物語は、知人が主人公に「購入を検討している都内の中古一軒家の間取り」に
ついて相談するところから始まります。
開放的で明るい内装の、ごくありふれた物件に思えたが、
間取り図に 「謎の空間」が存在しており、「奇妙な違和感」を
解き明かすことで、恐ろしい真実が明かされるというお話です。
ひとつの違和感「謎の空間」からこんなにも話は広がっていくのかと
驚いたのが正直な感想です。
点と点が線で繋がっていく感覚が味わえる作品です。
昔から信じられてきたことって、明らかにおかしくても
育てられた環境や伝え方で洗脳され、
その人にとっての真実になりうるのだなと思いました。
あとがきはちょっとゾクゾクしました。
単行本版にはないので、あとがきをみたい人は文庫本を
おすすめします。