『子どもが幸せになることば』(田中茂樹)は、子どもとの関わりの中で使う言葉が、心や自己肯定感に与える影響を解説した実用書である。叱る・励ます・褒めるなど日常のコミュニケーションの具体例を示し、子どもが安心感や自信を持てるような言葉の使い方を紹介している。読者は、親や教育者として、子どもの心を育み、幸福感を高めるための適切な言葉遣いや声かけの工夫を学ぶことができる、実践的で教育的価値の高い一冊である。
はじめに
・「小言を言わない」だけで 親も子どもも「元気」になる。
「元気」であれば 子どもは自ら幸せになっていく
・「操作することば」を「思いを伝え合うことば」へ
・「苦しめることば」を「信じることば」へ
第1章 0〜3歳くらい(乳児期)
第2章・4〜5歳くらい(保育園・幼稚園を出る頃まで)
第3章・6〜8歳くらい(小学校低学年)
第4章・9〜12歳くらい(小学校高学年)
第5章・中学生以上
※扱う場面の例
勉強 集中力 歯磨き 食事 他人への挨拶 いじめ 不登校 進路 嫌いな先生 反抗的な態度 友達関係 習い事 発達障害など
※35の各項目は 次のようにまとめます。
苦しめることば:「歯磨きをしないならもうおやつ食べさせないよ!」
(追い詰められた気分で)
信じることば:「歯磨きしよっか」「母さんは歯磨きしまーす」
(楽しそうに)
苦しめることば:「そんな悪い子うちの子じゃない。出て行きなさい!」
(怒りをもって)
信じることば:「おまえがどんな悪いことしても おまえの味方だ。おまえは父さんと母さんの宝物だ」
(自分が同じ状況で親にどう言ってもらいたかったかをイメージして)
苦しめることば:「もう今度騒いだら すぐ家に帰るからね!」
(イライラしながら)
信じることば:「そんなにはしゃいでくれるなら 連れてきた母さんも嬉しいわー!」
(子どもに負けないぐらい浮かれた気分で)
苦しめることば:「いつまでテレビ見てるの!」
(イライラしながら)
信じることば:「うわ!まだテレビ見てる。遅っ!」「先に寝るよ。おやすみ」
(いたずらっぽく。思い通りに動かそうとするわけではなく)
苦しめることば:「体にいいから野菜食べなさい」「残さず食べてえらいね」
信じることば:「美味しそうやな」「美味しいね」「美味しかったね」
(食事のときは楽しい話をする。子どもが話すのを楽しみに聞く。食事で相手と楽しく話せるマナーがみにつく 一石二鳥)
苦しめることば:「学校にずっと行かないで この先どうして生きていくつもり?」
「あっそ!じゃあもう一生行かなくていいよ!先生にもそう言っとくね!」
(子どもの言葉に揺さぶられながら)
信じることば:「お!そうか一生行かないときたか 困ったなぁ でも勇気あるなぁ」
(子どもの勢いある言葉をあじわいながら。子どもが自分から選ぶことが大事だという考え方を意識しながら)
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