上海の歴史を学べる本4選
上海、その華やかさと混沌が魅力の地。その歴史を感じられる本をピックアップしました。まず一冊目は近代上海の魅力と躍動を描いたもの。登場人物達の激動の人生を通じて、上海のストーリーが生き生きと伝えられます。次におすすめなのは、映画のような刺激的な展開の歴史小説。革命運動を背景に繰り広げられる人間ドラマは必見です。第三は、密やかにつづられる上海の裏社会。暗黒街のリアリティが迫ります。最後は、上海の美食をテーマにした漫画。料理を通じて歴史を紐解く珍しい一冊です。どれも魅力的で、上海の歴史を色々な角度から学べますよ。
『上海歴史探訪 近代上海の交友録と都市社会』
上海は、中国のなかでは都市としての歴史は新しい方であるが、近代においては日本との濃密な関係を作り出し、現在ではもっとも日本人が多く暮らすという、日本人にとって常に気になる都市といえる。本書は、近代の上海における日本と中国の人々の交流や、上海という街の歴史的佇まいを「幕末」「豫園」「租界」「交友」などのテーマを通して紹介する。
はじめにー市街に刻まれた歴史
第一章 幕末の武士と上海の人々
千歳丸の上海訪問/江戸時代の日中関係/長崎から上海へ/アヘン戦争と上海租界/太平天国と上海/武士たちの見た中国/高杉晋作と陳汝欽/名倉予何人と王家の人々/王氏一族と上海社会/名倉と日清修好条規/遣欧使節団と中国の人々/千歳丸の帰国
第二章 上海の歴史と豫園
現在の豫園地区/上海の歴史/中国の城隍神/上海の城隍廟と豫園/上海商業と沿海市場/豫園の公所/遊覧の地としての豫園/中国の同業団体/上海の都市社会と社会問題/上海の善堂と社会事業/ある上海商人の形象/豫園地区の変遷
第三章 王韜の上海交友録
王韜の上海脱出/王韜の生涯/王韜の改革思想と洋務運動/王韜の日本観/晩年の王韜/メドハーストとの出会い/キリスト教の中国布教/墨海書館の出版活動/王韜と西洋人宣教師たち/王韜の上海対話録/王韜の上海交友録/「狂士」と上海都市社会/管嗣復との別れ
第四章 いくつかの「上海交遊記」
イザベラの見た上海/イザベラの見た中国の労働者/『官場現形記』の世界/李伯元と上海ジャーナリズム/胡適の上海時代/胡適と中国公学の友人たち/谷崎潤一郎の「上海交遊記」/一九二〇年代の上海/田漢と谷崎/内山完造と魯迅/魯迅と野口米次郎/上海戦の傷あと
おわりに
〔主要参考文献〕
作者 | 宮田 道昭 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 東方書店 |
発売日 | 2012年12月10日 |
『上海歴史ガイドマップ増補改訂版』
作者 | 木之内誠 |
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価格 | 3520円 + 税 |
発売元 | 大修館書店 |
発売日 | 2011年12月 |
『【バーゲン本】旅名人ブックス88 上海歴史散歩』
作者 | 邸 景一 他 |
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価格 | 968円 + 税 |
発売元 | 日経BPマーケティング |
発売日 |
『上海 : 多国籍都市の百年』
作者 | 榎本,泰子,1968- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2009年11月 |
これらの作品を通して、多様な視点から上海の歴史を学ぶことが出来ます。しかし、私たち一人一人がその歴史を学び理解する過程は、一つの本や作品だけで終わるものではありません。一冊の本の中には、その著者が注目した一部分のみが描き出されています。そのため、様々な視点から同じ歴史を見ることは、より深い了解を得るための重要なステップとなります。
さらに、これらの作品はエンターテイメントとしての価値も高いです。歴史を学ぶ手段としてだけでなく、物語そのものの楽しみ、キャラクター達の生き様に感情移入する喜びも同時に味わえるのが、小説や漫画の魅力の一つです。一つ一つのエピソードを通じて、上海の過去と現在、そして人々の生活が鮮やかに浮かび上がります。
教科書では学べない、人々の想いや、その背景にある社会情勢について考える好機となるはずです。これが励みになり、更なる歴史の探求を促す契機となることを期待します。
ノンフィクションはもちろんのこと、フィクションを通じてもたくさんのことを学ぶことができます。なぜなら、それぞれの作品が、有形無形の歴史を背景に深い人間ドラマを描いているからです。それぞれのキャラクターが見せる行動や選択、考え方は、その時代の社会や文化を映し出しています。
これらの作品を通じて、上海の歴史を学びながら、さまざまな生き方や考え方に触れることで、自分自身の視野も広がるでしょう。それこそが、本を読む最大の魅力とも言えますね。楽しむことと学ぶこと、その両方を兼ね備えたこれらの作品を読み進めることで、多くのことを得ることができるでしょう。ぜひ、心ゆくまで楽しんでください。
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