旧ソビエト諸国の昔話絵本5選
明治や昭和の日本と同様、旧ソビエト諸国にも、子どもたちを育て上げた絵本が数多く存在します。子どもから大人までを惹きつけるその魅力は、雪に覆われた寒冷な地域が生んだ温かみ豊かな人間描写や、彼ら独自のユーモラスさにあります。ここで紹介する5冊は、その中でも特に人気のある作品ばかり。旧ソビエトらしい重厚な社会主義の影響を感じられる一方で、愛らしくも奇妙なキャラクターやストーリーは、ハートをくすぐること間違いなし。ぜひこれを機に、知らぬ間に微笑んでしまうその世界に触れてみてください。
『てぶくろ ウクライナ民話』
雪の上に落ちていた手袋にネズミが住みこみました。そこへ、カエルやウサギやキツネが次々やってきて、とうとう手袋ははじけそう……。個性ある動物の表情が特にすばらしい傑作です。
作者 | エウゲーニー・M・ラチョフ/うちだりさこ |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 株式会社 福音館書店 |
発売日 | 2008年04月 |
『おおきなかぶ ロシアの昔話』
作者 | A・トルストイ/内田莉莎子/佐藤忠良 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 株式会社 福音館書店 |
発売日 | 2007年08月 |
『ガラスめだまときんのつののヤギ ベラルーシ民話』
おばあさんが大切に育てた麦をヤギが食べ散らしてしまいます。クマもオオカミもかなわなかったヤギを、なんと豆つぶほどのハチが見事に退治してしまいます。
作者 | 田中かな子/スズキコージ |
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価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | 株式会社 福音館書店 |
発売日 | 1988年06月02日 |
『チンチラカと大男 ジョージアのむかしばなし』
仕事をさがしに出かけたチンチラカは、なんとすぐに王様にやとわれました。ところが、王様は、魔の山に住むという恐ろしい大男のもっている黄金のつぼをとってこいと、とんでもないことを言いつけてきたのです。知恵のまわるチンチラカ、ちょっととぼけた大男、欲深い王様…3人果たしてどうなるのでしょうか?
作者 | 片山ふえ/スズキコージ |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | BL出版 |
発売日 | 2019年12月12日 |
『くまの王子 アルメニア(ソビエト)の民話』
作者 | アンドラニク・エルバンドヴィチ・キリキャ/北畑静子 |
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価格 | 1313円 + 税 |
発売元 | ほるぷ出版 |
発売日 | 1989年12月01日 |
それぞれの作品を読みながら、旧ソビエト諸国の豊かな文化や生活、伝統に触れたことでしょう。草原を描いた作品であれば、風に揺れる草の匂いや音が聞こえてきそうですし、大雪山を描いた作品では、寒さが伝わってきたのではないでしょうか。それぞれの作品が持つ地域色や作風からは、民話や古代の語り部たちが伝えてきた物語の深さや豊かさが伝わってくるはずです。
そして、すばらしいのはその作品たちが持つ普遍的なメッセージですよね。友情、家族愛、試練の乗り越え、生きることの大切さ…様々な国や文化で語られている普遍のテーマが、旧ソビエト諸国の独特の色彩と共に描かれています。そのため、読んだ後に残る感動や教訓は、どの国のどの年代の人でも共感できるものなのでしょう。
また、これらの作品は絵本という形をしているので、文字だけでなく、色鮮やかなイラストからも物語の世界に引き込まれ、より深くそれらの地域や文化を理解することができます。特に子供たちは視覚から得る情報が大きいので、絵本によって異文化に触れることはとても価値のある経験になるでしょう。
今回紹介した絵本たちを通じて、旧ソビエト諸国の深い歴史や文化、気高い人間性に触れることができれば、これ以上の喜びはありません。これらの作品があなたの人生の一部となり、心の豊かさを増す一助となることを願っています。そして何より、物語の魔法に包まれた時間が、あなたにとって幸せなひと時となりますように。
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