『マルクス・アウレリウス 『自省録』のローマ帝国』は、哲学書としての『自省録』を歴史的背景と結びつけて解説した一冊です。皇帝としての政治的責任と哲学者としての内省が交錯する様子が詳細に描かれ、当時の社会構造や価値観を理解する手助けになります。自己統制や倫理観の重要性を学ぶと同時に、ローマ帝国の現実との葛藤を知ることで、思想と実践の関係を深く考えさせられる内容でした。
マルクス・アウレリウスの生涯は、「哲人皇帝」にふさわしいものであったのか。終わらない疫病と戦争というローマ帝国の実態のなかに浮かび上がるのは、心労を重ねながらも、皇帝の職務をひたむきに遂行しようとする人間の姿であった。歴史学の手法と観点から、『自省録』の時代背景を明らかにすることで、賢帝の実像に迫る。
プロローグーー歴史の中の『自省録
第一章 自分自身にーー『自省録』のマルクス・アウレリウス
第二章 皇帝政治の闇の中でーー若き日のマルクス・アウレリウス
第三章 宮廷と哲学ーー即位前のマルクス・アウレリウス
第四章 パンデミックと戦争の時代ーー皇帝としてのマルクス・アウレリウス
第五章 死と隣り合わせの日常ーーマルクス・アウレリウスが生きたローマ社会
第六章 苦難とともに生きることーーマルクス・アウレリウスの生き方
エピローグーー『自省録』のローマ帝国
あとがき
図版典拠
参考文献
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