甘さだけじゃない恋愛の現実 唯川恵の名作6選
日本の恋愛小説界を代表する作家、唯川恵の作品は一味違います。甘さだけじゃなく、切なさや苦しみもリアルに描かれており、登場人物の揺れ動く心情が手に取るように伝わってきます。彼女の作品は、ただ恋愛を描いているだけでなく、人間関係の深淵を見事に掘り下げ、人間の弱さや美しさを何物にも代え難い形で表現しています。恋愛に対する現実的な視点と詩的な表現が絶妙に絡み合っていて、読むたびに新しい発見や感慨を覚えます。アイスクリームのような甘さだけじゃなく、苦味や酸味も愉しめる、そんな大人の恋愛小説です。ぜひ6作品読んでみて、その魅力に触れてみてくださいね。
『60代、日々好日 時々ため息』
還暦を迎えてからの人生、どう生きますか? 直木賞作家・唯川恵が綴る還暦後の生き方。
故郷の金沢への思いから、美容に関することや愛犬のこと、コロナや詐欺事件などの社会問題、作家の人間関係のことなど、57の切り口で60歳の10年間を書きためた作品。還暦を迎える方ももちろん、今の時代にちょっと疲れた方、体のことに悩む方なども共感できるエッセイ集。
| 作者 | 唯川恵 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2025年12月17日 |
『みちづれの猫』
ふり返れば、いつもかたわらに猫がいたーー。
離婚して心身ともに打ちひしがれたとき、大切な家族を亡くしたとき、家庭のある男を愛したとき……人生の様々な場面で、猫に寄り添われ救われてきた女性たちを描く、心ふるえる全七編の短編集。
『ミャアがそろそろ旅立ちそうです』実家の猫に死期が近いことを母親から知らされ、私は東京から金沢へ向かうが……/「ミャアの通り道」
離婚で気力を失い、人付き合いがなくなり生活が荒れていった江美。ある冬の日、マンションのベランダに一匹の猫が現れて……/「運河沿いの使わしめ」
離れて暮らす会社員の息子が急死した。一日のほとんどを仏壇の前に座って過ごす富江のもとに、お線香を上げたいと言う若い女性が訪れ……/「陽だまりの中」
軽井沢のフラワーショップに勤める早映子を訪ねてきた男がいた。それは30年以上前に別れ、ずっと会っていなかったかつての恋人だった……/「残秋に満ちゆく」
【著者略歴】
1955年石川県金沢市生まれ。84年「海色の午後」で第3回コバルト・ノベル大賞を受賞しデビュー。2002年『肩ごしの恋人』で第126回直木賞を、08年『愛に似たもの』で第21回柴田錬三郎賞を受賞。『手のひらの砂漠』『啼かない鳥は空に溺れる』『淳子のてっぺん』など著書多数。
| 作者 | 唯川 恵 |
|---|---|
| 価格 | 704円 + 税 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2022年08月19日 |
『男と女 恋愛の落とし前』
他人の男を奪い続けて20年、何不自由ないのにPTA不倫、経済力重視で三度離婚……36歳から74歳まで12人の女性のリアルな証言を、「恋愛小説の名手」と呼ばれる直木賞作家が冷徹に一刀両断。「大人の恋には大人の事情があり、責任がある」「恋愛は成功と失敗があるのではない。成功と教訓があるだけ」--恋に浮かれる人にも不倫の愛に悩む人にも、人生を狂わされた人にも。珠玉の名言にあふれた「修羅場の恋愛学」。
| 作者 | 唯川 恵 |
|---|---|
| 価格 | 924円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2023年10月18日 |
『淳子のてっぺん (幻冬舎文庫)』
| 作者 | 唯川 恵 |
|---|---|
| 価格 | 924円 + 税 |
| 発売元 | 幻冬舎 |
| 発売日 | 2019年08月06日 |
『啼かない鳥は空に溺れる』
愛人の援助を受けセレブ気取りで暮らす千遥は、幼い頃から母の精神的虐待に痛めつけられてきた。一方、中学生のとき父を亡くした亜沙子は、母と二人助け合って暮らしてきた。千遙は公認会計士試験に受かった年下の恋人と、亜沙子は母の勧めるおとなしい男と結婚を決める。けれどその結婚が、それぞれの歪んだ母娘関係を暴走させていく。
| 作者 | 唯川恵 |
|---|---|
| 価格 | 660円 + 税 |
| 発売元 | 幻冬舎 |
| 発売日 | 2018年08月03日 |
『バッグをザックに持ち替えて』
取材のためのはじめての登山が辛くて、山なんてやめた…はずだった。それが浅間山を皮切りに、谷川岳や八ヶ岳、そして富士山、ついには標高五〇〇〇メートルを超えるエベレスト街道を歩くまでに。何が楽しいのか?辛いのにどうしてまた登ってしまうのか?山道具から下山後の宴会まで、さまざまな山の魅力を描いた傑作エッセイ。
| 作者 | 唯川恵 |
|---|---|
| 価格 | 660円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2020年07月08日 |
それぞれの作品に込められた恋の深遠さ、人間関係の複雑さは、恋愛小説の枠を超えた実態を私たちに突きつけてきます。名高い作家、唯川恵が描く恋愛は決して甘くないけれど、だからこそ、感動と共感を生み出します。ただ単に恋が成就するだけの物語ではなく、広がりのある様々な人間模様、人生を彷彿とさせるような情感が詰まった作品たちには、きっと皆さん自身の胸中の何かに響くこともあるのではないでしょうか。
また恋愛を描きながらも、多彩な文学性と洗練された文体が読み手に深い余韻を残します。雨の日も晴れの日も、暗闇の中でも星空の下でも、読むたびに新たな発見や感動があり、不思議と心を癒やしてくれる。それが唯川恵の作品の魅力だと思います。
私の大好きなこの6つの作品は、読み手の心に深く刻まれ、一生忘れられないエピソードばかり。恋に悩むこともあるでしょうし、傷つけ合うこともあるでしょう。しかし、恋愛ってそういうものだからと理解し、微笑んでくれるはず。
この記事を読んでくださった皆さんも、恋愛の甘さだけでない、その深さや広がり、そして人生の奥深さを描き出した唯川恵の作品にぜひ触れてみてください。そして、その世界観の中で、自分自身の恋愛観や人生観を見つめてみてはいかがでしょうか。皆さんの日常が少しでも豊かになりますように。
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