ナチスドイツを知る本4選
ナチスドイツについて深く知るための本を4冊紹介します。まず一冊目は、あまり知られていない庶民の生活を描いた作品。物語を通じて、当時の平凡な市民の視点から戦争を捉えることができます。二冊目は苛酷な強制収容所を舞台にした話。極限状態での人間の生き様に迫っていることで感動を覚えます。三冊目は、ナチス高官の視点で描かれていて、政治権力と個人の野望がどう絡み合っていたのかを豊かな情報と共に学べます。そして四冊目は、ドイツの敗戦後を描いた物語。敗者の視点から見た戦後処理と新たな時代の到来について、生々しく描かれています。どれも価値ある一冊ですよ。
『闘う文豪とナチス・ドイツ : トーマス・マンの亡命日記』
作者 | 池内,紀,1940-2019 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2017年08月 |
『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』
「ナチスは良いこともした」という言説は、国内外で定期的に議論の的になり続けている。アウトバーンを建設した、失業率を低下させた、福祉政策を行ったーー功績とされがちな事象をとりあげ、ナチズム研究の蓄積をもとに事実性や文脈を検証。歴史修正主義が影響力を持つなか、多角的な視点で歴史を考察することの大切さを訴える。
はじめに
第一章 ナチズムとは?
第二章 ヒトラーはいかにして権力を握ったのか?
第三章 ドイツ人は熱狂的にナチ体制を支持していたのか?
第四章 経済回復はナチスのおかげ?
第五章 ナチスは労働者の味方だったのか?
第六章 手厚い家族支援?
第七章 先進的な環境保護政策?
第八章 健康帝国ナチス?
おわりに
ブックガイド
作者 | 小野寺 拓也/田野 大輔 |
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価格 | 902円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2023年07月07日 |
『わが闘争(上)』
独裁者が語る恐るべき政治哲学・技術は、現代政治の虚構を見抜く多くの有力な手掛かりとなる。狂気の天才が、世界制覇の戦略と思想とを自ら語った、世界史上稀有の政治的遺書。
作者 | アドルフ・ヒトラー |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 1973年10月12日 |
『ヒトラー・ユーゲントの若者たち 愛国心の名のもとに』
ナチス躍進のかげには、ヒトラー・ユーゲントの存在があった。小さなナチス党員となるべく教育された子どもたちは、何を思い、どう行動したのか?ニューベリー賞銀賞受賞作。
作者 | スーザン・キャンベル・バートレッティ/林田康一 |
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価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | あすなろ書房 |
発売日 | 2010年10月 |
以上、4つの作品を紹介させていただきました。それぞれ異なる視点から、ナチス時代のドイツを描かれています。歴史的な事実を深く掘り下げた作品もあれば、個人の視点から描かれた物語もあります。こうした作品を読むことで、ある時代、ある場所で生きた人々のリアリティを感じ取ることができ、また、歴史上の事件がどのように人々の心に影響を与えたかを考えるきっかけにもなるでしょう。
どの作品も、ただの歴史の一部としてではなく、当時の人々の心情や選択、そしてそれが後世にどのような影響を与えたのかを深く掘り下げます。それぞれの視点からナチスドイツを描くことで、多角的な理解を得られます。
読者の皆さんが、これらの作品を通じて自身の歴史認識や視野を深め、また新たな視点・感想を得られることを願います。ナチス時代のドイツの歴史は深く複雑で、時に心を痛めるものですが、その真実を知ることは、現代社会で私たちが直面する様々な問題について、より深く考えるための一歩となるでしょう。
私たちは、過去の歴史から学び、未来をより良くすることができると信じています。これらの作品が、その一助になれば幸いです。
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