伏線の快感が気持ちよすぎる 乾くるみの名作6選!
乾くるみの作品は伏線がまるで織物のように紡がれ、それがふとした瞬間にスッと解ける瞬間が最高に気持ちいいんです。彼女の作品の中でも特に名作とされる6作品では、その伏線の紡ぎ方を存分に楽しむことができます。恋愛、家族ドラマ、ミステリー等々、乾作品の深みはジャンルを問いません。先の読めない展開、一見すると些細な描写や会話も、後から見返すとそれが大きな伏線であったと気づかされる。どの作品も一度読んだだけではすべてを把握することは難しい。しかし、二度三度と読み返すごとに新たな発見があり、その都度、伏線解決の快感に浸れる醍醐味があります。是非、乾くるみ作品の世界に没入し、伏線の快感を体験してみてください。
『イニシエーション・ラブ』
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説ーと思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
| 作者 | 乾 くるみ |
|---|---|
| 価格 | 770円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2007年04月 |
『カラット探偵事務所の事件簿3』
「謎解き専門」を謳うカラット探偵事務所。父親の墓に人知れず花を供える怪しい墓参者の正体を追う「秘密は墓場まで」事件、「謎を“作ってほしい″」という不思議な依頼に挑む「遊園地に謎解きを」事件など、日常に潜む些細な謎や奇妙な謎を、所長の古谷と助手の井上が鋭い推理で解き明かす!
ミステリの名手による大人気シリーズ、8年振りの最新作にして待望の第三弾。
文庫オリジナル。
| 作者 | 乾 くるみ |
|---|---|
| 価格 | 803円 + 税 |
| 発売元 | PHP研究所 |
| 発売日 | 2020年11月07日 |
『神様の罠』
人気作家6人の新作ミステリーがいきなり文庫で登場!
現在のミステリー界をリードする6人の作家による豪華すぎるアンソロジー。
最愛のひととの別れ、過去がふいに招く破綻、思いがけず露呈するほころび、
知的遊戯の結実、そして、コロナ禍でくるった当たり前の日常……。
読み解き方も楽しみ方も六人六様の、文庫オリジナルの超絶おすすめ本です。
【収録作品】
乾くるみ『夫の余命』
余命わずかと知りながら、愛を誓ったふたりは……
米澤穂信『崖の下』
スキー場で遭難した4人。1人が他殺体で見つかり……
芦沢央『投了図』
地元でタイトル戦が開かれる。将棋ファンの夫は……
大山誠一郎『孤独な容疑者』
23年前、私はある男を殺したのだ……
有栖川有栖『推理研VSパズル研』
江神二郎シリーズ待望の新作!
辻村深月『2020年のロマンス詐欺』
大学生になったけれど、コロナ禍で……
| 作者 | 辻村 深月/乾 くるみ/米澤 穂信/芦沢 央/大山 誠一郎/有栖川 有栖 |
|---|---|
| 価格 | 825円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2021年06月08日 |
『蒼林堂古書店へようこそ』
書評家の林雅賀が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。バツイチの大村龍雄、高校生の柴田五葉、小学校教師の茅原しのぶーいつもの面々が日曜になるとこの店にやってきて、ささやかな謎解きを楽しんでいく。かたわらには珈琲と猫、至福の十四か月が過ぎたとき…。乾くるみがかつてなく優しい筆致で描くピュアハート・ミステリ。
| 作者 | 乾くるみ |
|---|---|
| 価格 | 691円 + 税 |
| 発売元 | 徳間書店 |
| 発売日 | 2010年05月15日 |
『リピート』
もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。ところが彼らは一人、また一人と不審な死を遂げて…。あの『イニシエーション・ラブ』の鬼才が、『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ仰天の傑作。
| 作者 | 乾 くるみ |
|---|---|
| 価格 | 1067円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2007年11月 |
『スリープ』
テレビ番組の人気リポーター・羽鳥亜里沙は、中学卒業を間近にした二月、冷凍睡眠装置の研究をする“未来科学研究所”を取材するために、つくば市に向かうことになった。撮影の休憩中に、ふと悪戯心から立ち入り禁止の地下五階に迷い込んだ亜里沙は、見てはいけないものを見てしまうのだが。どんでん返しの魔術師が放つ傑作ミステリー、待望の文庫化。
| 作者 | 乾くるみ |
|---|---|
| 価格 | 649円 + 税 |
| 発売元 | 角川春樹事務所 |
| 発売日 | 2012年05月 |
いかがでしょうか。本記事で紹介した乾くるみさんの作品は、全て伏線の巧みな配置が特徴的です。読者としては物語が進むたびにひとつひとつ伏線が明かされていく楽しさがありますが、それだけではなく描かれている人間模様や日常が、非日常へと変化していくサスペンス感も魅力です。
乾くるみさんの作品は、「小説を読む」という行為そのものを楽しませてくれます。緻密な設計がなされた伏線が途中で明かされたときの、あの爽快感。そして、全てが繋がり、最後に大団円を迎えたときの満足感は、まさに至福の時間と言えるでしょう。
また、彼女の作品の魅力は、その繊細な人間描写にもあります。登場人物たちの感情や心情を深く深く掘り下げていき、そのエモーショナルな内面を読者に感じさせるスキルには定評があります。伏線という手法を通じて、登場人物たちの内面がどのように描写されるのか、そこもまた楽しむべきポイントです。
ここでは6つの作品をピックアップしましたが、実際には彼女の魅力を最大限に堪能するためには、これ以上に多くの作品が存在します。一見地味な日常が、じわじわとドラマティックに変貌していくそのスタイルは、物語を愛するすべての人々を虜にするでしょう。
もしまだ乾くるみさんの小説を手に取ったことがない方は、ぜひこの機会に読んでみてください。伏線解消の爽快感と物語の深み、そして人間の感情の揺れ動きを楽しむことができます。乾くるみワールドに足を踏み入れると、きっと新たな読書の楽しみが待っていますよ。
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