ジェフリー・フェファー氏の著書『出世 7つの法則』の読書感想文をご紹介します。
本書は、スタンフォード大学の人気講座を書籍化したもので、出世するための7つの法則が紹介されています。
出世というと、実力や努力が重視されると思いがちですが、本書では、政治力や自己PR、そして運といった要素も重要であることを説いています。
7つの法則の中で、特に印象的だったのは、「自分の物語を語る」という法則です。
人は、ストーリーによって感情を動かされる生き物です。
自分の強みや実績を、単なる事実としてではなく、物語として語ることで、相手に強く印象づけることができます。
また、「権力を利用する」という法則も、多くの人にとって耳の痛い話かもしれません。
権力というと、ネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、本書では、権力を、目標達成のための道具として捉えています。
権力を利用することで、自分のアイデアを実現したり、周りの人を動かすことができるようになります。
本書は、きれいごとだけでは語れない、出世の現実を教えてくれます。
しかし、単なるHow to本ではなく、読者自身の生き方やキャリアを見つめ直すきっかけを与えてくれる一冊です。
出世を目指すすべての人にとって、必読の書と言えるでしょう。