荘子に関する本 おすすめ6選 古代中国の思想家
荘子の哲学を理解するうえで、まず読まなければいけない本があります。それは彼自身が書いたとされる初期道教のテキスト。あらゆる自然現象を深く観察し、何とも美しい詩で綴られたこの本は必読です。
次におすすめするのは、荘子の思想を解説した本。一見難しそうですが、作者が高度な理論をわかりやすく解説してくれるので、荘子の幅広い思想に触れてみたい方におすすめです。
さらに、荘子の生涯と思想を小説化した作品もあります。古代中国の風情が感じられるこの物語で、荘子の思想がより身近に感じられます。
そして、研究書も挙げておきましょう。荘子の思想やエピソードを深く考察したもので、読むごとに新たな発見がある一冊です。
最後に、まるで映画を観ているかのような迫力で荘子の人生を描いたビジュアル本。この一冊で荘子の世界にどっぷりと浸かれますよ。
『荘子の哲学 (講談社学術文庫)』
作者 | 中島隆博 |
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価格 | 1045円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2022年06月08日 |
『荘子』
一切をあるがままに受け入れるところに真の自由が成立すると説く『荘子』は、今から約二千三百年前の中国で成立した古典である。禅の成立に大きな役割を果たしたほか、西行や芭蕉、鴎外・漱石から湯川秀樹に至るまで、多くの人々に影響を与え続けている。「渾沌七竅に死す」「胡蝶の夢」「蝸牛角上の争い」など、想像力を刺激する数々の寓話を読み解きながら、その魅力の源泉を探る。
作者 | 玄侑宗久 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | NHK出版 |
発売日 | 2016年08月 |
『荘子と遊ぶ』
作者 | 玄侑宗久/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2010年10月01日 |
『荘子 古代中国の実存主義』
作者 | 福永光司 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 1984年01月 |
『荘子(そうじ)(1)』
作者 | 荘子/森三樹三郎 |
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価格 | 1705円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2001年10月 |
『荘子 全現代語訳(下)』
「胡蝶の夢」「朝三暮四」「知魚楽」「万物斉同」「庖丁解牛」「寿(いのちなが)ければ則ち辱多し」「無用の用」などがよく知られているが、それだけではない、西洋哲学を凌駕する深い哲学・思想がある。最重要である「道」が「一」であり、また結局は「無」であり、人間には決して把えられないものであるという根本テーゼを定立した。宇宙論、生き方、処世、芸事まで、幅広い哲学を展開した、汲めども尽きぬ名著。
『荘子』は現在三十三篇本として確立しています。、内篇のみが荘子の自著であり、外篇・雑篇は荘子の弟子・後輩あるいは亜流の作であり、内篇は成立が最も早く価値も最も高く、外篇は成立がやや新しく価値も低くなり、雑篇ともなれば成立が最も新しく価値も最も低いというのが通説です。しかし、訳注者はその内容はどれも興味深いものであるとの立場をとります。
『荘子』には、よく知られた「胡蝶の夢」「朝三暮四」「知魚楽」「万物斉同」「庖丁解牛」「寿(いのちなが)ければ則ち辱多し」「無用の用」などがありますが、西洋哲学を超えるような大変に深い哲学・思想をふくんでいます。
「斉物論」は、中国古代の道家にとって最重要である「道」が「一」であり、また結局は「無」であり、人間の知恵によっては決して把えられない何ものかであるという根本テーゼを始めて定立しました。
宇宙論から人間の生き方、処世から芸事まで、幅広い哲学を展開した、汲めども尽きぬ面白さをもった『荘子』を全編、【総説】【現代語訳】【原文】【解説】を付し、達意の訳文と丁寧な解説で読み解いていきます。
『荘子 全訳注 下』(講談社学術文庫 2014年5月刊)の簡易版です。
【上巻目次】
始めに
解説
内篇
逍遙遊 第一
齊物論 第二
養生主 第三
人間世 第四
徳充符 第五
大宗師 第六
應帝王 第七
外篇
駢拇 第八
馬蹄 第九
〓篋 第十
在宥 第十一
天地 第十二
天道 第十三
天運 第十四
刻意 第十五
繕性 第十六
秋水 第十七
至樂 第十八
【下巻目次】
達生 第十九
山木 第二十
田子方 第二十一
知北遊 第二十二
雜篇
庚桑楚 第二十三
徐无鬼 第二十四
則陽 第二十五
外物 第二十六
寓言 第二十七
讓王 第二十八
盜跖 第二十九
説劍 第三十
漁父 第三十一
列御寇 第三十二
天下 第三十三
参考文献
作者 | 池田 知久 |
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価格 | 1518円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2017年06月10日 |
というわけで、今回は古代中国の思想家、荘子について理解を深めることができる書籍を6冊、ご紹介してきました。どの本もどれ一つとっても、まさに荘子の思想に迫るために欠かせない一冊と言えるでしょう。荘子の哲学や思想、そしてその人生について語られている内容を読み進めるうちに、その豊かな想像力や、自由への渇望といった荘子自身の魅力を存分に味わうことができるでしょう。
また、これらの本を通して荘子が説いた「無為自然」などの思想を学ぶことにより、現代社会における生き方や人間関係について新たな視点を得ることができるかもしれません。そして、自身の生活に対してどのように反映させていくのか、そのヒントを探すのも楽しいかもしれませんね。
荘子の哲学は非常に深遠で難解な部分もあるとは言えますが、それを飲み込むための泉となるような素晴らしい本たちです。その視界の広さと深さが魅力の荘子の思想に、ぜひ一度触れてみてください。そして、その一滴一滴があなたの中にとどまり、あたたかい思索の灯火となることを願っています。
今回ご紹介した本たちは、荘子についてこれから学ぶ人はもちろんのこと、すでにその思想に触れたことがある人にもきっと新たな発見があることでしょう。荘子について深く探求する素晴らしい旅になりますように。
以上、全6冊の荘子に関するおすすめの本の紹介でした。どれも心からオススメできる作品ばかりです。ぜひ手に取って、その豊かな世界観に浸ってみてください。
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