伏線の張り方が職人すぎる 誉田哲也の名作6選
誉田哲也さんの作品は、何と言っても精緻に張り巡らされた伏線が最大の魅力。読み進めるうちに、過去のさりげない一節が大きな意味を持つことに気付かされる感覚、それはもう探偵気分そのものです!実はこの作者、ミステリーだけではなく人間ドラマまで、胸をつかむストーリーテリングの名手。なんとその伏線回収はまさに職人技。彼の作品の面白さは一読したらすぐに分かりますが、その奥深さや冴え渡った筆致は何度読み返しても新たな発見があるんです。おすすめの6作品、ぜひお読みいただきたい!
『たとえば孤独という名の嘘』
「……俺はいつからハメられてたんだ?」
〈姫川玲子シリーズ〉〈ジウシリーズ〉を手掛ける警察小説の名手の新境地は、1話ごとに真相が反転する、慟哭の【警察×スパイ】ミステリー。
◇◇◇
警視庁公安部の佐島はある日、被疑者取調べに駆り出された。大学時代の友人・稲澤が、勤務先の女性部下・矢代を殺害した容疑をかけられていたのだ。被害者はなぜか、二人が学生時代に共に恋焦がれた女性・綾と瓜二つだった。
容疑を否認しつつ稲澤は言う。
「矢代は中国のスパイだったんじゃないか」
取調べを終え部屋を出ると、そこには特捜幹部が顔を揃えていた。彼らは1枚の紙を佐島に突きつけたーーいったい、何がどうなっているんだ?
◇◇◇
1話ごとに視点人物が移り変わり、それによって明らかになってゆく事実。
事実が事実を揺るがし、真相は煙雨のなかに彷徨う。
ラストに辿り着いたとき、あなたの頰に流れるのは、涙か、雨粒かーー。
◇◇◇
ーー私に残ったのは、あの人だけだった。
だからこそ、赦せなかった。
レイン
ダーク
ドッグ
ライズ たとえば孤独という名の噓
アイズ いつか永遠という名の瞳
| 作者 | 誉田 哲也 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2025年11月21日 |
『イノセンス』
俺の人生に、俺たちの音楽に、
罪はなかったのかーー。
かつて夢を追いかけていた、すべての大人たちへ贈る青春小説。
失踪した孤高の天才ギタリスト
×
彼に憧れるスランプ中のシンガーソングライター
音楽活動に行き詰まった立石梨紅は、
数年前に業界から消えた人気ロックバンドのギタリスト・伊丹孔善の楽曲と出会う。
彼にアドバイスをもらおうとするも、消息は不明。
自身の手で探そうと決意するが……。
天才ギタリストは、一体どこに消えたのかーー。
| 作者 | 誉田 哲也 |
|---|---|
| 価格 | 2090円 + 税 |
| 発売元 | 幻冬舎 |
| 発売日 | 2025年08月20日 |
『妖の絆』
| 作者 | 誉田哲也 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 |
『首木の民』
大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。
| 作者 | 誉田哲也 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 双葉社 |
| 発売日 | 2024年06月19日 |
『暗黒戦鬼グランダイヴァー』
| 作者 | 誉田/哲也 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 |
『アクトレス』
| 作者 | 誉田哲也 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 |
では、この辺で私からの推薦を締めくくらせていただきます。
誉田哲也作品の醍醐味の1つである伏線回収。目の前に広がる物語の中で、さり気なく描かれている一幕一幕が後に大きな波紋を呼んでくる。それはまるでパズルのピースを丁寧に繋げていくような感覚。描かれている出来事が全て必然であることに気付かされます。
大きな驚きや衝撃の展開もさることながら、彼の作品の持っている凡人として生きる日常の中の幸せや悲しみ、葛藤といった描写も見逃せません。キャラクターそれぞれが一人の人間として描かれていて、何気ない日常の中で織りなす人間ドラマをじっくりと味わうことができます。
また、誉田哲也作品の魅力は、ただ事件を解決するだけでなく、その過程でキャラクターたちが成長し、理解し合っていく様子を丁寧に描いていることです。そこには、人間性を感じさせる温かさがあります。
どの作品も、一見、地味なようでいて、絶妙なバランスで物語が進行します。最後に待つ結末は、とてつもなく盛り上がります。一度読み始めたら止まらない、まさにそんな作品ばかり。
今回挙げた6作品、すべてに言えることですが、伏線を楽しみながら読み進めることで、その先にある驚きや感動を存分に楽しむことができます。まだ手を付けていない方は、ぜひ一度読んでみてください。きっとすぐに誉田哲也の世界に引き込まれることでしょう。
あなたが求めている物語が、きっとここにあるはずです。伏線の先に広がる世界、それはまさに人生そのもの。あなた自身が主演の物語と共に、誉田哲也の作品を楽しんでみてください。勿論、何度でも読みたくなるような素晴らしい作品ばかりですよ。それでは、素敵な読書ライフをお楽しみください。
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