山田俊弘『〈正義〉の生物学 ― トキやパンダを絶滅から守るべきか』は、環境倫理と生物多様性保護の課題を「正義」の観点から問い直す書籍です。絶滅危惧種の保護や自然環境の維持に関する議論を、人間中心主義だけでなく生態系全体の視点から考察。科学的知見と哲学的思考を融合させつつ、倫理的ジレンマや意思決定の複雑さを丁寧に解説しています。自然と人間の関わり、責任の取り方を考える上で示唆に富む一冊です。
【著者、NHKスペシャル出演!】
2022年1月1日放送のNHKスペシャル「パーフェクト・プラネット 〜生命あふれる“奇跡の惑星”〜」に、著者が出演します。
【保全の理由をあらためて考えよう】
偽善か? 使命か?
私たち人間は、地球に「六度目の大量絶滅時代」をもたらしてしまった。生物多様性を守るための学問、「保全生物(生態)学」の重要性がかつてなく高まっている。
それにしても、生物多様性を守らなければいけない理由とはなんだろうか? パンダやトキが絶滅すると、何か不都合があるのだろうか? じつのところ、生物学はこれまで「保全の理由」をうやむやにしていた。いまあらためて、「命」との向き合い方の話をしよう!
【おもな内容】
序章 生物の保全は必要か?
第1章 保全不要論ーー絶滅は自然の摂理か?
1-1 今と昔の生物多様性
1-2 第六の大量絶滅は自然のプロセスか?
第2章 ヒトがもたらした絶滅の歴史
2-1 ヒトの起源と世界進出
2-2 ヒトは悪気のない死神か?
2-3 未来の技術で環境問題は解決可能か?
第3章 強い種が弱い種を絶滅させるのは自然の摂理か?--〈弱肉強食論〉を考える
3-1 弱肉強食は自然の摂理か?
3-2 生存競争は大量絶滅を擁護するか?
3-3 社会ダーウィニズムーー弱肉強食の誤解がはびこった歴史
第4章 トキやパンダは役に立つ?--脆弱な〈役に立つから守る論〉
4-1 役に立つ種
4-2 論理的にアウトーー〈役に立つから守る論〉の問題点
第5章 〈正義〉の生物学ーー保全は人の宿命か?
5-1 人間非中心主義
5-2 そもそも種は存在するのか?
5-3 〈正義〉の生物学
序章 生物の保全は必要か?
第1章 保全不要論ーー絶滅は自然の摂理か?
1-1 今と昔の生物多様性
1-2 第六の大量絶滅は自然のプロセスか?
第2章 ヒトがもたらした絶滅の歴史
2-1 ヒトの起源と世界進出
2-2 ヒトは悪気のない死神か?
2-3 未来の技術で環境問題は解決可能か?
第3章 強い種が弱い種を絶滅させるのは自然の摂理か?--〈弱肉強食論〉を考える
3-1 弱肉強食は自然の摂理か?
3-2 生存競争は大量絶滅を擁護するか?
3-3 社会ダーウィニズムーー弱肉強食の誤解がはびこった歴史
第4章 トキやパンダは役に立つ?--脆弱な〈役に立つから守る論〉
4-1 役に立つ種
4-2 論理的にアウトーー〈役に立つから守る論〉の問題点
第5章 〈正義〉の生物学ーー保全は人の宿命か?
5-1 人間非中心主義
5-2 そもそも種は存在するのか?
5-3 〈正義〉の生物学
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