今野敏『ST 沖ノ島伝説殺人ファイル<警視庁科学特捜班>』は、伝説と科学捜査が交錯する独特の世界観が魅力的な一冊でした。舞台となる沖ノ島にまつわる不気味な伝説が物語全体に緊張感を与え、非日常と現実の捜査が複雑に絡み合う展開に引き込まれます。STメンバーの個性的なキャラクターたちは今回も健在で、それぞれの専門分野や人間的なクセが事件解決の糸口となり、緊張の合間にユーモアも感じられました。伝説を盲目的に信じる人々と、科学的に事実を突き止めていく特捜班の姿勢との対比はとても刺激的で、読者に「真実とは何か」を問いかけます。島という閉ざされた舞台ならではの閉塞感も効果的に描かれ、最後まで飽きずに読ませる構成力に感心しました。シリーズの魅力とミステリーの面白さが凝縮された作品だと思います。
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発売日: 2013年06月
発行元: 講談社
捜査を拒む神の島。聖域に挑む捜査チーム! 沖ノ島の港湾工事現場での不可解な水死事件。そこは一般人の上陸を許さない宗像大社の神域で、島での出来事を語れない御言わず様の掟ほかの因習がSTを阻む。捜査続行不可能か? 伝説シリーズ第三弾。(講談社文庫)
捜査を拒む神の島。聖域に挑む捜査チーム!
玄界灘に浮かぶ沖ノ島。港湾工事現場での不可解な水死事件。現地へ向かったSTだが、そこは古代からの社、宗像大社の神域で、島での出来事を語れない御言わず様の因習、警察といえども現場への上陸すら許さない厳粛な掟が赤城、青山たちチームを阻む。捜査続行不可能か? 伝説シリーズ、待望の第三弾!
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