金子光晴の本
金子光晴さんの作品は、現代社会に問う鋭いメッセージと豊かな想像力が詰まっています。彼の世界観は独特で、読む者を深い思索へと誘います。多様なキャラクターたちが織り成すドラマが、あなたの心を揺さぶること間違いなしです。視点が交差し、想いが絡み合う物語の中で、きっと新たな発見があるでしょう。リアルとファンタジーが見事に融合した彼の作品は、一度読んだだけでなく、何度でも手に取りたくなる魅力がそこにはあります。思索を深めたい方、新しい視点を求めている方に、ぜひおすすめしたい作品たちです。
『マレー蘭印紀行改版』
昭和初年、夫人森三千代とともに流浪する詩人の旅は、いつ果てるともなくつづく。東南アジアの圧倒する自然の色彩と、そこに生きるものの営為を、ゆるぎない愛と澄明な詩心で描く。
| 作者 | 金子光晴 |
|---|---|
| 価格 | 712円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2004年11月25日 |
『花とあきビン』
本書は、二度にわたる東南アジア/欧州への長期放浪を経て、太平洋戦争と騒乱の六十年代をくぐり抜け、人生の最終コーナーに差しかかった金子光晴が、戦場の空き瓶とその中で萎れている花に仮託し、神と宇宙の狭間にある深い孤独を語った、最後の書き下ろし詩集である。
『踏止りのない昏睡に入る、その瞬間に、影と魔性はもつれあい、
そこの辻で、
千年と、一瞬がすり變る!』
『人間がいなくなって、第一に困るのは、神樣と虱だ』
『一九xx年、人類の科學が遂に、、ロケットに二十人もの人をのせて
月に上陸することに成功しても、子供の好奇心を滿足させただけで、ラジオニュースが耳のはたでがなり立てても
またか、という顏で、人はききながす。
この地球には、もっと切羽つまった、解決できないことがいっぱいあるからだ。』
(文中より)
本書執筆時、金子はすでに77歳。死の3年前にしてこの筆力。日本を代表する象徴詩人である金子光晴。その没後50年を迎える今、深淵に向かう孔が開きかけているかのようなこの時代にこそ、もっと読まれるべき詩集である。
カバーには、パリでの極貧生活のなか、今から約百年前のカフェの賑わいを独特のペーソスで描いた光晴自作の水彩画「モンパルナスの景」を使用。昭和百年、金子光晴没後50年!
田村隆一・評:
素晴らしい詩集である。(略)おそらく金子さんの全詩集の中でも、この詩集はもっとも重要なものとなるだろう。そういう凄味のある詩集が、小さな出版社から、さりげなく刊行された。ほんとに金子さんは憎ったらしいよ。
月とあきビン
あきビンを選る人の唄
机の上のいっぽんのあきビン
戦争で生きのこった一本のビン
短詩(三篇)
半ダースのビール壜の兄弟.....
短詩(三篇)
エピローグ
後跋
| 作者 | 金子光晴 |
|---|---|
| 価格 | 2860円 + 税 |
| 発売元 | 青娥書房 |
| 発売日 | 2025年08月25日 |
『西ひがし改版』
三千代夫人はひとりベルギーに残ったー。暗い時代を予感しながら暑熱と喧噪の東南アジアにさまよう詩人の終りのない旅。『どくろ杯』『ねむれ巴里』につづく自伝。
| 作者 | 金子光晴 |
|---|---|
| 価格 | 984円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2007年12月20日 |
『どくろ杯改版』
唇でふれる唇ほどやわらかなものはないーその瞬間、二人の絶望的な放浪が始まった。詩集『こがね虫』で詩壇にはなばなしく登場した詩人は、その輝きを残して日本を脱出、夫人森三千代とともに上海に渡る。欲望と貧困、青春と詩を奔放に描く自伝。
| 作者 | 金子光晴 |
|---|---|
| 価格 | 796円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2004年08月25日 |
『絶望の精神史』
| 作者 | 金子,光晴,1895-1975 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 1996年07月 |
金子光晴の作品世界は一見シンプルですが、決して単純ではありません。彼の描く日常の中には、読む人それぞれが自身の生活に置き換えたり、比較したり、思索したりする足がかりがふんだんに散らばっています。人間関係の微妙なやり取りから、生活の些細な出来事まで、見過ごしがちなモノの存在や自然の移ろいに目を向け、新たな視点を提供してくれます。それによって、自分たちの生活が少しずつ違った色と形を持つようになるかもしれません。
金子氏の作品の魅力は、物語に込められた深い哲学だけでなく、その物語を紡ぎ出す筆致にもあります。読者の心に寄り添いながらも、途中で突然見慣れた景色を倒し、意外性を加えてくれます。その過程で、今までの固定観念やルーティンに疑問をいだき、視野を広げるきっかけになります。
彼の作品を一冊手に取ったなら、それはまるで探究の旅への第一歩。どこまでも深く、広く、そして繊細に広がる金子氏の作品世界を、きっとあなたは楽しんでくれるでしょう。その一冊が、生活を見つめ直すきっかけ、自己と向き合うきっかけになれば、それに勝るものはありません。身近なことから大きなテーマまで、思索する機会をくれる金子光晴の作品。あなたも一度読んでみませんか? 詩的な表現と緻密な描写は、きっとあなたの心に残るものとなるでしょう。
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