恩田陸3選
どうも、ライターの○○です。今回は、「恩田陸」さんの作品3つをピックアップしますね。
まず一つ目。ホテルを舞台に繰り広げられる、一風変わったミステリー作品。言葉選びが独特で、読む者を夢中にさせてくれます。
次は、携帯電話が重要な役割を果たす興味深い作品。リアルと非現実が交錯するストーリーは思わずハマってしまうこと間違いなし。
そして最後は、人間関係の揺れ動きを巧妙に描く作品です。恩田さんの「人間観察力」が優れています。
オススメはどれも楽しめるんじゃないかと思います。それぞれ異なる方向性をもつ作品なので、きっと何度も手に取りたくなると思いますよ。
『spring another season』
恩田陸の新たな代表作・バレエ小説『spring』への熱いアンコールに応えた待望のスピンオフ刊行!
“けれど今、こうして僕らは一緒に踊っている。戦っている。
互いを理解するために、対話するために。
二人の神に近づくために。”
シリーズ累計11万部!
2025年本屋大賞にノミネートされた傑作バレエ小説『spring』。
本編『spring』では描ききれなかった秘められし舞台裏に加えて、深津、ヴァネッサ、ハッサン、フランツ、そして萬春自身はもちろん、永遠の師匠ジャン・ジャメやエリック・リシャールの教師コンビ、ロシア留学を果たした滝澤美潮など様々なキャラクターたちの気になる過去と未来を描く全12章の小説集。中編「石の花」ほかたっぷりの書き下ろし&『spring』刊行時に期間限定で公開された幻の一編「反省と改善」をはじめ、これまでに明かされた『spring』のストーリーを余すところなく完全収録。
ページをめくるとダンサーが踊りだす「パラパラ漫画」付き(電子版には収録なし)。
1 H. H.邸におけるチャリティー・ディナー・パーティ
2 私の青空
3 反省と改善
4 夜明けの光
5 眠りの森
6 DANCE in Matisse
7 梅の木、桜、林檎の木
8 砂金採り
9 石の花
10 プレパラシオン
XI 新芸術監督へのインタビュー
XII すべての山に登れ
| 作者 | 恩田 陸 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 筑摩書房 |
| 発売日 | 2025年12月10日 |
『酒亭DARKNESS』
全国各地の酒場の片隅でふと語られる、ちょっと不思議で不穏な話。
酒を片手にした謎解きの果てに見えてくるものとは──
・老舗の居酒屋を譲られた三代目が、
二代目から提示された奇妙な条件とは?(「跡継ぎの条件」)
・オカルト方面の才能がまったくないい男が、
ある飲み屋街で受けた「お告げ」。(「夜のお告げ」)
・「鈴が鳴ったら、風を除けろ」。
ユタ家系の親戚に渡された鈴が、ある朝、鳴った。(「風を除ける」)
・フェーン現象が起きる時には、
戸を開けちゃいけないと祖母が言う。「入ってくるから」(「曇天の店」)
著者が全国の居酒屋からインスパイアされた「居酒屋ホラー」13編+α!
あらゆるタイプの「怖さ」をお楽しみください。
一、 跡継ぎの条件
二、 夜のお告げ
三、 昭和94年の横丁
四、 風を除ける
五、 黒の欠片
六、 曇天の店
七、 三味線の音
八、 笑うカピタン
九、 歌うカステラ
十、 祖父の墓
十一、白の迷路
十二、アトランダムな神々
十三、空飛ぶ梅
特別編 ムーン・リヴァー
| 作者 | 恩田 陸 |
|---|---|
| 価格 | 1870円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2025年08月07日 |
『私たちの金曜日』
ストレスから職場を転々とする会社員、小壜をロッカーに隠し持つミステリアスな同僚、上京した売れない地下アイドル、30歳の誕生日を迎えた小説家、育ち盛りの子供を抱える自衛官のパイロットなど……思い通りに仕事をすることが叶わないなかで働く様々な女性たちを描いた短編7作品を収録。
周りと比べたり、羨んだり、もう辞めてやると思ったり。それでもなぜ、私たちは働くのか。「働く」の今を知るためのアンソロジー。
社畜 (山本文緒『ファースト・プライオリティー』(角川文庫)所収)
美女山盛 (田辺聖子『日毎の美女』(講談社文庫)所収)
こたつのUFO (綿矢りさ『意識のリボン』(集英社文庫)所収)
茶色の小壜 (恩田陸『図書室の海』(新潮文庫)所収)
神様男 (桐野夏生『奴隷小説』(文春文庫)所収)
おかきの袋のしごと (津村記久子『この世にたやすい仕事はない』(新潮文庫)所収)
ファイターパイロットの君 (有川ひろ『クジラの彼』(角川文庫)所収)
解説 三宅香帆
| 作者 | 有川 ひろ/恩田 陸/桐野 夏生/田辺 聖子/津村 記久子/山本 文緒 |
|---|---|
| 価格 | 814円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2023年01月24日 |
以上、三作品は独自の視点と深い人間観察を持つ恩田陸さんの世界観が最大限に発揮されています。一作ごとに見える価値観の違いや視線の移ろいは、ちゃんとした物語を楽しむだけでなく、自分自身を見つめ直すきっかけにもなりますよ。
驚くべきは、多種多様な人間模様を巧みに描きつつ、物語の中心には常に一貫した視点があること。恩田さんの作品を読むということはつまり、彼女の視点で世界をひも解いて行くことなのです。
異次元の空間設定や、現代社会の問題点への鋭い指摘、一歩引いた視線から描かれる人生の醍醐味とは、どれもが我々の知らない世界を紐解いてくれます。その見えない何かを見つけるという喜びは、読書ならではのものですよね。
そして、恩田さんの作品を通じて一つ一つの物語の中に隠されたメッセージを探し当てる過程は、人生そのもののダイナミズムと共通するものがあります。人間が美しくあり続けるためには、人生の仕組みを理解し、自分自身を見つめることが重要です。それが、人生と恩田さんの作品の共通点なのかもしれません。
最後に、ここでご紹介した作品たちは、あくまで氷山の一角。恩田陸さんの作品世界は、もっともっと広がっています。もし皆さんが、これまで恩田さんの作品に触れたことがなかったとしても、この機会に手に取ってみてください。新たな世界が必ず広がっていますよ。それでは、素敵な読書ライフをお楽しみください。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。









