
a 欲求および充足の様式
b 労働の様式
c 資 産
B 司 法
a 法律としての法
b 法律の定在
c 裁 判
C 行政と職業団体
a 行 政
b 職業団体
第三章 国 家
A 国内法
1国内体制
a 君主権
b 統治権
c 立法権
2対外主権
B 国際法
C 世界史
訳 注
解 説(下巻)
文庫版あとがき
索 引
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