団地が舞台の小説10選
団地生活が味わい深い世界を醸し出す小説、10冊をピックアップしました。選び抜かれたタイトルの中には、団地の密室感をミステリーに活用した作品や、団地の独特なコミュニティを描いた群像劇、また幼少期の団地生活を描くノスタルジックな物語まで。団地の一室で繰り広げられる人間模様や、日常の中に見え隠れする深層心理を巧みに表現した作品ばかりです。また、団地の構造や風景を大切に描いた作品もあり、読者に団地生活のリアルな景色を見せてくれます。一つ一つのドアの向こうにどんな生活が広がっているのか、興味津々ですよね。読み手の好みに合わせて選べる、団地が舞台の小説10選、ぜひ手に取ってみてください。
『インフルエンス』
作者 | 近藤,史恵,1969- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2021年01月 |
『団地のふたり』
話題書『じい散歩』の著者・藤野千夜の最新作。
五十歳を迎え、生家である団地に戻った幼馴染の二人、なっちゃん(桜井奈津子)とノエチ(太田野枝)。売れないイラストレーターのなっちゃんは今やフリマアプリでの売り上げが生計のメインで、ノエチは非常勤講師の仕事のストレスを日々友に吐き出す。保育園からの付き合いの二人がゆるく、のんびり毎日を過ごす。
友情をユーモアと温かさたっぷりに描いた傑作。
作者 | 藤野千夜/著 |
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価格 | 1600円 + 税 |
発売元 | U-NEXT |
発売日 | 2022年03月31日 |
『団地で暮らそう!』
築50年の団地に移り住んだ平成の青年・安彦くん。間取り2K、家賃3万8000円。いま、めぐりあう不思議な“昭和”。なつかしさいっぱい、謎いっぱい、著者初の団地小説!
作者 | 長野まゆみ |
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価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | 毎日新聞出版 |
発売日 | 2014年03月 |
『たんぽぽ団地のひみつ』
取り壊しが決まった団地に暮らす祖父を訪ねた六年生の杏奈。そこはかつてドラマ『たんぽぽ団地のひみつ』のロケ地だった。夢の中で主演の少年、ワタルくんに出会ったことをきっかけに、杏奈と祖父、そして住民たちは、団地をめぐる時空を超えた冒険に巻き込まれて──。大人たちが生きた過去への憧憬と、未来へ向かう子どもたちへの祝福に満ちたミラクルストーリー。『たんぽぽ団地』改題。
作者 | 重松 清 |
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価格 | 825円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2018年06月28日 |
『みなさん、さようなら (幻冬舎文庫 く 14-1)』
作者 | 久保寺 健彦 |
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価格 | 796円 + 税 |
発売元 | 幻冬舎 |
発売日 | 2010年08月05日 |
『原宿団地物語 (徳間文庫 ひ 25-1)』
作者 | ヒキタ クニオ |
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価格 | 33円 + 税 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 |
『駆け込み団地の黄昏』
東京近郊にひっそりと存在する、通称「駆け込み団地」。そこはDVやいじめなどで社会から疎外された人々が救いを求める場所。ある夜、現職大臣夫人の僚子がそこに逃げ込んだことから、静かだった団地の状況は一変。妻が逃げたという事実をひた隠しにしようとする大臣と、このスキャンダルを利用しようとする人々の思惑がからみ合い、思わむ悲劇が引き起こされー。社会派サスペンス。
作者 | 赤川次郎 |
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価格 | 712円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2011年10月 |
『団地のコトリ』
作者 | 八束,澄子,1950- |
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価格 | 不明 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2020年08月 |
『マンモスの抜け殻』
作者 | 相場,英雄 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2024年04月 |
『団地殺人事件 (光文社文庫)』
作者 | 胡桃沢 耕史 |
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価格 | 550円 + 税 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 1987年09月20日 |
団地生活、それは一つの密集したコミュニティを象徴しています。壁一枚挟んで他人、でも何やかんやと助け合って生きていく。そんな営みが混然一体となった団地の風景は、まさに小さな人間ドラマの宝庫です。数々の小説家や漫画家がその魅力に気付き、団地生活を描いてきました。
ここで紹介した10作品は、その一部分を切り取った極上の作品たちだと思います。登場人物たちとともに団地の生活をリアルに感じ、時には笑い、時には涙し、そして何より共感する。そんな読書体験をしていただけたら嬉しいです。
私自身も団地での生活の経験がありますが、ここに紹介したような色々なジャンルの作品を読むことで、自分が過ごした団地生活を改めて思い出し、その豊かさを再認識しました。人間の生活、人間関係、コミュニティの中で起こるドラマは、どこに住んでいても、どの時代に生きていても変わらない普遍的なものだと気付かされます。
まだ経験したことがない方も、ぜひ一度は団地生活をスクリーンや紙面を通して体験してみてください。きっと新たな発見や感動が待っているでしょう。そして、団地で生活している、あるいはしたことがある方にとっては、身近な風景が舞台の作品は共感や発見の連続でしょう。
団地という閉じた一方で開かれた空間は、私たちの生きる社会を縮小版で映し出すものです。だからこそ、多くの作家がここで物語を紡いできたのでしょう。団地が舞台の作品を通して、再びその魅力を感じることができたら、それはとても素晴らしいことだと思います。
これからも私たちの生活を映し出す小説や漫画が次々と生まれてくることでしょう。あなたの新たな一冊が、このリストの中から見つかることを、心から願っています。はじめての団地生活、あるいは懐かしの団地生活を描いた作品を、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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