金原ひとみオススメ3選
まず一つ目には、ベテラン中のベテラン探偵と若手探偵の組み合わせが織りなす心温まる探偵物語です。折り重なる人間関係や深まる謎解きは読者を巧みに惹きつけます。次にオススメしたいのは、今回は伝統文化をテーマにした秀逸な作品。その世界観はまさに圧巻で、読むたびに日本の美を再確認させられます。最後に紹介するのは、金原さんらしいユーモラスかつシリアスな社会派の物語。個性豊かなキャラクターたちの交流が見どころです。どれも金原さんの深い人間観察力と洗練された語り口が光る作品ばかり。ぜひ読んでみて下さいね。
『デクリネゾン』
仕事、家庭、恋愛の全てが欲しい女たちとその家族的つながりを描いた最新長編小説。
二度の離婚を経て、中学生の娘である理子と二人で暮らすシングルマザーの小説家、志絵。
最近付き合い始めた大学生の蒼葉と一緒に暮らしたいと娘に告げるが───。
恋愛する母たちの孤独と不安と欲望が、周囲の人々を巻き込んでいく。
「母親と恋愛って、相性悪いよ。ママは無理やり両方こなしてただけじゃん。何だかんだしょっちゅう家空けてたし」
「多くの人はゼロか百かで生きてないんだよ。二、八とか、六、四とかで生きてる。今は世界的にステップファミリーが増えてるし、母親とか父親を恋愛と切り離すのは保守的かつ不自然だよ」
「私はただ、今の生活が心地いいって言ってるんだよ。ママがデートに行くたびにパパたちとかおばあちゃんが駆り出されてるの、なんかちょっとなって思ってたし」
「子供を持ったら恋愛するなって言うの? 別に子供の心地よさを追求してやることだけが親の人生じゃないでしょ。きつかったかもしれないけど、受験勉強をしたから理子は今の中学に入れた。楽な方にいくだけがいいことじゃない」
───本文より
【著者プロフィール】
金原ひとみ(かねはら・ひとみ)
1983年東京生まれ。2003年『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。04年、同作で第130回芥川賞を受賞。ベストセラーとなり、各国で翻訳出版される。10年『TRIP TRAP』で第27回織田作之助賞を受賞。12年『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。20年『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を受賞。21年『アンソーシャル ディスタンス』で第57回谷崎潤一郎賞を受賞。25年『YABUNONAKA-ヤブノナカー』で第79回毎日出版文化賞(文学・芸術部門)を受賞。 他『パリの砂漠、東京の蜃気楼』、『ミーツ・ザ・ワールド』等がある。
| 作者 | 金原 ひとみ |
|---|---|
| 価格 | 1100円 + 税 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2026年02月20日 |
『YABUNONAKAヤブノナカ』
| 作者 | 金原,ひとみ,1983- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2025年04月 |
『踊り場に立ち尽くす君と日比谷で陽に焼かれる君』
作家として、母として、人としてーー
金原ひとみ 魂の遍歴
希死念慮に苦しんだ10代、デビュー作による芥川賞受賞、
結婚、出産、孤独で自由なパリでの生活、
かけがえのない子供たち、離婚、そして新たな場所へ。
『蛇にピアス』『マザーズ』を経て、
『アンソーシャル ディスタンス』
『YABUNONAKA-ヤブノナカー』へと結実した小説家の軌跡。
朝日新聞掲載からSNSで拡散され大きな話題となった
「『母』というペルソナ」ほか、
作家生活20年にわたって書き継がれたエッセイ&掌編小説を完全収録
| 作者 | 金原ひとみ |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2025年10月07日 |
以上、私の厳選した金原ひとみ作品を3作ご紹介させていただきました。すべての作品が思考を深める、考えさせられるものばかりです。日常のささやかな出来事から、人間の心深くに眠る感情まで、成功するのではなく、時として挫けそうになる瞬間まで、細やかな筆致で描かれています。きっと読んだあとには、何かが変わったような感覚に襲われるでしょう。
また、金原ひとみさんの作品は非常にリアリティがあり、一度読んだだけでなく、何度も読み返したくなるような味わい深さがあります。同じ文章でも気持ちや状況により、まったく違うものに感じるという驚きがあるんですよ。それだけに、誰にでもオススメできる作品ばかりだと思います。
彼女の作品に触れることで、今まで見えなかった世界が見えてくるかもしれません。人間の深い部分を描いているからこそ、読む人それぞれに異なる感想や感情を抱かせます。そして、それぞれの感想がまた作品の価値を高めていくのだと思います。
読書は一人で行うものですが、そこには共感や通じ合う心が秘められています。それが金原ひとみさんの作品にはどっさりと詰まっています。どれも素晴らしい作品だからこそ、すべての人に体験してほしい。一つ一つの作品の世界に跳び込んで、その深さを味わってみてください。それぞれが違う世界観を持った作品ですが、どれも作者の鮮烈なメッセージが込められています。ぜひ、その全てを自分自身の肌で感じてみてはいかがでしょうか。
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