山田太一の本
山田太一さんの作品は、まるで人間の深層心理を描写するかのようなリアリティが魅力です。人間模様を描き出す登場人物たちのコミュニケーションシーンは、視覚化されたかの様に目に浮かびます。それぞれの作品に見られる家族愛、人間の成長、時には苦悩といった要素は、これまで体験したことのない心の風景を描き出し、ことのほか心に残ります。さまざまな感情や思考を大切に贈り物のように受け取ることができる山田太一さんの作品は、味わい深く高揚感に満ちています。心に深く響く彼の作品を、あなたも一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
『早春スケッチブック』
●「早春スケッチブック」(TV放送 1983年1月7日〜3月25日 フジテレビ系列) 「お前らは、骨の髄まで、ありきたりだ」
| 作者 | 山田太一 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 里山社 |
| 発売日 | 2016年12月12日 |
『その時あの時の今 私記テレビドラマ50年』
半世紀にわたる脚本家生活を送ってきた山田太一は、何を見、何を考え、どのような思いを込めて、テレビドラマを書き続けてきたのか。自らの仕事作法について、「岸辺のアルバム」「想い出づくり。」「ふぞいろの林檎たち」など数々の名作の誕生秘話について、大いに語る。語り下ろしインタビュー付き。
| 作者 | 山田 太一 |
|---|---|
| 価格 | 968円 + 税 |
| 発売元 | 河出書房新社 |
| 発売日 | 2015年12月08日 |
『ふぞろいの林檎たち5/男たちの旅路〈オートバイ〉 山田太一未発表シナリオ集』
誰も見ることのできなかった、幻のテレビドラマがついに! 名作ドラマシリーズ『ふぞろいの林檎たち』幻の第5部、新発見の『男たちの旅路』の未発表回、未映像化の2時間サスペンスドラマなど貴重なシナリオを一挙収録。『ふぞろいの林檎たち』放送40周年記念。
*1983年より始まった青春群像ドラマの傑作シリーズ『ふぞろいの林檎たち』。第4部(97年)で完結とされていたが、なんと幻の第5部が存在していた!--第1部〈落ちこぼれ大学生篇〉第2部〈社会人奮闘篇〉第3部〈人生の転機篇〉第4部〈若者たちとの邂逅篇〉につづく、四十代の葛藤を描く完全未発表作『ふぞろいの林檎たち5 』前・後篇(2002年)。
*鶴田浩二・水谷豊・桃井かおり出演の名作ドラマ『男たちの旅路』シリーズ(76-82年)、その第4部の2話から登場しなくなる水谷豊がなんと出演し続けるバージョンがあった! 新発見された完全未発表にして異色エピソード〈オートバイ〉(79年)。
*山田太一がなんと2時間サスペンスドラマを書いていた!--平凡な夫婦がまきこまれる奇妙な犯罪譚『今は港にいる二人』(82年)
*附録として、山田太一が初めて書いたシナリオ『殺人者を求む』(58年)を収録。
はじめに(頭木弘樹)
エッセイ「ボツ」
「ふぞろいの林檎たち V」 前・後篇
「男たちの旅路〈オートバイ〉」
「今は港にいる二人」
「殺人者を求む」
収録作品について(頭木弘樹)
| 作者 | 山田太一/頭木弘樹 |
|---|---|
| 価格 | 2970円 + 税 |
| 発売元 | 国書刊行会 |
| 発売日 | 2023年10月24日 |
『終りに見た街 : シナリオ集』
| 作者 | 山田,太一,1934-2023 宮藤,官九郎,1970- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 大和書房 |
| 発売日 | 2024年10月 |
『時は立ちどまらない : 東日本大震災三部作』
| 作者 | 山田,太一,1934-2023 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 大和書房 |
| 発売日 | 2024年03月 |
『昭和を生きて来た』
自分は昭和で形成され、平成になってからの変化をよそからの攻撃のように感じていた…過ぎ去ったものを愛しながら、戦争の記憶を失わない世代の一人としてつねに未来を指向する。戦後日本をテレビドラマとして描きつづけた名脚本家・山田太一が折々につづった大切なこと。心にしみるエッセイ集。
| 作者 | 山田 太一 |
|---|---|
| 価格 | 968円 + 税 |
| 発売元 | 河出書房新社 |
| 発売日 | 2016年03月08日 |
それでは、締めの言葉を述べてまいりましょう。この度、僕がご紹介させていただいた山田太一さんの作品。人間の悲喜こもごもを描くそのストーリーは、ある瞬間には親近感を、またある瞬間には違和感を感じさせます。しかし、それは決して読者を遠ざけるものではなく、逆に、私たちが人間として生きていく上で抱きがちな不確実性や葛藤を描き出すことで、読者を深く作品に引き込んでいきます。
また、個々の伏線やキャラクターの心情が織り成す重厚なドラマ、そこから壮大な恋愛や家族の絆が生み出されてゆくプロセス。少しずつ紡がれていくそのストーリーの中で、山田さんは読者たちに一体何を伝えたいのでしょうか。その答えは、読者それぞれの胸の中にあると思います。
ミステリーの要素をふんだんに取り入れつつも、その核心部分は人間ドラマが構成するヒューマンな要素で組み立てられています。これはあくまで私の解釈ですが、山田太一さんの作品を通じて、人間の様々な葛藤や人間関係を静かに垣間見ることができ、またその葛藤や人間関係を通じて、自分自身を見つめ直すきっかけを与えてくれる、そんな気がします。
最後に、山田太一さんの作品は一度読んだからと言ってすぐに忘れられるものではありません。それは、作品が持つ語り口の独自性と、深みと寛大さに満ちた人間観が、心に長く残るからだと思います。終わりよければすべてよし。ではありませんが、この作品で心に残る何かを見つけていただければ、これほどうれしいことはありません。
と、まあこんな感じでしょうか。また違った作品をご紹介できる日を楽しみにしています。それでは皆さん、またお会いしましょう。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。









