スペインの昔話の本3選
スペインの昔話が集められた、素晴らしい3冊をご紹介します。1冊目は壮大な愛と別れの物語が詰まっており、さまざまな人間ドラマが巧みに描かれていて、一気に読めること間違いなしです。2冊目はユーモラスで気楽に読めるショートストーリー集。日常の小さな出来事から生まれる笑いや感動が心地いいですよ。最後の1冊は神話や伝説を集めた一冊。スペインの文化や歴史を感じることができ、深みのある読み応えがあります。どれもスペインの温かさや人々の生きざまが伝わってきますよ。
『スペイン民話集』
スペインの民話は、説話好きのイスラムの伝承と、新教国がとうに捨て去ってしまった中世の奇跡にまつわる伝承とをよく保存している。デカメロン風の神父と農婦の姦通話、芥川の「蜘蛛の糸」の原話「聖女カタリーナ」など、特徴ある民話82篇を精選。エスピノーサ(一八八〇-一九五八)はスペイン系アメリカの言語・口承文芸の研究者。
| 作者 | エスピノーサ/三原 幸久 |
|---|---|
| 価格 | 1540円 + 税 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2010年07月16日 |
『スペイン民族の昔話 (1969年) (民俗民芸双書〈44〉)』
| 作者 | 三原 幸久 |
|---|---|
| 価格 | 112円 + 税 |
| 発売元 | 岩崎美術社 |
| 発売日 |
『やさしく読めるスペイン語の昔話』
嫌われもののキツネやまぬけな悪魔、勇敢なバシリスク、ミルク売りの少女の繰り広げる面白くも哀しい十九編の昔話。
| 作者 | 松下直弘 |
|---|---|
| 価格 | 1100円 + 税 |
| 発売元 | NHK出版 |
| 発売日 | 2013年08月 |
今回は、スペインの昔話を描いた作品をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。音、色、匂い…それぞれの作品からは、まるで実際にスペインを訪れているかのようなリアルさを感じて頂けたことと思います。それぞれが違う視点からスペインの伝統や文化を描いており、読み比べてみるとその違いも面白いところではないでしょうか。
いずれの作品も歴史と現代が交錯し、昔話と現代のギャップが生み出す魅力や独特な雰囲気がただよい、深みのある世界観を持っています。また、スペインならではの情熱や豊かな表情、陽気な人々の生き様を通じて、スペインの魅力を改めて感じることができます。
しかも、それぞれがメッセージ性の強い作品で、読んだ後には何かを感じ取ることができます。もちろん、その感じ取るものは人それぞれ。その解釈の幅広さもまた、これらの作品が持つ魅力の一つでしょう。
あまりに風味豊かな作品群だからこそ、一度目を通しただけでは味わい尽くせないのが魅力です。この文化の多様性や深みを味わえる作品群は、何度も読むごとに新たな発見があります。そして、何度でも何度でも読み返したくなる、そんな魅力が詰まっています。
実はスペイン文学初心者でも十分に楽しめる作品ばかりなので、これからスペインの昔話に興味を持ってみようと考えている方にもオススメですよ。一方、もしスペインに詳しいという方は、その知識を持って再読することで、更なる深みや、新たな発見が待っていることでしょう。
スペインの昔話は、ただ物語を楽しむだけではなく、人生を考える上での一助となります。冒険する心、大切なものを想う心、人と人とのつながり…身近なテーマが散りばめられていますので、日々の生活の中で、ふと立ち止まって考えてみるきっかけになるかもしれません。
ぜひ、この手に取った本をきっかけに、スペインの昔話とその深い世界観に触れてみてください。それぞれの物語が、あなたにとって新たな発見や深い思索の場をもたらすことでしょう。それでは、素敵な読書ライフを!
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