心を浄化してくれる猫の愛ー3選

どうも、おすすめ紹介ライターです。今回は猫愛を描いた作品を3つピックアップしました。まずはある家族と一匹の捨て猫との出会いを描いた温かみある一冊。繊細な描写がぞくぞくと心に響きます。第二に、町の猫たちと一人の少女の交流を切々と描いた作品。その純粋な気持ちと猫たちの自由な生き方が見事にリンクします。そして3つ目は、老猫と老人の淡い日常を描いた作品。歳を重ねた二人の存在が互いの孤独を癒していく様子は、ほっこりと心を和ませてくれます。どれも猫の魅力満載の名作ばかり。あなたの心を浄化する一冊になること間違いなしですよ。
『猫がいなけりゃ息もできない』

大反響のWEB連載、待望の文庫化!
小説家と愛猫との最後の一年をつづった、心ふるえるエッセイ。
ーーもみじ、もみじ、愛してる。早く着替えて、また戻っておいで。(本文より)
房総・鴨川での田舎暮らしを飛び出して約15年。
度重なる人生の転機と転居、波乱万丈な暮らしを経て、軽井沢に終(つい)の住まいを見つけた著者。
当初2匹だった猫も、気づけば5匹に。
中でも特別な存在は、人生の荒波をともに渡ってきた盟友〈もみじ〉。
連載のさなか、その〈もみじ〉が、ある病に侵されていることが発覚してーー。
著者と猫たちが出演したNHK「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」も大きな話題に。その撮影秘話も明かされる。
Twitter上で共感・感動の嵐が巻き起こった大人気エッセイ。
愛くるしい猫たちの写真も満載!
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書くことは「痛み」を自覚する行為であると同時に、
「悼み」を表明する唯一のよすがでもある。
そのような場所で、村山由佳さんは書いている。
猫たちとの生活エッセイとして始まった「ねこいき」は、
連載を重ねるうちに、存在と存在がぶつかり合い、
生と死を架橋するLive=Lifeドキュメントへと
大きく変容を遂げた。交感する魂の記録である。
ーー文芸評論家・榎本正樹氏
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著者プロフィール
●村山由佳(むらやま・ゆか)●
1964年東京都生まれ、軽井沢在住。立教大学卒業。
1993年『天使の卵ーエンジェルス・エッグー』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。
2009年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞を受賞。
エッセイに『晴れ、ときどき猫背』など、近著に『放蕩記』『嘘 Love Lies』『風は西から』『ミルク・アンド・ハニー』『風よ あらしよ』などがある。
作者 | 村山 由佳 |
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価格 | 869円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2021年01月20日 |
『猫を処方いたします。 (PHP文芸文庫)』

作者 | 石田 祥 |
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価格 | 711円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2023年03月14日 |
『まる ありがとう』

2020年12月21日、まるが天国へ旅立ちました。
養老さんは愛猫まると18年の時間を過ごし、その様子はNHKの「まいにち、養老先生、ときどき まる」でおなじみとなりました。
まるを自分自身の「ものさし」と語ってきた養老さん。まると過ごした日々、まるの死を通じて養老さんは、意識中心で頭でっかちになりがちな人間社会の危険性や、生き物にとって大切な感覚の世界について改めて思索を広げ、その視点は独自の「自足」論として本書で展開されます。
まるとの出会いと日常、生きていく術、死、ペットロス、生き物らしさなど、かけがえのない存在だったまるの死に直面して考えたことを、養老さんが語りつくしました。
まるの写真114枚掲載
まるに寄り添い、写真を撮ってインスタグラムやブログにアップしてきた、養老さんの秘書平井さんのエッセイも掲載しています。
「ものごとを理屈にすることに長年励んできた。八十歳を十分に超えてみると、バカなことをしたものだと感じている。理屈で説明しようがするまいが、ものごとが変わるわけではない。その意味では、理屈にすることは一種の虐待であって、何に対する虐待かというなら、「生きること」に対する虐待であろう。まるは理屈なんか言わず、素直に生きて、素直に死んだ。いまでも時々しみじみ会いたいなあと思う。また別な猫を飼ったら、といわれることがあるが、それでは話が違うのである。まさに一期一会、かけがえがないとは、このことであろう」(本書 まえがきより)
「まるがいなくなって、ほぼ一年になる。まだついまるを探す癖は抜けない。まるが好んで寝転がっていた縁側に目が行く。ポンと頭を叩いて、「バカ」というと、少し迷惑そうな顔で薄目をあける。それができなくなったのが残念である。ときどき骨壺を叩いてみるが、骨壺の置き場所が、まるがふだんいたところと違うので、なんだか勝手が悪い。
「安らかに眠れ」というのが欧米の墓碑銘の紋切り型らしいが、いつも寝てばかりいたまるの墓碑銘としては、屋上屋の感がある。カントの著作『永遠平和のためにZum Ewigen Frieden 』はカントがどこかの墓碑銘から採ってきたといわれるが、このほうがいいかもしれないと感じる。みんながまる状態になれば、まさに世界は平和であろう」(本書あとがきより)
作者 | 養老孟司/著 平井玲子/写真 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 西日本出版社 |
発売日 | 2021年12月02日 |
今回、ご紹介させていただいた3つの作品は、共通して「猫の愛」を描き出すことで、心を浄化する力をもっています。猫の姿には様々な魅力が詰まっていますが、その中でも特に魅力的なのは、その純粋さと誠実さではないでしょうか。
様々な事情で人間同士の間に生じる摩擦や対立が、猫と人間の間では一切生まれない。それは、猫が何の先入観もなく、また何の利害もなく、ただ純粋に人間を受け入れてくれるからです。その純粋さに触れることで、心が浄化され、日々の疲れやストレスから解放されるのです。
また、猫はどんな時でも自分自身を偽ることなく、自分の感情を素直に表現します。その誠実さは、人間社会に疲れた私たちにとっては、まるで救いのようです。そんな猫の姿を描いた作品は、読むたびに心温まる気持ちになり、疲れた心を癒してくれます。
そして何より、猫の愛に触れることによって、人間が忘れてしまった大切な何かを思い出すきっかけになるのです。物事を素直に受け入れ、自分を偽らないで生きることの大切さ。そんな大切なことを、猫は静かに教えてくれます。
人間と猫の素敵な交流を描いた今回ご紹介した作品たちは、まさに心の洗濯のような作品ばかりです。どれもあなたのこころに深く響いてくれることでしょう。どんなにつらくても猫の愛に癒され、また新たな一歩を踏み出す力になることと思います。それでは、あなたもその心地良さをぜひ体感してみてください。
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