木版画の彫り方の本 おすすめ5選 初心者にも
ぼくが今日ご紹介するのは、木版画の世界に興味をもつ全ての皆さん必見の本たちです。これから始めたい初心者の方から、すでに経験をお持ちの方まで満足いただけるラインナップを5つ厳選しましたよ。一つ目は、基本的な彫り方から丁寧に解説されている教科書的な1冊。手軽に彫れるようになるまでの過程を世界一わかりやすく案内してくれます。二つ目は、具体的な彫り方だけでなく、版画作品の図案の作り方も教えてくれる実践派必須の一冊。三つ目、四つ目は、版画作家による制作日記やエッセイを詰め込んだ、琴線に触れる本です。最後は、初心者から熟練者までのスキルアップを目指す方のための実践向けの指南書。一冊ごとに異なる視点から木版画の魅力を語ってくれるこの5選、ぜひ手に取ってみてくださいね。
『高い表現力が身につく 木版画 上達のコツ 新版』
★ 現代技法を組み合わせたテクニックや、
描く内容に合わせたインクの配合、
緻密な色分けまでプロの技を伝授します。
監修 版画家 牧野浩紀(まきの ひろき)氏から
木版画は日本に根づく伝統技法から成り立ちます。
木に彫刻刀で凹凸を作り、
色を乗せて図柄を転写するという木版画の技術は、
絵師、彫り師、摺り師、版元により発展を続け、
江戸時代には、「錦絵」が生まれました。
錦絵の登場により、
木版画は一つの版から複製を作り出す技法として定着し、
現代では作者のオリジナリティーを表現する
アートとして親しまれています。
木版画の魅力は同じモチーフでも技法を変えれば、
さまざまな表現が可能になることです。
本書は、木版画の道具紹介と使い方から始まり、
基本技術で制作可能な「一色一版」、
そこから色と版を増やした「多彩木版画」、ニスを使った彫らない木版画、
さらにニス版を三角刀等で彫るという
木版画による凹版技法に至るまで、
幅広く解説しています。
また、道具の正しい手入れの仕方と保管方法を、
解説したページも設けてあります。
現代技法などの技術を紹介いますので、
これから木版画を始める人だけではなく、
「もっと木版画の表現を広げてみたい」と考えている人にとっても
役立つ書になることを願っています。
■ この本の使い方
この本では木版画の技術を上達させるためのコツを解説しています。
木版画で使用する道具などの解説に始まり、
基本技法や応用技術、
さらには道具を長持ちさせるための手入れと保管方法に至るまで、
木版画を長く楽しむためのコツを幅広く網羅しています。
★ 目次 ★
●第一章 道具の紹介と選び方
コツ01 版の仕組みと違いを知って表現の幅を広げる
~
コツ09 和紙の特徴を理解して用途に適した種類を選ぶ
●第二章 木版画の基本技術を上達する
コツ10 彫る部分と残す部分を意識しながら下絵を描く
~
コツ16 鋭い線が印象的な木口木版画を作る
●第三章 色を加えて、版を増やした多彩木版画に挑戦する
コツ17 一枚の版木を無駄なく使って四つの版を作る
~
コツ28 たくさんの色を使用して多版でカラフルな作品を作る
●第四章 現代技法と合わせて木版画を制作する
コツ29 ニスを筆で塗り分けて柔らかな印象の作品にする
~
コツ40 特殊な技法を使って作品を作る
●第五章 道具の手入れと保管
コツ41 荒砥・中砥・仕上げを使って鋭く滑らかな刀にする
~
コツ46 バレンに椿油を塗って滑りをよくする
●第六章 木版画の楽しみ方
コツ47 直接手で作品に触れてじっくりと鑑賞する
~
コツ50 所蔵者を示すオリジナルの蔵書票を工夫して作る
※ 本書は、2017年発行の『高い表現力が身につく 木版画 上達のコツ50』の新版です。
作者 | 牧野 浩紀 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | メイツ出版 |
発売日 | 2020年09月16日 |
『はじめよう!木版画 : 季節の便りで身につく13のテクニック』
作者 | 五所,菊雄,1943- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 二玄社 |
発売日 | 2012年11月 |
『木版画を作ろう 版画技法入門講座』
作者 | 宮山加代子 |
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価格 | 2530円 + 税 |
発売元 | 阿部出版 |
発売日 | 2013年12月 |
『手作りがうれしい木版画年賀状 : 基本のテクニックからデザインのコツまで詳しく解説!』
作者 | 原田,裕子,木版画家 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 誠文堂新光社 |
発売日 | 2019年09月 |
『新しい木版画入門 現代木版画から年賀状まで』
本書は河内成幸氏を始めとして、平木美鶴、木村繁之、高垣秀光、おかもとひろこ、古谷博子、舩坂芳助、両角修、柿崎兆の諸氏のそれぞれの技法により、「動物」「風景」「静物」そして「抽象」と、モチーフごとにわかりやすくテクニックを披露しています。各作家それぞれの適切なアドバイスは、初めて木版画に取り組む方々や専門家の方々にもきっと役立つものです。
作者 | 多摩美術大学校友会 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 誠文堂新光社 |
発売日 | 2000年03月01日 |
以上、木版画の彫り方の本をおすすめ5選でご紹介しました。各本には作家としての長年の経験と知識が凝縮されており、それぞれ独自の視点や工夫を凝らした指導法で読者をサポートしてくれます。木版画を学ぶ過程は、技術的なスキルを身に付けるだけでなく、自分自身の感性や表現力を深化させる大切な時間でもあります。
初心者が気軽に手を出せる本から、より深い知識を求めている人向けの本まで様々なタイトルをピックアップしましたので、ぜひ自分に合った1冊を見つけてください。ステップバイステップで基礎から丁寧に指導してくれる本や、色彩や構図など、実際の作品作りで重要なポイントを解説しているものもありますので、きっとあなたの活動に役立つアドバイスが見つかるはずです。
「どの本から手を付ければいいのか分からない…」という方は、あくまで自分自身が何を学びたいのか、何を得たいのか、それを理解することから始めてみてください。それぞれの本が提供してくれる知識や視点は、あなたが描き出す世界を豊かにし、木版画という芸術形式をより深く理解する手助けとなるでしょう。
この情報が皆様の木版画の旅に役立てば幸いです。さあ、新たな扉を開いて、木版画の世界を堪能してみましょう。素晴らしい作品作りに必要なのは、正しい知識と技術、そしてあなた自身の想像力。この素晴らしい一冊と共に、美しい木版画の世界への第一歩を踏み出しましょう。
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