余韻が鋭く残る“大人の恋” 一穂ミチの名作6選!
一穂ミチの作品は、大人の恋の甘さと苦さを巧みに描き出す秀逸な作品ばかりです。彼女の作品世界は、繊細な感情描写とリアルな人間関係が魅力。読み終わった後には、胸に深く刺さるような余韻が残ること間違いなしです。
恋愛経験豊富な主人公たちが抱える葛藤や複雑な心情、そこから生まれる深い愛情をしっかりと描かれています。一度読んだだけで、その鋭い感情移入は忘れられません。
また、一穂ミチの作品は、ただのラブストーリーに留まらず、社会問題にも深く切り込んだ作風が印象的。彼女の独特の視点で描かれる現代社会と恋愛の複雑さは、必ず読者を引き込むでしょう。
今回は、特に感動的なエンディングが印象的な、大人のための心に残る恋愛作品を6つピックアップ。ぜひお楽しみください。
『アフター・ユー』
●一穂ミチ3年ぶりとなる待望の長編
『光のとこにいてね』(島清恋愛文学賞受賞)、
『ツミデミック』(直木賞受賞)、
『恋とか愛とかやさしさなら』(本屋大賞ノミネート)と、
次々と話題作を発表する一穂ミチさん。
3年ぶりの長編となる今作は、
一穂さんが「いつか書きたかった」という、
「不在」と「喪失」の物語となりました。
互いに秘密を抱えながら暮らす
男女に訪れた突然の別れーー。
喪失を通して愛を問う、大人の恋愛小説です。
〔あらすじ〕
タクシー運転手の青吾が仕事を終えて家に帰ると、帰宅しているはずの恋人・多実がいない。
翌日以降も戻る気配がなく焦りを募らせる青吾のもとに、
<多実が見知らぬ男性と五島列島の遠鹿島で海難事故に遭い、
行方不明になった>というしらせが届く。
謎の多い事故の真実を求めて、
男の妻だという沙都子と遠鹿島へ向かう青吾。
多実の人生のかけらを拾い集める旅は、
青吾自身の過去をも照らしながら、
思いも寄らぬ場所へとふたりを導くーー。
| 作者 | 一穂 ミチ |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2025年11月21日 |
『恋とか愛とかやさしさなら』
プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。
カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。
信じるとは、許すとは、愛するとは。
男と女の欲望のブラックボックスに迫る、
著者新境地となる恋愛小説。
わたしの心と体を通ってきた、無数の、犯罪の名前が付かないたくさんの傷のことを考えた。苦しかった。読めてよかった。
ーー高瀬隼子(作家)
僕はこの物語を、生涯忘れることはありません。
ーーけんご(小説紹介クリエイター)
女性が置かれている地獄のある側面が突きつけられる。
ーースケザネ(書評家)
【編集担当からのおすすめ情報】
第171回直木賞受賞(『ツミデミック』光文社刊)後、第一作。
全国の書店から過去最大級の反響が殺到し、発売即大重版!
自分だったらどうするだろう?
答えの出ない問いかけを、
何度も何度も繰り返して書きました。
ーー一穂ミチ
| 作者 | 一穂 ミチ |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2024年10月30日 |
『光のとこにいてね』
| 作者 | 一穂ミチ |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2025年09月 |
『ツミデミック』
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗ったがーー「違う羽の鳥」 失業中で家に籠もりがちな恭一。ある日小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣の一軒家に住む老人にもらったというそれをたばこ代に使ってしまった恭一だがーー鮮烈なる”犯罪”小説全6話
| 作者 | 一穂ミチ |
|---|---|
| 価格 | 1870円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2023年11月22日 |
『スモールワールズ』
2022年本屋大賞第3位
第43回吉川英治文学新人賞受賞!
共感と絶賛の声をあつめた宝物のような1冊。
夫婦、親子、姉弟、先輩と後輩、知り合うはずのなかった他人ーー書下ろし掌編を加えた、七つの「小さな世界」。生きてゆくなかで抱える小さな喜び、もどかしさ、苛立ち、諦めや希望を丹念に掬い集めて紡がれた物語が、読む者の心の揺らぎにも静かに寄り添ってゆく。吉川英治文学新人賞受賞、珠玉の短編集。
ままならない、けれど愛おしい
「小さな世界」たち。
| 作者 | 一穂 ミチ |
|---|---|
| 価格 | 825円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2023年10月13日 |
『光のとこにいてね』
第30回島清恋愛文学賞受賞、第168回直木賞候補作、2023年本屋大賞第3位
刊行以来、続々重版。大反響、感動、感涙の声、続々!
令和で最も美しい、愛と運命の物語
素晴らしい。久しぶりに、ただ純粋に物語にのめりこむ愉悦を味わった。
さんざん引きずり回された心臓が、本を閉じてなお疼き続ける──そのまばゆい痛みの尊さよ。(村山由佳)
まぶたの裏で互いの残像と抱き合っていた二人のひたむきさが、私の胸に焼き付いて離れない(年森 瑛)
ーーほんの数回会った彼女が、人生の全部だったーー
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
ーー二人が出会った、たった一つの運命
切なくも美しい、四半世紀の物語ーー
| 作者 | 一穂 ミチ |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2022年11月07日 |
各作品を紹介してきましたが、一つ一つの作品に描かれる恋愛は、暗示や思わせぶりな部分で深みを増し、淡々と綴られる結末や展開には、読者を虜にする力があります。また、一穂ミチさんの描く、人間の持つ複雑で美しい感情は、恋愛だけでなく、日常生活の中で何気なく感じていることや、あるいは抱えてしまった思いなどを、しっかりと形にしてくれます。
特に、大人の恋愛を描いた作品は、読者自身が経鎖したことがない世界や、未来の自分を想像させ、共感を覚えると共に、何か新しい発見をするきっかけにもなるのではないでしょうか。また、一穂ミチさんの描く様々な登場人物たちは、読者それぞれに反響を生み、彼らの行動やふるまい、表情に心を打たれること間違いありません。
一つ一つのエッセンスが、一穂ミチさんならではの世界観と深い人間性を描き出し、そこから広がる余韻は、その場から離れた後も長く心に残ることでしょう。そして、その感じた余韻が皆さんの日常生活に潤いを与え、あるいは新たな視点や考え方をもたらすことを願っています。
以上6作品、どれも一穂ミチさんのなかでも特別な存在で、まだ読んでいないという方は、ぜひこの機会に手にとってみてください。そして、既に読んだことのある方も、改めてその深みに触れることで、新たな発見や感動があるかもしれません。一冊一冊味わい深く、多くの読者を魅了し続ける一穂ミチさんの作品、どうぞお楽しみください。
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