私も婚活の経験者ですが読みながら、
婚活をしていた頃を思い出し、
「これあるあるー」と思わず笑ってしまいました。
私は結婚を目的として婚活をしてましたが、
作中には様々な目的をもって婚活に参加している人たちがいて
婚活も目的や手段も幅広いのだなと感じました。
結婚がすべてではないですが、
猪名川が人と関わることで変わっていったように
人と人の繋がりでしか感じられない幸せや気持ちがあると思いました。
40歳のフリーライターの猪名川健人。大学時代からずっと同じ部屋に住み続ける彼が、大家の田中宏から紹介された会社で、ひょんなことから婚活パーティーに参加することになります。
そこで出会ったのは「婚活マエストロ」と呼ばれる司会の鏡原さん。婚活パーティーの手伝いをするうちに、猪名川の人生に少しずつ変化が訪れていきます。
この婚活パーティーは、カップルになれなくても、みんなが気持ちよく帰ることができる素敵な場所でした。
家から出ず、人ともほとんど関わらない生活を10年も続けながら、ライターとして生計を立ててこられた猪名川は、実はすごい才能の持ち主なのではないでしょうか。
物語は婚活を通して、自分自身と向き合い、新たな一歩を踏み出すことの勇気を与えてくれます。