独裁者の思考がわかる本10選

どんな人でも内心に微かな野望を抱くもの。それが独裁的な想いになることもあるでしょう。でも現実になると恐ろしい事態に。そこで、今回は黙ってその願望を叶えるための10冊を紹介します!侵略者の視点、民衆の絶望感、宮廷の陰謀。これらを描いた作品から、独裁者とは何者かを垣間見ることが出来ます。自分自身の野望が頭をよぎる時、どのように振る舞うべきか学ぶ一方、人々の不幸への警鐘ともなるでしょう。ネコをかぶった独裁者、カリスマ的なリーダー、そんな人々の心情を紐解く一冊は、あなたの視野を確実に広げますよ。
『ポピュリスト・ナポレオン 「見えざる独裁者」の統治戦略』

【「軍人=独裁者」像を破る】
「軍事独裁」の象徴として語られ、現在も権威主義者に影響を与え続けるナポレオン・ボナパルト。彼が侵略戦争で得た人気と、クーデタで手にした地位を支えたのは、革命に倦んだ民衆の「本音」を掬い取る〈選挙〉と〈調整〉の戦略だった! パリから遠く離れたコルシカの議員一族に生まれ、地元の選挙戦と占領地統治で磨いた政治力を駆使し、男は革命期のエリートの思惑を超えて、「共和国の皇帝」へとのぼりつめる……。第24回大佛次郎論壇賞を受賞した気鋭のフランス史家が「見えざる独裁」のメカニズムを描く。
◆ブリュメール18日、ナポレオンの議会突入命令は一度無視されていた
◆大臣のポストに軍人は半数以下
◆革命が激化するほど低下した投票率はナポレオン時代に10ポイント以上回復した
◆県知事の評価項目は能力より住民からの評判
【目次】
はじめにーーナポレオンは「独裁者」だったのか?
第一章 政治家ナポレオンの誕生
第二章 ポスト革命期の選挙戦略
第三章 「調整型」の政治戦略
第四章 国民の期待を体現するーーナポレオンのプロパガンダ戦略
終章 「軍人=独裁者」像の裏側
おわりにーーナポレオンは「ポピュリスト」か?
主要参考文献一覧
関連年表
はじめにーーナポレオンは「独裁者」だったのか?
第一章 政治家ナポレオンの誕生
第二章 ポスト革命期の選挙戦略
第三章 「調整型」の政治戦略
第四章 国民の期待を体現するーーナポレオンのプロパガンダ戦略
終章 「軍人=独裁者」像の裏側
おわりにーーナポレオンは「ポピュリスト」か?
主要参考文献一覧
関連年表
作者 | 藤原 翔太 |
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価格 | 1034円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2025年05月10日 |
『文庫 アドルフ・ヒトラーの一族 独裁者の隠された血筋』

アドルフ・ヒトラーは、自分の出生の秘密を生涯隠しとおした。
自分の過去にまつわる多くの痕跡を徹底的に削除したのである。
……歴史家ヨアヒム・フェストは書いている。
「彼は一生、自分のことを隠しつづけ、美化しつづけた。
史上これほど強引に、かつこれほど枝葉末節と思えることにいたるまで
個人的事情に立ち入らせなかった例はほとんどない。
彼はたえず血筋を錯綜させ、身元を曖昧にし、
ただでさえ見通しがたい氏素性をいっそう曇らせようとした」(本書より)
ヒトラーの一族について徹底的な調査を行なって書かれたはじめての書!
<目次より>
第1章 一家の秘密
父アロイスの疑わしい出自/一族の父アロイスと女性たち/母クララとその子供たち/お母さん子のアドルフ/家庭崩壊/失踪者ヒトラー
第2章 隠された故郷
一族の記憶を抹消/「祖先地区」の親戚たち/一族の政治的故郷/ヒトラーにとっての「憎悪の手本」/地図から消された父祖の地
第3章 プライベートな絆
ゲリ──ヒトラーが夢中になった姪/ヒトラーの唯一無二の愛/消えた光/アンゲラ──ユダヤ人食堂で働いていた異母姉/女性同士の闘い/エーファ・ブラウン──ヒトラーの愛を求めつづけた女
第4章 一族の変わり種
異母弟ヒトラーとの争い/「もう一人のヒトラー」/重婚/一年だけのナチス党員/レストラン開業/地下組織からの接触/改名
第5章 ヒトラー対ヒトラー
「ドイツの偉大な親戚」/ルーツを求めて/おじヒトラーへの圧力/「私 がおじを憎んでいる理由」/アメリカでの使命/ローズヴェルト大統領」への手紙/FBIの捜査/ヒトラーの心理分析への協力/前線での戦闘
第6章 陰の妹
苦労ばかりの少女時代/妹の生活費を使いこむ兄/「ドイツ首相の妹」という立場/奪われたヒトラー姓/ヒトラー最後の「厚意」/残された妹の戦後
第7章 現在のヒトラー家
ヒトラーの遺産をめぐる争い
作者 | ヴォルフガング・シュトラール/畔上 司 |
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価格 | 1320円 + 税 |
発売元 | 草思社 |
発売日 | 2025年02月05日 |
『悪の系譜ー独裁者と民族』

ロシアのレーニン、スターリン、ナチスのヒトラーという世界を震撼させた独裁者たちが、なぜ誕生したのかを、精神分析医である著者が解き明かす。彼らやその側近たちの生い立ち、特に父親との関係を比較し、彼らや民衆の父親像を照らし合わせていくと、共通点が見えてくる。悪の根元である抑え込まれた不安が爆発したとき、民衆は強いリーダー=独裁者を求めた。著者は一人ひとりが内にある不安を認め、他人の不安をも理解していくことが、平和への一歩だと説いている。
序説
第1章 レーニンとロシア革命の成功の謎
レーニンの生い立ち/革命への道/ロマノフ朝最後の皇帝ニコライ二世の失政/十月革命の立役者・トロツキーとは/理論家のレーニンが権力を奪取/ロシア人の素朴な国民性/善良な父親への不満/残虐な処刑で国民を抑圧/歴史的に続く強権者による強引な統治
第2章 スターリン
スターリンの生い立ち/共産主義に傾倒/レーニンとの出会い/新たな独裁者の誕生/終わりなき恐怖の大粛清/自身の家族にも及ぶ粛清/自国民を信じず、ドイツに攻め込まれる失態/冬将軍の援軍で形勢逆転/スターリンの最期/ロシア人の従順さが生んだ独裁者
第3章 アドルフ・ヒトラー
ヒトラーの生い立ち/画家を目ざしてウィーンへ/隣国バイエルン王国の兵士に/帝政ドイツの崩壊/演説の才能を開花/ドイツ労働者党とは/ヒトラーの宣伝活動で党員数増加/ナチスからの退会/圧倒的な支持でナチスに返り咲き/一揆の失敗で見えてきたもの/民衆にとっての父親像/ヒトラーにとっての父親像/ナチス草創期メンバーに共通する父親像/ナチスの勢力急拡大/血統と領土拡大/ソ連の逆襲/ヒトラーの悪事
第4章 悪の根元 人間性と悪は不安から生まれる
作者 | 堀口 尚夫 |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 清風堂書店 |
発売日 | 2024年08月08日 |
『独裁者プーチン』

作者 | 名越,健郎,1953- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2012年05月 |
『独裁者トランプへの道』

作者 | 町山智浩 |
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価格 | 不明 |
発売元 | |
発売日 |
『独裁者の学校』

作者 | Kästner,Erich,1899-1974 酒寄,進一,1958- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2024年02月 |
『20世紀の独裁者列伝 = Dictators of 20th century』

作者 | 桂,令夫,1968- 瀬戸,利春 司,史生,1965- 中西,正紀,1969- 福田,誠,1964- ほか |
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価格 | 不明 |
発売元 | イカロス出版 |
発売日 | 2020年09月 |
『スターリン : 独裁者の新たなる伝記』

作者 | Khlevniuk,OlegVital'evich,1959- 石井,規衛,1948- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 白水社 |
発売日 | 2021年06月 |
『「独裁者」の時代を生き抜く27のヒント』

アメリカ、中国、ロシア、サウジアラビアにジンバブエ…混乱の時代に、世界中で「独裁者」が支持を得るのはなぜ?政治にせよ経済にせよ国難にみまわれる日本で、物事の本質を見極めて生きるには?過去に学び、未来に備えるための「ニュースのそもそも」を、池上彰氏が解説します。佐藤優氏、村上世彰氏との対談も特別収録。
作者 | 池上 彰 |
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価格 | 715円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2021年09月01日 |
『独裁者のデザイン : ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、毛沢東の手法』

作者 | 松田,行正,1948- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2022年06月 |
ここまで「独裁者の思考がわかる本10選」をご紹介しました。冒険の舞台となる中で、個々のキャラクターが自身の信念や理念、野望に基づいて行動する様を通して、読者は多角的な視点から独裁者の心情や哲学に触れることが可能になります。
それぞれの作品は一種の鏡であって、読むことで私たち自身の考え方や価値観を反省する機会を与えてくれます。主人公たちの強大な力の行使、そしてその結果が人々にもたらす影響は、多くの場合、我々が目指すべき道徳とは大きく逸脱したものです。しかし、それぞれがどのようにその力を手に入れ、どのように行使し、そしてどのようにその結果と対峙するのかを知ることは、我々が生きる社会での力関係やリーダーシップについて考える上での大切な教訓となることでしょう。
独裁者という言葉だけを聞くと、我々は否応なく一種の恐怖や抵抗感を感じます。しかし、それは結果だけを見ているからであって、その背後にあるプロセスや思考という視点から考えてみることで、様々な異なる視点から新たな理解を得ることができます。
これらの作品を通じて、自分自身の理解や考え方の幅を広げ、より多角的な視点から世界を見ることができるようになれば幸いです。面白さだけでなく、そうした視点から考えるきっかけを作品から得ていただければと思います。
独裁者の思考がわかる作品選びましたが、ただ彼らを理解するだけでなく、絶対的な力がもたらす結果とその責任について、読む者自身がどのように考えるかを問うてくれる作品ばかりです。お時間のある時にぜひ探してみてくださいませ。
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