森絵都の小説 おすすめ6選 読む順番が気になる人へ
森絵都さんの作品は、繊細な心理描写が魅力的な小説です。ティーンエイジャーの等身大の悩みや心の闇を描くことで、読者に深く共感を呼び起こします。物語の進行とともに主人公たちの成長を優しく見守ることができます。また、想像力をくすぐる存在である「想像上の生物」が登場し、毎回、驚きと発見の連続。でも、その一方でリアルな日常や人間関係を描く力も秀逸です。当たり前の日常が驚くほど新鮮に映るのは、森絵都さんならではの魅力。個性的で深いメッセージ性を持つ6作品を厳選しました。絶対に読んで損はありませんよ。
『カラフル』
「おめでとうございます! 抽選にあたりました! 」
生前の罪により輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、 再挑戦のチャンスを得た。 自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイし、 自分の罪を思い出さなければならないのだ。 ガイド役の天使のプラプラによると、父親は利己的で母親は不倫しており、兄の満は無神経な意地悪男らしい。 学校に行ってみると友達がいなかったらしい真に話しかけてくるのは変なチビ女だけ。 絵を描くのが好きだった真は美術室に通いつめていた。 ぼくが真として過ごすうちに、しだいに家族やクラスメイトとの距離が変っていく。
モノクロームだった周囲のイメージが、様々な色で満ちてくるーー。
高校生が選んだ読みたい文庫ナンバー1。
実写映画、アニメ化。
累計100万部突破の大人も泣ける傑作青春小説！
解説・阿川佐和子
| 作者 | 森 絵都 |
|---|---|
| 価格 | 715円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2007年09月 |
『風に舞いあがるビニールシート』
才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり…。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた６編。あたたかくて力強い、第１３５回直木賞受賞作。
| 作者 | 森絵都 |
|---|---|
| 価格 | 803円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2009年04月10日 |
『みかづき』
| 作者 | 森,絵都,1968- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2018年11月 |
『リズム』
中高生のバイブルとして読みつがれてきたロングセラーが、青い鳥文庫に登場！
まわりのことが気になって思うように動いたり笑ったりできなくなったら、心の中でリズムをとるんだ。
ロック青年のいとこの真ちゃんを慕う少女さゆきが自分らしさを探し始める中学3年間の物語。大人になると忘れてしまう中学時代の気持ちや、宝物のように大切な一瞬を丁寧にすくいあげ、「私たちの気持ちを言葉に表現してくれた」と中高生の絶大な支持を得ている森絵都のデビュー作『リズム』と続編『ゴールド・フィッシュ』の2作品を1冊に収録！
| 作者 | 森 絵都/金子 恵 |
|---|---|
| 価格 | 858円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2006年06月16日 |
『宇宙のみなしご』
真夜中の屋根のぼりは、陽子・リン姉弟のとっておきの秘密の遊びだった。不登校の陽子と誰にでも優しいリン。やがて、仲良しグループから外された少女、パソコンオタクの少年が加わり……。
| 作者 | 森 絵都 |
|---|---|
| 価格 | 484円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2010年06月23日 |
『つきのふね』
親友との喧嘩や不良グループとの確執。中学二年のさくらの毎日は憂鬱。ある日人類を救う宇宙船を開発中の不思議な男性、智さんと出会い事件に巻き込まれる。揺れる少女の想いを描く、直球青春ストーリー！
| 作者 | 森 絵都/国分 チエミ/角川書店装丁室 |
|---|---|
| 価格 | 572円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2005年11月25日 |
それぞれの作品が、どんな物語であれ、作者の思考が詰め込まれていることは間違いありません。作者が考え、感じ、そして表現したいと思った feelings が渾然一体となってページを彩ります。それは、まるで深い森を歩いているような体験で、読んでいると、いつの間にかその世界に引き込まれてしまうのです。
森絵都さんの作品は、そのものずさや軽やかさに加え、繊細な心模様が網羅されています。登場人物たちの感情や心情を一途なまでに追求した彼女の作品は、多くの読者に共感を呼び、ときには自分自身の感じ方や考え方に大きな影響を与えます。特に女性や若者には、そのリアルな感情表現が強く resonances を生み出し、多くのファンを持つ理由の一つとなっています。
また、その詩的な言葉遣いは、読者の心に深く響きます。緻密な心情描写と美しい文体の組み合わせは、一度読んだら忘れられない魅力をもっています。このような深みと軽やかさの共存は、彼女の作品特有のもので、感情的な揺れ動きを繊細に表現する力強さがあります。
僕自身、森絵都さんの作品を読むたびに新しい発見があります。それは、物語の中で描かれるできごとや、人間性への洞察だけでなく、言葉の持つ力や、存在する意義についても理解を深めてくれます。
以上で森絵都さんのおすすめ6作品を紹介し終わりますが、一つだけ言えることは、彼女の小説は一冊でも読めばその温かさと深みを感じることができます。この特集で紹介した作品たち以外にも、ぜひ他の作品も読んでみて、その奥行きと多様性を感じてみてください。それぞれの作品に、深い森を歩いているような感覚を味わいたい人には、これ以上の推薦はありません。伝えきれない感情を描写する、その分野での稀有な才能を、ぜひ皆さん自身の目で確認してみてください。
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