台湾の歴史を学べる本4選

台湾の歴史を探るのにピッタリな本をご紹介します。まずは、台湾原住民の歴史を描いた作品から。豊かな自然と難解な族間関係が生き生きと描かれています。次に、清朝時代の台湾を背景に繰り広げられるラブロマン。日本統治時代を描いた作品もおすすめ。日本文化が台湾にどのように影響を与えたかが見えます。そして最後に、現代の台湾社会を描いた作品。政治問題や社会問題を切り取りつつ、人々の暮らしをリアルに描いています。これらで台湾の歴史が一層深まること間違いなしですよ!
『詳説台湾の歴史 台湾高校歴史教科書』

作者 | 薛 化元/永山 英樹 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 雄山閣 |
発売日 | 2020年02月27日 |
『台湾の歴史と文化 六つの時代が織りなす「美麗島」』

「美麗島」と称される台湾に今も息づく独自の文化。その伝統は、一六二四年のオランダ統治以来、鄭氏、清朝、日本、国民党に至るまで、各時代の外来政権との関係によって形作られてきた。本書では、四百年におよぶ歴史が織りなす文化の多様な魅力をひもとく。街路に残る古跡や廟、人々に愛される名物料理、信仰と祭りなど、台湾をより深く楽しむための予備知識を豊富にまじえながら、知られざる島の実像を活写する。
作者 | 大東 和重 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2020年02月19日 |
『台湾の歴史』

経済発展と民主化を達成し、ますます存在感を高めている「台湾」は、どんな歴史を歩み、どこへ向かうのか。2024年1月の総統選挙を控えて、その歴史と現在を知る文庫版。
その歴史は「海のアジア」と「陸のアジア」がせめぎ合う「気圧の谷間」が、台湾という場所を行ったり来たりした歴史だった。その動きから生じる政治・経済の国際的な激動の中で、多様な人々が織りなしてきた「複雑で濃密な歴史」を見つめることなしに、現在の台湾を理解することはできない。
はるか以前から、さまざまな原住民族(先住民族)が生きていた台湾島が、決定的な転機を迎えたのは17世紀のことだった。オランダ東インド会社が初めて「国家」といえる統治機構をこの島に持ち込んだのである。短いオランダ統治の後、明朝の遺臣・鄭成功ら漢族軍人の時代を経て、清朝による統治は200年に及ぶが、1895年、日清戦争に勝利した日本の植民地支配が始まる。そして1945年に始まった中華民国による統治は、当時の民衆に「犬が去って、豚が来た」と言われるものだった。その中で、本省人・外省人の区別を超えて「台湾人」のアイデンティが育まれ、1990年、直接選挙による第1回総統選で「初の台湾人総統」李登輝が登場する。
『台湾ーー変容し躊躇するアイデンティティ』(2001年、ちくま新書)を、大幅増補して改題し、文庫化。
目次
はじめにーー芝山巖の光景
第一章 「海のアジア」と「陸のアジア」を往還する島ーー東アジア史の「気圧の谷」と台湾
第二章 「海のアジア」への再編入ーー清末開港と日本の植民地統治
第三章 「中華民国」がやって来たーー二・二八事件と中国内戦
第四章 「中華民国」の台湾定着ーー東西冷戦下の安定と発展
第五章 「変に処して驚かず」--「中華民国」の対外危機と台湾社会の自己主張
第六章 李登輝の登場と「憲政改革」
第七章 台湾ナショナリズムとエスノポリティクス
第八章 中華人民共和国と台湾ーー結びつく経済、離れる心?
第九章 「中華民国第二共和制」の出発
結び
補説1 総統選挙が刻む台湾の四半世紀ーーなおも変容し躊躇するアイデンティティ
補説2 「台湾は何処にあるか」と「台湾は何であるか」
学術文庫版あとがき
参考文献
台湾史略年表
索引
はじめにーー芝山巖の光景
第一章 「海のアジア」と「陸のアジア」を往還する島ーー東アジア史の「気圧の谷」と台湾
第二章 「海のアジア」への再編入ーー清末開港と日本の植民地統治
第三章 「中華民国」がやって来たーー二・二八事件と中国内戦
第四章 「中華民国」の台湾定着ーー東西冷戦下の安定と発展
第五章 「変に処して驚かず」--「中華民国」の対外危機と台湾社会の自己主張
第六章 李登輝の登場と「憲政改革」
第七章 台湾ナショナリズムとエスノポリティクス
第八章 中華人民共和国と台湾ーー結びつく経済、離れる心?
第九章 「中華民国第二共和制」の出発
結び
補説1 総統選挙が刻む台湾の四半世紀ーーなおも変容し躊躇するアイデンティティ
補説2 「台湾は何処にあるか」と「台湾は何であるか」
学術文庫版あとがき
参考文献
台湾史略年表
索引
作者 | 若林 正丈 |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2023年12月11日 |
『台湾 四百年の歴史と展望』

一六二四年、大航海時代のオランダ支配に始まり、今日までの四百年に近い台湾の歴史は、「外来政権」による抑圧と住民の抵抗の記録である。外来政権はオランダ(スペイン)、鄭氏政権、清国、日本そして国民党政権である。では近年の目覚ましい経済発展の要因はどこにあったか。また急速な民主化の進捗は、対中国との関係で台湾をどのように変貌させるだろうか。一九九三年の「シンガポール会談」も踏まえ、歴史を描き、将来を展望する。
作者 | 伊藤潔 |
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価格 | 946円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 1993年08月 |
これまでにご紹介した4つの作品は、それぞれ異なる時代、異なる視点から台湾の歴史を描いています。歴史というのは、一つの事宝であり、胸襟を広げて丸ごと受け止め、自らの知識としてインストールする価値があると思います。特に国や地域の歴史を知ることは、その土地の文化や人々の考え方を理解する上でとても大切なのです。時には深遠で複雑であったり、時には華やかで感動的だったり、歴史はひとつの大河ドラマのようなものです。
台湾と言えば、その絶妙な料理や風光明媚な自然風景、フレンドリーな人々のことがすぐに思い浮かぶかもしれませんが、実はその背景には深い歴史が息づいています。本を読むことで一見華やかな台湾の色彩豊かな表面だけでなく、その深層に潜む人々の思いや葛藤もまた伝わってくるでしょう。それぞれが違う視点から描かれた台湾の歴史を通して、そこに存在する多様性や複雑さを感じ取っていただければと思います。
また、それぞれの作品には違った魅力があります。一部は非常にリアルに、また一部は少しロマンチックに、そして一部は壮大なスケールで描かれています。そこには、作家たちの個々の視点と解釈が色濃く反映されており、同じ歴史でも楽しみ方は無限大です。
さて、これらの作品を読んで、読者のみなさんが台湾について新たな視点を持つことができれば嬉しいです。僕自身もこれらの作品を通して多くを学びました。歴史を学ぶことは、感情の波があり、ただ事実を知るだけでは語れない深みに触れることができるのです。それがこの4選のすばらしさなのかもしれませんね。
ご紹介した本を手に取って、読み終えたときには、きっと台湾に対する理解が深まっていることでしょう。そして、もしかしたら冒険に出かける勇気も湧くかもしれませんよ。新たな発見が待つ台湾の歴史、ぜひ学んでみてくださいね。
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