色々なものを修復するミステリ4選
たまには手元にある本や漫画を背に費やすものが四つあります。一つ目は、高名な画家の作品の修復をめぐる奇妙な事件が次々と起こる一作。二つ目は、古書店を舞台に廃棄された古書を修復し、その背後に潜む物語を解き明かす謎解きの物語。三つ目は、時計職人が壊れた時計を修復することで自身の過去や心の傷も修復していく、静かな感動の物語。四つ目は、オモチャ修復人が様々なオモチャの修復を通じてオーナーの人生を垣間見る、ハートウォーミングなお話。全て美しさや奥深さを再発見するミステリ作品ばかりですよ。
『横浜・山手図書館の書籍修復師は謎を読む』
「物語」は絶対の安全を保証された冒険ではない……
物語に魅了され、囚われた者たち。彼らを救う方法はただひとつーー物語の題名を当てること。
異国情緒あふれる横浜山手の図書館で、変わり者の修復師が本と人の心にまつわる謎を解き明かす!
横浜の山手図書館でのアルバイトが決まった本好きの大学生・藤本読也。
司書の仕事をするものと思っていたところ、図書の修復を手がける離れーー修復棟へ行くよういきなり命じられた。
そこでは書籍修復師の波々壁が管理主任を務めており、読也は助手として彼の手伝いをすることになる。
波々壁は書籍の修復に携わる一方、「物語に囚われている人間を救い出す」仕事をしているといい……。
| 作者 | 宮ヶ瀬 水 |
|---|---|
| 価格 | 779円 + 税 |
| 発売元 | 宝島社 |
| 発売日 | 2022年11月05日 |
『たまさか人形堂ものがたり 〈たまさか人形堂〉シリーズ (創元推理文庫)』
| 作者 | 津原 泰水 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 東京創元社 |
| 発売日 | 2022年04月28日 |
『翡翠の色の、君だけの夏。 「視える」修復士と洋館の謎』
さえない女子高生の樫原ひよりは、友人と信じていた美少女・常磐綾子に騙されて、軽井沢にある「翡翠館」という別荘の修復作業に立ち会うことに。そこで出会ったのは、イケメンでオレサマな修復士・遊佐孝仁だ。なりゆきから彼の仕事を手伝うひよりだが、その夜、ありえない「何か」を館の中で目撃してしまいー!?切なさ輝く傑作青春エンタメ小説!
| 作者 | 渡波みずき |
|---|---|
| 価格 | 712円 + 税 |
| 発売元 | 実業之日本社 |
| 発売日 | 2018年08月 |
『天才遺体修復人M この夜の果てで、君を葬送る。』
これは善なのか、悪なのかーー。
衝撃のラストに涙が止まらない、資格を剥奪された遺体修復人の生と死を超えた究極の感動作!
どんな遺体もまるで生きているかのように復元できる天才遺体修復人『M』。彼はこの世ならざる光を見、死者の言葉を聞き取るという。が、ある理由で資格を剥奪された。それでも依頼は途切れることはないーー。専門学校で葬儀学を専攻する葉山ケイトは、事故死した父がMの施術を受けたことがきっかけで彼を探し始める。百合の花を目印に出会ったふたりを待つ運命は……。この生の先にあるものは何なのかーー読めば必ず涙する! 切なくも美しい感動作。
■著者
葉月香(はづき・こう)
大阪府生まれ神戸市在住の現役薬剤師。猫と酒と旅を愛す。死ぬまでに行きたい場所はウユニ塩湖。本作は初の書籍化となり、小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載され、人気を博した。
| 作者 | 葉月 香 |
|---|---|
| 価格 | 704円 + 税 |
| 発売元 | ポプラ社 |
| 発売日 | 2018年05月08日 |
それでは以上、色々なものを「修復」するという観点から選んだ4冊のミステリをご紹介しました。人間の心を蘇らせたり、世界を再生したり、彩を取り戻したり、信頼を再建したりと、それぞれ異なるテーマを持つ作品たちですが、すべてに共通しているのは世界や人間の「修復」が物語の中心にあるということです。
この4つの物語すべてが、読んでいるこちら側にも何かを修復する力を持っています。それは読者自身の心に眠った感情を修復したり、失われたコミュニケーション能力を修復したり、染まりきった世界観に新たな色彩を加えてくれる力。それぞれの作品が、それぞれの方法で私たちの心や世界を修復していくのです。
これらの作品は、ただ単に破壊と再生について語っているだけではなく、それぞれがどのように損壊してしまったか、そしてその「修復」がどのようにして行われるかを描き出しています。
そして、修復作業が終わった後には必ず新しい景色が広がっているのが特徴的。変わり果てた風景が新たなカタチに生まれ変わる瞬間、それはまさなる希望そのもの。だからこそ違えば意味も感じ方も異なる「修復」が、それぞれの作品から色んな角度から垣間見えるのです。
そして最後に、これらの作品を通じて何より大事なことは、どんなに破壊されてしまったとしても、必ず修復する道があるという希望を持つこと。それが作品だけでなく、私たち自身の人生にも通じることだと思います。
みなさんも、これらの作品から「修復」にまつわる多彩な物語を楽しみつつ、何か自身に対する新たな発見や気づきがあれば幸いです。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。









