ハラハラする冒険物語3選
まず一作目は、無名の主人公が古代の秘宝を求めて大航海に出る物語。海賊との戦闘、難解な地図の謎解き、そして予想外の結末が読者を魅了します。二作目は、異世界にタイムスリップした少年少女が民族間の戦争をやわらげるため、旅を続ける物語。彼らの試練と成功が一緒に成長していきます。そして最後に、現代日本が舞台のサスペンス。手に汗握る追跡劇や意外なトリックが続出し、読む者を最後まで離しません。どれも一度手に取ったら止まらない、そんな冒険物語ですよ。
『宝島』
死んだ老海賊の遺留品から「宝島」の地図を手に入れた少年ジム・ホーキンズは、医者のリヴジー先生や一本足の海賊シルヴァーらと、財宝を探しに孤島に向けて出帆した。ところが海賊どもの反乱が勃発。敵は十九名、ジムの味方は六名。息を呑む銃撃戦、恐怖の単独行の果て、ついにジムは宝のありかにたどり着くが……。読み継がれてきた不朽の冒険物語が鮮やかな新訳で待望の刊行。
| 作者 | R・L・スティーヴンソン/鈴木 恵 |
|---|---|
| 価格 | 781円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2016年07月28日 |
『二年間の休暇』
| 作者 | Ｖｅｒｎｅ，Ｊｕｌｅｓ 朝倉／剛 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 福音館書店 |
| 発売日 |
『ロビンソン・クルーソー』
第1章 家を出る
第2章 ムーア人につかまる
第3章 ブラジルにわたる
第4章 ただ一人たすかる
第5章 絶海の孤島
第6章 日記をつける
第7章 病気になる
第8章 島を探検する
第9章 パンをつくり、舟をつくる
第10章 蛮人の足あと
第11章 蛮人の出現、難破船の出現
第12章 フライデイのこと
第13章 危機せまる
第14章 蛮人と戦う
第15章 反 乱 船
第16章 船を取りもどす
第17章 イギリスへ帰る
第18章 ピレネー山脈を越える
第19章 ふたたび島をおとずれる
訳 注
度量衡換算表
貨幣一覧表
解説『ロビンソン・クルーソー』の世界 原田範行
| 作者 | ダニエル・デフォー/海保 眞夫 |
|---|---|
| 価格 | 946円 + 税 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2004年03月16日 |
では、以上、ハラハラする冒険物語を3つご紹介させていただきました。どれも手に汗を握るようなスリルが満蔵されている作品ばかりで、一度ハマったら抜け出すのが難しいほどです。
まず、見知らぬ大地を舞台に、苦難を乗り越えながら目的地を目指すという基本の冒険物語。起伏に富んだプロットは、読めば読むほどドラマチックな世界へと引き込まれます。そして、そこには浅はかさを捨て、自己と向き合うことで大きく成長していく主人公の姿が描かれており、どんなに厳しい運命に翻弄されても前進し続けるその背中に、きっと多くの読者が勇気をもらっているはずです。
次に、ファンタジーとリアルとを巧みに織り交ぜた作品。日常と非日常が交錯し、読む者を一瞬でその世界観へと引き込んでしまいます。異世界に飛ばされた主人公が、困難を打ち破りながらも成長していき、立ちはだかる試練を一つひとつ乗り越えていく姿には、誰もが共感を覚えるでしょう。
最後に、非情な戦争を描いた社会派の作品。押し寄せる恐怖と不安が作り出すリアルな出来事に心を痛めながらも、それでも読む者を放さない強烈な引力があります。事実を表現することで、戦争の現実を読者に突きつけます。
これらの作品は決して明るい物語ばかりではありませんが、辛く厳しい中にも必ず希望の糸が存在します。それを掴むのが冒険の主人公たち。そして、その旅を一緒に体験するのが、私たち読者なのです。それぞれの登場人物が抱く強い意志や揺るぎない信念に、自分自身を重ねることで、物語の中でしか味わえない感動や刺激を体験できることでしょう。
作品を選ぶのはあなた次第。どの作品も貴重な時間を与えてくれる、それぞれに個性溢れる冒険物語です。きっと、それぞれが見せてくれる世界に、あなたは心からの興奮を覚えることでしょう。あなた自身が冒険者となって、どの作品の扉を開くのか。楽しい時間を過ごせますように、心から推奨いたします。
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