『道徳形而上学の基礎づけ』は、イマヌエル・カントによる倫理学の古典的著作であり、大橋容一郎氏による日本語訳で提供されている。本書では、人間の行為を道徳的に正当化する普遍的原理を探求し、「善意志」「義務」「定言命法」といったカント倫理学の基本概念を詳細に論じている。読者は、単なる行動規範ではなく理性に基づく倫理の体系を理解でき、現代の倫理学や自己の生き方に応用する視点を得られる、哲学的深みのある一冊である。
「君の行為の格律が君の意志を通じて普遍的な自然法則になるかのように、行為せよ。」カント哲学の導入にして近代倫理の基本書。人間の道徳性や善悪、正義と意志、義務と自由、人格と尊厳、共同体と規則などを考える上で必須の手引きである。訳語を精査し、初学者の読解から学術引用までを考慮した新訳。
凡 例
序
第一章 道徳についての普通の理性認識から哲学的な理性認識への移り行き
第二章 通俗的な道徳哲学から道徳形而上学への移り行き
道徳性の最上位の原理としての意志の自律
道徳性の真正でないあらゆる原理の源泉としての意志の他律
他律を根本概念に採用することで可能になる道徳性のあらゆる諸原理の区分
第三章 道徳形而上学から純粋実践理性批判への移り行き
自由の概念は意志の自律を解明するための鍵である
自由はあらゆる理性的存在者の意志の特性として前提されなければならない
道徳性の諸理念に付帯している関心について
定言命法はどのようにして可能なのか?
あらゆる実践哲学の究極の限界について
結 語
訳 注
訳者解説
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