クローズド・サークルがテーマのおすすめミステリー小説18選

ミステリーにおけるクローズド・サークルとは、
外界との往来や接触が断たれている状況自体。もしくはその状況で起こる事件を扱った作品のことを指します。
警察の介入がなく、謎が解けない限り犯人は野放しになっている……
そんなギリギリの状況下で繰り広げられる推理劇は、ドキドキできて面白いですよね。
今回は、クローズド・サークルをテーマにしたミステリー小説を18作品ご紹介します!
ミステリー小説を代表すると評しても過言ではない『そして誰もいなくなった』をはじめとする海外作品から
『十角館の殺人』のような新本格をはじめとする国内作品まで
幅広くピックアップしてみました。
舞台設定も、孤島、雪山、船、列車など…さまざまな形でクローズド・サークルが作り上げられています。
クローズド・サークルものをお探しの際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
『そして誰もいなくなった』

さまざまな職業、年齢、経歴の十人がU・N・オーエンと名乗る富豪からインディアン島に招待された。しかし、肝心の招待主は姿を見せず、客たちが立派な食卓についたとき、どこからともなく客たちの過去の犯罪を告発してゆく声が響いてきた。そして童謡のとおりに、一人また一人と…ミステリの女王の最高傑作。
作者 | アガサ・クリスティ/清水俊二 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2003年10月15日 |
『十角館の殺人 <新装改訂版>』

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!’87年の刊行以来、多くの読者に衝撃を与え続けた名作が新装改訂版で登場。
作者 | 綾辻 行人 |
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価格 | 946円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2007年10月 |
『屍人荘の殺人』

神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と明智恭介は、曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子とペンション紫湛荘を訪れる。しかし想像だにしなかった事態に見舞われ、一同は籠城を余儀なくされた。緊張と混乱の夜が明け、部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。それは連続殺人の幕開けだった!奇想と謎解きの驚異の融合。衝撃のデビュー作!
作者 | 今村 昌弘 |
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価格 | 814円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2019年09月11日 |
『仮面山荘殺人事件』

八人の男女が集まる山荘に、逃亡中の銀行強盗が侵入した。外部との連絡を断たれた八人は脱出を試みるが、ことごとく失敗に終わる。恐怖と緊張が高まる中、ついに一人が殺される。だが状況から考えて、犯人は強盗たちではありえなかった。七人の男女は互いに疑心暗鬼にかられ、パニックに陥っていった…。
作者 | 東野 圭吾 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 1995年03月 |
『新装版 殺しの双曲線』

差出人不祥の、東北の山荘への招待状が、六名の男女に届けられた。しかし、深い雪に囲まれた山荘は、彼らの到着後、交通も連絡手段も途絶した陸の孤島と化す。そして、そこで巻き起こる連続殺人。クリスティの『そして誰もいなくなった』に挑戦した、本格ミステリー。西村京太郎初期作品中、屈指の名作。
作者 | 西村 京太郎 |
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価格 | 968円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2012年08月 |
『霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上)』

1986年、晩秋。劇団「暗色天幕」の一行は、信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」を訪れる。冷たい家人たちの対応。邸内で発生する不可思議な現象の数々。見え隠れする何者かの怪しい影。吹雪で孤立した壮麗なる“美の館”で舞台に今、恐ろしくも美しき連続殺人劇の幕が上がる!日本ミステリ史上に無類の光芒を放ちつづける記念碑的傑作、著者入魂の“完全改訂版”!!
作者 | 綾辻 行人 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2014年03月25日 |
『インシテミル』

「ある人文科学的実験の被験者」になるだけで時給十一万二千円がもらえるという破格の仕事に応募した十二人の男女。とある施設に閉じ込められた彼らは、実験の内容を知り驚愕する。それはより多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだったー。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場。
作者 | 米澤 穂信 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2010年06月10日 |
『ジェリーフィッシュは凍らない』

特殊技術で開発され、航空機の歴史を変えた小型飛行船“ジェリーフィッシュ”。その発明者である、ファイファー教授たち技術開発メンバー6人は、新型ジェリーフィッシュの長距離航行性能の最終確認試験に臨んでいた。ところがその最中に、メンバーの1人が変死。さらに、試験機が雪山に不時着してしまう。脱出不可能という状況下、次々と犠牲者が…。第26回鮎川哲也賞受賞作。
作者 | 市川 憂人 |
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価格 | 858円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2019年06月28日 |
『オリエント急行の殺人』

厳寒の季節に似合わず国際列車オリエント急行は世界各国からの乗客でいつになく混んでいた。一癖も二癖もある乗客たちが作る異様な雰囲気のなか、雪で立往生した車内で、老富豪が何者かに刺殺された。名探偵ポアロが腰を上げたが、乗客のすべてには堅牢なアリバイがあった…大胆なトリックに注目の著者の代表作。
作者 | アガサ・クリスティ/中村能三 |
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価格 | 902円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2003年10月 |
『ナイルに死す』

美貌の資産家リネットと若き夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。突然轟く一発の銃声。サイモンのかつての婚約者が銃を片手に二人をつけまわしていたのだ。嫉妬に狂っての凶行か?…だが事件は意外な展開を見せる。船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外きわまる真相とは。
作者 | アガサ・クリスティ/加島祥造 |
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価格 | 1078円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2003年10月 |
『そして扉が閉ざされた 新装版』

富豪の一人娘が、別荘で不審な事故死を遂げる。その三ヵ月後、彼女の遊び仲間だった男女四人が、地下にある核シェルターに閉じ込められてしまう。脱出を試みる四人は、精神的に追い詰められながらも、事故の真相に迫るべく推理を働かせる。遂にたどりついた想定外の結末とは?著者随一の本格推理小説。
作者 | 岡嶋 二人 |
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価格 | 814円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2021年02月16日 |
『乱鴉の島』

犯罪社会学者の火村英生は、友人の有栖川有栖と旅に出て、手違いで目的地と違う島に送られる。人気もなく、無数の鴉が舞い飛ぶ暗鬱なその島に隠棲する、高名な老詩人。彼の別荘に集まりくる謎めいた人々。島を覆う死の気配。不可思議な連続殺人。孤島という異界に潜む恐るべき「魔」に、火村の精緻なロジックとアクロバティックな推理が迫る。本格ミステリの醍醐味溢れる力作長編。
作者 | 有栖川 有栖 |
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価格 | 825円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2010年01月28日 |
『七人の証人』

十津川警部は帰宅途中を襲われ、不覚にも誘拐された。彼が気付いたときには、彼は奇怪な無人島にいた。しかもそこには、ある町の一部分がそっくり再現されていたのだ。次々建物から現われる人間は、皆或る事件の目撃者、そしてやがて展開される狂気のシーン。犯人の狙いは何なのか。意欲充満の会心サスペンス長編。
作者 | 西村 京太郎 |
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価格 | 616円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 1983年12月 |
『眼球堂の殺人 〜The Book〜』

神の書、“The Book”を探し求める者、放浪の数学者・十和田只人が記者・陸奥藍子と訪れたのは、狂気の天才建築学者・驫木煬の巨大にして奇怪な邸宅“眼球堂”だった。二人と共に招かれた各界の天才たちを次々と事件と謎が見舞う。密室、館。メフィスト賞受賞作にして「堂」シリーズ第一作となった傑作本格ミステリ!
作者 | 周木 律 |
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価格 | 1078円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2016年09月15日 |
『紅蓮館の殺人』

山中に隠棲した文豪に会うため、高松の合宿をぬけ出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。救助を待つうち、館に住むつばさと仲良くなる。だが翌朝、吊り天井で圧死した彼女が発見された。これは事故か、殺人か。葛城は真相を推理しようとするが、住人と他の避難者は脱出を優先するべきだと語りー。タイムリミットは35時間。生存と真実、選ぶべきはどっちだ。
作者 | 阿津川 辰海 |
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価格 | 957円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2019年09月20日 |
『彼女らは雪の迷宮に』

雪深い谷庭にある山荘に招かれたのは、年齢も職業も違う六人の女たち。従業員も他の客もおらず困惑する六人の前に七番目の客を名乗る不審な女が出現。その直後から一人ずつ女性の姿が消え…。これは連続殺人なのか?一方、弁護士兼名探偵の森江春策は巻き込まれた助手・新島ともかの救助に向かう。壮大なトリックを仕掛けた現代版クローズド・サークルミステリー。
作者 | 芦辺拓 |
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価格 | 722円 + 税 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2012年02月 |
『シャム双子の秘密』

カナダでの休暇からもどる途中、山火事に遭遇したクイーン父子。身動きが取れなくなったふたりが見付けたのは、薄気味悪い雰囲気が漂う屋敷だった。初めは使用人に追い払われたものの、主人であるゼイヴィア博士の好意で、泊まらせてもらえることに。しかし翌朝、書斎で博士の射殺体が発見される。右手の指には半分にちぎれたトランプが挟まっていた。エラリーがダイイング・メッセージに挑む“国名”シリーズ第7弾!
作者 | エラリー・クイーン/越前 敏弥/北田 絵里子 |
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価格 | 836円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2014年10月25日 |
『こうして誰もいなくなった』

あの名作『そして誰もいなくなった』を再解釈し、大胆かつ驚きに満ちたミステリに仕上げた表題作をはじめ、ラジオドラマ脚本として描かれ、小説としては世に出ていない掌編や、自殺志願者の恐怖と悔恨を描く傑作ホラー「劇的な幕切れ」、書店店長の名推理が痛快な日常ミステリ「本と謎の日々」など、一作たりとも読み逃せない名作揃い。有栖川有栖作家デビュー30周年記念を飾る、華麗なる傑作作品集!!
作者 | 有栖川 有栖 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2019年03月06日 |
いかがでしたでしょうか。クローズド・サークルがテーマの18作品を紹介させていただきました。それぞれが緻密なプロットや驚きの結末、優れた文章で読者を魅了してくれる作品ばかりです。
クローズド・サークルとは、限られた場所や人物に囲まれた状況下で事件が発生し、主人公がその中で推理をして解決していく物語のことを指します。そういった状況下での人間ドラマや、緻密なトリックが読者を惹きつけてやまないのでしょう。
ここで紹介した作品は、それぞれが異なるアプローチでクローズド・サークルを描き出しています。誰が犯人なのか読者に気づかせないように、事件直前の状況を描写するなど、各作品に独自の仕掛けが見られます。
こうしたディテールには作者が緻密な計算をした結果が宿っており、その策略に読者も魅了されることでしょう。クローズド・サークルの魅力を最大限に引き出している18作品はすべて、一度読んだら忘れられない名作ばかりです。
どの作品も、読者を惹きつけ、一度読んだだけでなく何度も読み返したくなる、そんな作品ばかりです。是非、多くの方々におすすめしたい18作品です。
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