タイトルにうたかたが入った本10選
すべてが儚い、うたかたのよう。そんな世界を描いた10冊の秀作をピックアップしました。一作品目は、一瞬で消えてしまう人の命と愛を描いた感動的な作品。二作品目は、幻想的な世界観にうたかたのような美しさと悲しみが交錯する作品で、見終わった後に心に残るものがあります。三作品目は、日常の中に溶け込んだうたかたの哀しき美しさを詩情豊かに描き出した作品。惹かれるのは、その一瞬一瞬に込められた、深くて繊細な人間ドラマです。その他、あくまでうたかたと言いながらも肝心のうたかた自体が見え隠れする作品も。慌ただしい日常から少し離れ、うたかたの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
『うたかた 吉原面番所手控』
花魁・夕顔の推理を頼りに、遊郭内での事件を次々と解決してきた隠密廻り同心の木島平九郎は、体調不良のため出仕できなくなってしまう。夕顔は、代役の新人同心とともに、再び事件解決にあたるが……。書き下ろしシリーズ第二弾。
| 作者 | 戸田義長 |
|---|---|
| 価格 | 935円 + 税 |
| 発売元 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2025年10月07日 |
『うたかたの娘』
| 作者 | 綿原芹 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2025年10月 |
『うたかたの青に触れる【電子限定描き下ろし漫画付き】 (gateauコミックス)』
| 作者 | 安寧 |
|---|---|
| 価格 | 814円 + 税 |
| 発売元 | 一迅社 |
| 発売日 | 2025年10月15日 |
『うたかたモザイク』
| 作者 | 一穂,ミチ |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2024年11月 |
『うたかたの庭』
好きだよ──
水景のこと 大事にしたい
大学生の鈴木水景はある日、父の遺品の中から
一通の手紙と見知らぬ少年の写真を見つける。
切手を貼ったまま仕舞われていた手紙に
興味を持ち、水景は手紙を届けに行くことに。
訪ねた先で知り合ったのは、
花だらけの家でひとり暮らす小説家・木坂宵智。
水景の父と宵智は、
かつて教師と生徒の関係だったという。
宵智とひと目会った瞬間、
水景は彼に恋をして──？
年上無愛想×ひたむき年下のじれピュアラブ♥
| 作者 | 村崎もよ |
|---|---|
| 価格 | 891円 + 税 |
| 発売元 | 大洋図書 |
| 発売日 | 2025年09月01日 |
『うたかたモザイク』
| 作者 | 一穂,ミチ |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2023年03月 |
『うたかた／サンクチュアリ』
| 作者 | 吉本ばなな／著 |
|---|---|
| 価格 | 490円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2002年09月30日 |
『うたかたの恋を伯爵と』
| 作者 | 緒形,裕美 Dickson,Helen |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | ハーパーコリンズ・ジャパン |
| 発売日 | 2025年04月 |
『君と綴るうたかた（1）』
| 作者 | ゆあま |
|---|---|
| 価格 | 748円 + 税 |
| 発売元 | 一迅社 |
| 発売日 | 2021年01月18日 |
『うたかたの日々』
バラエティーにとんだ文体が奏でる異色エッセー集。「毎日夫人」「西日本新聞」掲載の人気コラムも収録。
| 作者 | 諏訪哲史 |
|---|---|
| 価格 | 1650円 + 税 |
| 発売元 | 風媒社 |
| 発売日 | 2017年05月 |
今回紹介した10冊の作品は、全て「うたかた」という言葉をタイトルに持つ本ばかりですが、その世界観・物語の内容・キャラクター達の生き様はそれぞれ違って、個々が独特の魅力を放っています。どれも、ほんの一時の出来事や、一瞬の感慨、つかの間の出会いや別れ、人生の一部分を切り取って美しく、時に切なく描いています。
きっと読んでいるうちに、自分もその作品の世界に入り込んで、キャラクターたちの喜び、悲しみ、怒り、驚きに共感し、同情し、時には共鳴することでしょう。それは、まさに"うたかた"のように儚くも強烈に心に響く体験となるはずです。
タイトルに「うたかた」とつく作品たちは、その瞬間瞬間の輝きを大切に描くことで、普段何気なく過ごす日々の中にも、見逃してしまうだけで実はたくさんの「うたかた」が存在することを、改めて私たちに気づかせてくれます。
そう、人生は連続する「うたかた」のようなもの。その一つ一つを大切に過ごせば、そこに美しさや哀しさ、愛おしさが溢れてくるのです。「うたかた」という言葉の象徴するような、儚さや美しさを伝えるこれらの作品を読んで、日常にある小さな「うたかた」を見つけるきっかけになれば幸いです。
自分の「うたかた」を見つけ、それを全うする瞬間こそが、何よりも価値ある時だと思います。それが、今日の日常であれ、明日への一歩であれ、皆さん自身の物語に新たな一ページが刻まれることを、心から願っています。それでは、皆さんの物語がより一層、美しく、煌めくものになりますように。
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