タイトルに体の一部が入った本10選

体の一部がタイトルになった作品は、その部位が引き起こす出来事や登場人物の心情を象徴していますね。たとえば、青春の痛みと成長を描いた作品には「足」啓示的な出来事を告げる「目」エグジステンシャルな悩みを描いた「心」が当てはめられています。謎解き必死の緊火業なら「腕」、恋愛ものなら「唇」系の作品も面白いですね。
逆に、一部位だけを強調して描き、人間の持つコンプレックスや個性を浮き彫りにする作品もあります。しかもその部位がストーリー進行の鍵になることも。ちょっと意外な角度から人間ドラマを楽しめるのも、体の一部がタイトルになった作品の魅力です。
みなさんもきっと新たな発見があるでしょう。ぜひ読んでみてくださいね。
『ズタズタの腕にキス』

コミュ障大学生の人見は、ある日大学見学に来ていた好みドンピシャの年下美形・茅ヶ崎に一目惚れする。勇気が出ず声をかけられないでいたが、目が合った瞬間茅ケ崎に怖がられ、失恋に終わる。しかしその2年後、想いを諦めきれず、茅ヶ崎が所属したサークルの新入生歓迎会に潜り込んでしまう。周りから浮きまくっていた人見だが、酔った茅ヶ崎に傷痕のある腕に嚙みつかれて…!?
Sっ気ベビーフェイスイケメン×一途な地雷系男子によるフェチエロラブ爆誕!
作者 | サノアサヒ |
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価格 | 803円 + 税 |
発売元 | 東京漫画社 |
発売日 | 2025年06月20日 |
『背中の蜘蛛』

東京・池袋で男の刺殺体が発見された。警視庁池袋署刑事課長の本宮は、捜査の過程で捜査一課長からある密旨を受ける。その約半年後、東京・新木場で爆殺傷事件が起きる。やがて容疑者が浮上するが、捜査に携わる警視庁組織犯罪対策部の植木は、その流れに違和感を抱く。そしてまた、管理官となった本宮も違和感を覚えていた。捜査の裏に、いったい何があったのかーー。
高度化する情報社会における警察捜査を重厚に描いた警察小説。第162回直木賞候補作、待望の文庫化。
作者 | 誉田哲也 |
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価格 | 902円 + 税 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2022年10月13日 |
『肩ごしの恋人』

等身大の女性を描く、第126回直木賞受賞作。
女であることを最大の武器に生きる「るり子」と、恋にのめりこむことが怖い「萌」。対照的なふたりの生き方を通して模索する女の幸せ探し、新しい家族のあり方を描く。(解説・江國香織)
作者 | 唯川 恵 |
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価格 | 847円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2004年10月 |
『転生程度で胸の穴は埋まらない(1)』

人の渇望(ねがい)が固有の魔法になる異世界。固有魔法を扱い邪神から人類を守護する超越者〈アデプト〉たちには、あらゆる権利が与えられる。
転生したコノエは永い修行の末、遂にその資格を得たのだった。
--惚れ薬〈きんしやくぶつ〉を使うために。
「……惚れ薬があれば、僕でも、誰かの一番になれるんだろうか。」
前世のトラウマから、人を信じられず生きてきたコノエ。そのせいで固有魔法が発現せず、転生しても孤独に苦しんでいた。そんな彼に助けを求めてきたのは、死病に侵された金色の少女でーー。
「私、コノエ様の為なら何でもさせて頂きますので!」
これは、渇望〈ねがい〉を持たない白い孤独が、黄金の愛と出会う物語。
作者 | ニテーロン/一色 |
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価格 | 770円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2025年01月10日 |
『足を引きずり「前へ!」』

作者 | 河野行秀 |
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価格 | 770円 + 税 |
発売元 | 文芸社 |
発売日 | 2023年12月 |
『綴ー目を開けて見えた景色ー(上)』

作者 | 椿あす |
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価格 | 639円 + 税 |
発売元 | スクウェア・エニックス |
発売日 | 2017年03月22日 |
『気になる唇(単行本版)【フルカラー】 (EDGE COMIX)』

作者 | 風呂前有 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 茜新社 |
発売日 | 2025年07月14日 |
『首無の如き祟るもの』

奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ傑作長編。(講談社文庫)
“首無”が歩き回ると人が死ぬ
奥多摩の因習の郷、媛首村
『厭魅』に続く第2弾、“刀城言耶”シリーズ最高傑作!!
[解説]柄刀一(『密室キングダム』)
[装画]村田修
奥多摩の山村、媛首(ひめかみ)村。淡首(あおくび)様や首無(くびなし)の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。3つに分かれた旧家、秘守(ひがみ)一族、その一守(いちがみ)家の双児の十三夜参りの日から惨劇は始まった。戦中戦後に跨る首無し殺人の謎。驚愕のどんでん返し。本格ミステリとホラーの魅力が鮮やかに迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ傑作長編。
※本書は2007年5月、原書房より単行本として刊行されました。
作者 | 三津田 信三 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2010年05月 |
『ショートケーキは背中から』

作者 | 平野/紗季子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 |
『柔らかな頬 上』

作者 | 桐野,夏生,1951- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2004年12月 |
さて、さまざまな体の目や耳、心、肩、肺などといった体の一部がタイトルに含まれた、個性あふれる10作品をご紹介してきましたね。これら一つ一つの作品は、その名が示す通り、人間の身体の1つの部品をメタフォリカルに、あるいは直接的に描いています。
この一覧を作ろうと思った当初は、正直なところ「本当にそんなたくさんあるのかな?」と少々疑問に思っていました。しかし調べていくうちに、体の一部を題材にした作品は驚くほど多く、それぞれが見事に異なるアプローチでそのテーマを掘り下げていました。
物語の背景や展開によって、身体の一部は物語の象徴となったり、キャラクターの心情を投影する道具となったり、あるいはストーリー自体を推し進める重要な要素となったりします。同じ「手」を描いたとしても、その描き方、描かれ方一つで、全く違う物語が生まれるのです。
ここで紹介した10作品は、それぞれその手法を駆使し、読み手に深いメッセージを伝えています。そして何より、これらの作品から学べるのは「人間の体の一部一つをとっても、そこには無限の物語が存在する」ということ。身近な存在であるはずの体の一部ですが、それを題材にした作品に触れることで、改めてその奥深さ、そして自分自身の存在の深さを思い知らされます。
これらの作品を通じて、あなた自身の体の一部を見つめ直し、また新たな視点から周りの世界を観察してみてはいかがでしょうか。この特集が、そんなあなたの小さな一歩のきっかけになれれば、私としてはこれ以上の喜びはありません。それでは、次回も引き続き、多彩な作品を通してあなたの読書生活を豊かにするお手伝いができればと思います。
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