古内一絵の小説 おすすめ6選 読む順番が気になる人へ

古内一絵さんの作品を6冊ピックアップしました。その世界感にただただ惹き込まれます。だいたいどの作品も、実に緻密な描写と卓越した人間観察力が持ち味。鋭い洞察力で人間の心情を描く姿勢は、読者の心をグッと掴みます。時には厳しい現実を描きながらも、高度な教養とユーモラスな心で包み込んでくれます。深い思索を誘う作品もあれば、まっすぐな感情が胸を打つ作品も。そして何より、誰もが共感できる繊細な心情描写が魅力的。まだ古内一絵さんの作品に触れたことがない人も、この機会にぜひ手に取ってみてください。きっと新たな発見があるはずです。
『風の向こうへ駆け抜けろ』
| 作者 | 古内,一絵 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2017年07月 |
『銀色のマーメイド』
危機を迎える。残ったのは「プール好き」のアニオタ&水中歩行要員のみ。部の存続のため部員集めに奔走する龍一は、市民プールで水中を滑降するように泳ぐ“人魚”を見つけた。それは同じクラスの謎めいた美少女・雪村襟香で?『快晴フライング』改題
あの「マカン・マラン」の原点がここに! 人気キャラ・シャールさん初登場作品です。
| 作者 | 古内一絵 |
|---|---|
| 価格 | 770円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2018年09月21日 |
『フラダン』
| 作者 | 古内,一絵 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2020年03月 |
『東京ハイダウェイ = Tokyo Hideaway』
| 作者 | 古内,一絵 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2024年05月 |
『百年の子』
昭和〜令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌
人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。
舞台は、令和と昭和の、とある出版社。コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関わっていたことを知る。
世界に例を見ない学年別学年誌百年の歴史は、子ども文化史を映す鏡でもあった。
なぜ祖母は、これまでこのことを自分に話してくれなかったのか。その秘密を紐解くうちに、明日花は、子どもの人権、文化、心と真剣に対峙し格闘する、先人たちの姿を発見してゆくことになる。
子どもの人権を真剣に考える大人たちの軌跡を縦糸に、母親と子どもの絆を横糸に、物語は様々な思いを織り込んで、この先の未来への切なる願いを映し出す。
戦争、抗争、虐待……。繰り返される悪しき循環に風穴をあけるため、今、私たちになにができるのか。
いまの時代にこそ読むべき、壮大な人間賛歌です。
【編集担当からのおすすめ情報】
忘れられないのは、第一稿の小説を読んだときの胸の熱さ。
原稿を読みながら、この流れてくる涙はなんだろう、と考えた。言葉にすると「すごい!」しか出てこない。あまりにも大きくて熱くて深い。
一番身近で古内一絵さんの取材、執筆を見ていて、時にはとても心配になりハラハラもした。そのくらい、古内さんのこの作品への熱量はすごかった。ご本人があまりに考えすぎて鼻血を出したり、胃炎になったり、全身全霊で取り組んでいることが痛いほど伝わってきた。
「ありがとう」と思った。この作品を読むことが出来て、幸せだと思った。涙はきっと、女性であり、かつての子どもであり、母であり、娘であり、労働者であり、担当編集者である自分の心からの涙だと思った。
どうか一人でも多くの方の心にこの小説が届きますように。心から祈っています。どうか、よろしくお願い申し上げます。
目次
令和三年 春 5
昭和 1 昭和十九年(1944年) 79
令和三年 初夏 135
昭和 2 昭和二十年(1945年) 156
令和三年 夏 198
昭和 3 昭和四十二年(1967年) 215
昭和四十三年(1968年) 241
令和三年 夏 291
昭和 4 昭和四十五年(1970年) 300
令和四年 夏 336
| 作者 | 古内 一絵 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2023年08月04日 |
『鐘を鳴らす子供たち』
復興の希望・伝説のラジオドラマの舞台裏
物語は高度成長期と呼ばれる昭和48年、『鐘の鳴る丘』に出演した当時小学生の一人、良仁への一本の電話から始まる。この日、戦後を代表する劇作家であり、『鐘の鳴る丘』の脚本家・菊井一夫が逝去。電話は菊井の葬儀の知らせだった。知らせを受けて菊井との記憶に思いを馳せる良仁の脳裏には、いつしか「緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台…」と、少年少女たちの歌声が流れ始めていた。
昭和22年。ようやく給食が再開したものの、ほとんどの子どもがいつもお腹を空かせていた時代。東京・練馬区の小学校に通う良仁は親友の祐介と全力で遊びまわる日々を送っていた。そんなある日、良仁と祐介、そして、隣のクラスの実秋を含めた数名が、NHKのラジオ放送劇『鐘の鳴る丘』に出演することに。良仁たちが演じるのは、当時、社会問題となっていた戦後浮浪児の役。戦争への負い目を胸に抱えた大人たちと共に、伝説となるラジオドラマ『鐘の鳴る丘』をつくる日々が始まる。
戦後の混乱期、ラジオが唯一の娯楽ともいえた時代、作り手側に立つことになった子どもたちが見た世界とは。戦争への後悔を抱えた大人達と一緒に希望を模索する日々の行方は・・・。
【編集担当からのおすすめ情報】
ラジオドラマ『鐘の鳴る丘』は、「緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台 鐘が鳴ります キンコンカン……」の歌と共に語り継がれています。この歌を作曲した古関裕而さんがモデルとなったNHKの朝の連続テレビ小説『エール』では、『鐘の鳴る丘』の制作に至る菊井と小関の物語も登場しました。本書は、この番組に出演した子どもたちの目線から描いた物語です。
良仁や祐介たちは、役を演じるためにと本当の浮浪児を見に行き、大きなショックを受けます。戦災孤児の施設を訪問したときには、施設の子どもから厳しい言葉を投げられ、震災孤児のつらい現実を知ります。それでも、未来を信じて生き抜く子どもたち。大人達が巻き起こす戦争の一番の被害者は、常に、何も知らない子供たちなのです。
同じ地球上で、戦火に怯え、逃れ、苦しんでいる人々がいる今だからこそ『鐘の鳴る丘』の時代を生きた人々の生き様は心に迫ってきます。
同日に発売する著者の『百年の子』という作品には、この昭和の時代から令和の現代までの子供たちの文化や母親の思いと葛藤、親子の絆などが壮大なスケールで描かれています。著者が「一番書きたかったテーマ」と渾身の思いを込めて書き下ろしで執筆したこの作品も、是非一緒に読んでみることをお薦めします。
目次
昭和四十八年 春 5
昭和二十二年 五月 13
テスト 45
特訓 60
伏兵 78
配役 91
予行演習 115
闇市 127
本番 145
最後の一人 155
涙 178
取材 209
異変 241
秘められた思い 259
『鐘の鳴る丘』 273
昭和四十八年 春 295
【解説】あの鐘の音は、何処へ? 野上暁 319
| 作者 | 古内 一絵 |
|---|---|
| 価格 | 803円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2023年08月04日 |
これまでにご紹介した古内一絵さんの作品は、そのどれもが彼女の才能と独特の視点を感じることができる素晴らしいものばかりですよね。心揺さぶるストーリー展開、豊かな描写、深い洞察力、それぞれが読む者に強く感動を伝えてきます。
特に、彼女の作品の魅力は「人間の心情描写」にあります。どんなに込み入った心情でも見事に文字にする力は、読み手を彼女の世界観に引き込んで離さない魅力となっています。繊細さと力強さを兼ね備えたその筆致は、さまざまな感情を呼び起こさせ、思わず深い共感を覚えることでしょう。
また、登場人物たちの人間性が深く描かれている点も見逃せません。彼女の登場人物たちは、喜びも悲しみも、強さも弱さも、すべてを受け入れて生きていく普通の人々で、その人物像は読者の中に深く根を下ろし、長く忘れられない印象を残します。
そして何より、一絵さんの小説が読者に与える「生きる力」が素晴らしい。読み終わった後も、その言葉が胸に残り、日々の生活に何かを考えるきっかけを与えてくれます。
これら6作品は一絵さんの世界を十分に理解するための良さが詰まっており、どの作品もしっかりと読む価値があると断言できます。あなた自身が読んでみて、一絵さんの世界観、言葉の魔法に触れてみてください。きっと、心の奥底にある何かを動かすことができるでしょう。今回紹介した小説以外にも、たくさんの素晴らしい作品を生み出している一絵さん。これからもその躍進に期待したいですね。
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