古内一絵の小説 おすすめ6選 読む順番が気になる人へ
古内一絵さんの作品を6冊ピックアップしました。その世界感にただただ惹き込まれます。だいたいどの作品も、実に緻密な描写と卓越した人間観察力が持ち味。鋭い洞察力で人間の心情を描く姿勢は、読者の心をグッと掴みます。時には厳しい現実を描きながらも、高度な教養とユーモラスな心で包み込んでくれます。深い思索を誘う作品もあれば、まっすぐな感情が胸を打つ作品も。そして何より、誰もが共感できる繊細な心情描写が魅力的。まだ古内一絵さんの作品に触れたことがない人も、この機会にぜひ手に取ってみてください。きっと新たな発見があるはずです。
『風の向こうへ駆け抜けろ』
爽涙!スポーツ小説の大傑作、待望の文庫化
芦原瑞穂(18歳)は地方競馬界にデビューした、数少ない女性騎手。敬愛する亡き父親への思慕から競馬界に身を投じた。だが、彼女の受け皿となったのは今にもつぶれそうな「藻屑の漂流先」と揶揄される寂れた弱小厩舎。そこにいる調教師、厩務員たちは皆それぞれが心に傷を抱え、人生をあきらめきったポンコツ集団だった。
弱小厩舎のため強い競走馬も持てず、さらなる嫌がらせを受け、困っていた矢先に出合った一頭の馬。虐待により心身共にボロボロだったこの馬も懸命な介護と歩み寄りにより、生まれ変わったかのような素晴らしい競走馬に変貌を遂げる。当初は廃業寸前だった厩舎も、瑞穂の真摯な努力と純粋な心、情熱から、徐々に皆の心は一つとなり、ついには夢のまた夢である狭き門、中央競馬の桜花賞を目指すまでになる。が、その行く手には様々な試練が待ち受ける。温かな絆でつながった彼らの運命は…?
偏見、セクハラ、虐待、裏切り、老い…。様々な理由から心に傷を抱え、人生をあきらめかけている人間達の起死回生ストーリー。人は何歳からでも成長できる、そして人生はやり直せる。すべての方々に読んでいただきたい、人生への応援歌となる1冊です。
【編集担当からのおすすめ情報】
単行本として刊行されてから、競馬ファンにも競馬に興味がない方からも熱い支持を受けたスポーツエンタメ小説です。もともと乗馬が趣味で馬が大好きな著者がみっちりと一年間かけて取材したからこそ可能になった臨場感溢れる競馬描写、馬好きだからこそ書ける馬への愛情溢れる目線…。
この本が刊行された翌年、彗星のように登場した人気女性騎手、藤田菜七子さんも、この本を大絶賛してくれています。オビコメントだけでなく、彼女だからこそ語れる特別インタビュー「私にとって大切な一冊」にもご注目ください。藤田菜七子さんの言葉を借りれば「この本を読んだ人はみんな勇気が湧いてきて、元気になれる」一冊です。
読後の圧倒的爽快感を是非体感してみてください。
小説の力を感じるはずです。
プロローグ 4
1 卒業 7
2 出発 19
3 厩舎 31
4 追憶 54
5 初戦 71
6 特別 86
7 秘密 100
8 真相 120
9 苦戦 138
10 決意 152
11 運命 173
12 夜空 188
13 調教 196
14 能試 213
15 認定 232
16 遠征 251
17 女王 275
18 反動 294
19 傷痕 318
20 挑戦 343
21 桜花 380
エピローグ 403
私にとって大切な小説 藤田菜七子 407
| 作者 | 古内 一絵 |
|---|---|
| 価格 | 759円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2017年07月06日 |
『銀色のマーメイド』
危機を迎える。残ったのは「プール好き」のアニオタ&水中歩行要員のみ。部の存続のため部員集めに奔走する龍一は、市民プールで水中を滑降するように泳ぐ“人魚”を見つけた。それは同じクラスの謎めいた美少女・雪村襟香で?『快晴フライング』改題
あの「マカン・マラン」の原点がここに! 人気キャラ・シャールさん初登場作品です。
| 作者 | 古内一絵 |
|---|---|
| 価格 | 770円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2018年09月21日 |
『フラダン』
震災後の福島で前向きに生きる高校生の青春
「男のフラ? なぜ俺が」。高校2年生の辻本穣は澤田詩織からフラダンス愛好会にスカウトされる。「穣の体が目当て」と言い切る押しが強い詩織に辟易し逃げていたが、帰国子女のイケメン転入生・柚月宙彦の陽気さや、同じクラスの気になる女子・林マヤの存在もあって渋々入会することに。かくして男子4人を加えた個性派ぞろいのフラ愛好会は新たなステージへ。なんと、男女混合フラで「フラガールズ甲子園」での優勝を目指すことに!
東日本大震災から5年後の福島が舞台。メンバーたちはごく普通に高校生活を送っているように見えるが、皆それぞれの思いを内に抱えている。主な活動である慰問にも真剣に取り組み、夏休み直前には、隣町の仮設住宅で催されたフェスティバルに参加。そこで、「フラダンスを通して、みんなを元気にしたい」と張り切るメンバーに突きつけられた現実。そして……。
果たして「フラガールズ甲子園」への出場は叶うのか? フラ男子たちの活躍やいかに!? 震災後の福島に生きる高校生たちの、涙あり笑いありの青春物語。全国感想文コンクール課題図書、JBBY賞など、数多くの賞に選ばれたベストセラー小説、待望の文庫化!
【編集担当からのおすすめ情報】
本書のテーマの一つは「笑い」です。作中には随所に「笑い」が盛り込まれています。震災により心に傷を抱えていたり、時折閉塞感に押しつぶされそうになったりしてはいても、登場人物たちは青春真っ只中に生きる高校生たち。クスッと笑いながら、そして彼らが乗り越えていかなければいけない厳しい現実にも思いを馳せながら、読んでいただければと思います。単なる青春小説では終わらない奥深さが、大人の心にも刺さります。
巻末解説は南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さん!!
目次
プロローグ
危ないストーカー
シンガポールから来た男
アーヌエヌエ・オハナ
オテア
風
フラ男子デビュー
ニュース
仮設訪問
新メンバー
亀裂
過去
それぞれの思い
フラガールズ甲子園
エピローグ
【解説】しんどいときほど、笑顔
山崎静代(南海キャンディーズ)
| 作者 | 古内 一絵 |
|---|---|
| 価格 | 682円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2020年03月06日 |
『東京ハイダウェイ = Tokyo Hideaway』
| 作者 | 古内,一絵 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2024年05月 |
『百年の子』
昭和〜令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌
人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。
舞台は、令和と昭和の、とある出版社。コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関わっていたことを知る。
世界に例を見ない学年別学年誌百年の歴史は、子ども文化史を映す鏡でもあった。
なぜ祖母は、これまでこのことを自分に話してくれなかったのか。その秘密を紐解くうちに、明日花は、子どもの人権、文化、心と真剣に対峙し格闘する、先人たちの姿を発見してゆくことになる。
子どもの人権を真剣に考える大人たちの軌跡を縦糸に、母親と子どもの絆を横糸に、物語は様々な思いを織り込んで、この先の未来への切なる願いを映し出す。
戦争、抗争、虐待……。繰り返される悪しき循環に風穴をあけるため、今、私たちになにができるのか。
いまの時代にこそ読むべき、壮大な人間賛歌です。
【編集担当からのおすすめ情報】
忘れられないのは、第一稿の小説を読んだときの胸の熱さ。
原稿を読みながら、この流れてくる涙はなんだろう、と考えた。言葉にすると「すごい!」しか出てこない。あまりにも大きくて熱くて深い。
一番身近で古内一絵さんの取材、執筆を見ていて、時にはとても心配になりハラハラもした。そのくらい、古内さんのこの作品への熱量はすごかった。ご本人があまりに考えすぎて鼻血を出したり、胃炎になったり、全身全霊で取り組んでいることが痛いほど伝わってきた。
「ありがとう」と思った。この作品を読むことが出来て、幸せだと思った。涙はきっと、女性であり、かつての子どもであり、母であり、娘であり、労働者であり、担当編集者である自分の心からの涙だと思った。
どうか一人でも多くの方の心にこの小説が届きますように。心から祈っています。どうか、よろしくお願い申し上げます。
目次
令和三年 春 5
昭和 1 昭和十九年(1944年) 79
令和三年 初夏 135
昭和 2 昭和二十年(1945年) 156
令和三年 夏 198
昭和 3 昭和四十二年(1967年) 215
昭和四十三年(1968年) 241
令和三年 夏 291
昭和 4 昭和四十五年(1970年) 300
令和四年 夏 336
| 作者 | 古内 一絵 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2023年08月04日 |
『鐘を鳴らす子供たち』
復興の希望・伝説のラジオドラマの舞台裏
物語は高度成長期と呼ばれる昭和48年、『鐘の鳴る丘』に出演した当時小学生の一人、良仁への一本の電話から始まる。この日、戦後を代表する劇作家であり、『鐘の鳴る丘』の脚本家・菊井一夫が逝去。電話は菊井の葬儀の知らせだった。知らせを受けて菊井との記憶に思いを馳せる良仁の脳裏には、いつしか「緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台…」と、少年少女たちの歌声が流れ始めていた。
昭和22年。ようやく給食が再開したものの、ほとんどの子どもがいつもお腹を空かせていた時代。東京・練馬区の小学校に通う良仁は親友の祐介と全力で遊びまわる日々を送っていた。そんなある日、良仁と祐介、そして、隣のクラスの実秋を含めた数名が、NHKのラジオ放送劇『鐘の鳴る丘』に出演することに。良仁たちが演じるのは、当時、社会問題となっていた戦後浮浪児の役。戦争への負い目を胸に抱えた大人たちと共に、伝説となるラジオドラマ『鐘の鳴る丘』をつくる日々が始まる。
戦後の混乱期、ラジオが唯一の娯楽ともいえた時代、作り手側に立つことになった子どもたちが見た世界とは。戦争への後悔を抱えた大人達と一緒に希望を模索する日々の行方は・・・。
【編集担当からのおすすめ情報】
ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』は、「緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台 鐘が鳴ります キンコンカン……」の歌と共に語り継がれています。この歌を作曲した古関裕而さんがモデルとなったNHKの朝の連続テレビ小説『エール』では、『鐘の鳴る丘』の制作に至る菊井と小関の物語も登場しました。本書は、この番組に出演した子どもたちの目線から描いた物語です。
良仁や祐介たちは、役を演じるためにと本当の浮浪児を見に行き、大きなショックを受けます。戦災孤児の施設を訪問したときには、施設の子どもから厳しい言葉を投げられ、震災孤児のつらい現実を知ります。それでも、未来を信じて生き抜く子どもたち。大人達が巻き起こす戦争の一番の被害者は、常に、何も知らない子供たちなのです。
同じ地球上で、戦火に怯え、逃れ、苦しんでいる人々がいる今だからこそ『鐘の鳴る丘』の時代を生きた人々の生き様は心に迫ってきます。
同日に発売する著者の『百年の子』という作品には、この昭和の時代から令和の現代までの子供たちの文化や母親の思いと葛藤、親子の絆などが壮大なスケールで描かれています。著者が「一番書きたかったテーマ」と渾身の思いを込めて書き下ろしで執筆したこの作品も、是非一緒に読んでみることをお薦めします。
目次
昭和四十八年 春 5
昭和二十二年 五月 13
テスト 45
特訓 60
伏兵 78
配役 91
予行演習 115
闇市 127
本番 145
最後の一人 155
涙 178
取材 209
異変 241
秘められた思い 259
『鐘の鳴る丘』 273
昭和四十八年 春 295
【解説】あの鐘の音は、何処へ? 野上暁 319
| 作者 | 古内 一絵 |
|---|---|
| 価格 | 803円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2023年08月04日 |
これまでにご紹介した古内一絵さんの作品は、そのどれもが彼女の才能と独特の視点を感じることができる素晴らしいものばかりですよね。心揺さぶるストーリー展開、豊かな描写、深い洞察力、それぞれが読む者に強く感動を伝えてきます。
特に、彼女の作品の魅力は「人間の心情描写」にあります。どんなに込み入った心情でも見事に文字にする力は、読み手を彼女の世界観に引き込んで離さない魅力となっています。繊細さと力強さを兼ね備えたその筆致は、さまざまな感情を呼び起こさせ、思わず深い共感を覚えることでしょう。
また、登場人物たちの人間性が深く描かれている点も見逃せません。彼女の登場人物たちは、喜びも悲しみも、強さも弱さも、すべてを受け入れて生きていく普通の人々で、その人物像は読者の中に深く根を下ろし、長く忘れられない印象を残します。
そして何より、一絵さんの小説が読者に与える「生きる力」が素晴らしい。読み終わった後も、その言葉が胸に残り、日々の生活に何かを考えるきっかけを与えてくれます。
これら6作品は一絵さんの世界を十分に理解するための良さが詰まっており、どの作品もしっかりと読む価値があると断言できます。あなた自身が読んでみて、一絵さんの世界観、言葉の魔法に触れてみてください。きっと、心の奥底にある何かを動かすことができるでしょう。今回紹介した小説以外にも、たくさんの素晴らしい作品を生み出している一絵さん。これからもその躍進に期待したいですね。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。









