福祉職として読んでおきたい小説

少し涙腺を刺激するこの作品は、福祉職に就く方には特にオススメ。たとえ無口な主人公も、心の中に溢れる思いや純粋な心遣いが手を通じて伝わるシーンは、言葉以上のコミュニケーションの大切さを教えてくれます。また、個々の在り方に対する理解や尊重の心、困難を抱える人々への暖かな眼差しは、福祉の現場で働く方々に必要な要素を見つめ直させてくれるはず。最後になりましたが、この作品はフィクションではありますが、その中に実際の現場で感じるであろう辛さや苦しみ、そこから生まれる小さな幸せを描き出しているのが魅力です。絶対に読んで損はありませんよ。
『護られなかった者たちへ』

「あなたにこの物語の犯人はわからない」 - 中山七里
仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。
一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。
三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。
男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か? なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?
誰が被害者で、誰が加害者なのか──。
怒り、哀しみ、憤り、葛藤、正義……
この国の制度に翻弄される当事者たちの感情がぶつかり合い、読者の胸を打つ!
第三の被害者は誰なのか?
殺害された彼らの接点とは?
第三の被害者は?
本当に“護られるべき者”とは誰なのか?
“どんでん返しの帝王”中山七里が、日本の社会福祉制度の限界に挑んだ問題作!
作者 | 中山 七里 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | NHK出版 |
発売日 | 2018年01月24日 |
『ロスト・ケア』

作者 | 葉真中,顕,1976- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2015年02月 |
『アルジャーノンに花束を〔新版〕』

作者 | ダニエル キイス/小尾 芙佐 |
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価格 | 660円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2015年04月30日 |
以上、これらの作品が福祉職として心に留めておきたい小説となります。それぞれが描くテーマは多岐にわたりますが、その中に共通して見えてくるのは「人の尊厳」、「優しさ」、「思いやり」、「理解」といった、我々が日々の生活の中で忘れがちな大切な価値観です。
福祉職という立場だからこそ、直面する問題は決して簡単なものではありません。しかし、その難しさを乗り越えるためにも、人の心を揺さぶる作品の中から学ぶ事は多いと思います。作中の登場人物たちが、どのように困難を乗り越え、人生を生き抜いていくのか。その姿から、福祉職としての仕事への新たな視点やヒントを見つけることでしょう。
また、小説は現実の世界が持つ問題意識を、より多角的に、深く掘り下げた形で提示してくれます。ときには厳しい現実を突きつけられるかもしれませんが、その背後にある人間の本質を垣間見ることで、福祉職としての視野は必ず広がるはずです。
最後に、小説を読むことは心のリフレッシュにも繋がります。福祉職は心を使う仕事、時には自分自身を見つめ直す時間が必要です。この機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。
これらの作品が皆様の仕事や人生に、新たな光をもたらす一助となれば幸いです。どんな時も、一人ひとりの生活が尊重され、理解と支援に繋がる社会を目指して、福祉職としての道を歩んで参りましょう。
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