時代の名医が活躍する歴史小説や夢を育む絵本、四季を感じる俳句歳時記をご紹介

日本の歴史には、古代から中世にかけての医療が描かれた数々の小説が存在します。そのなかでも特に注目される作品をご紹介します。さまざまな時代背景や医術の描写が、読者を引き込んでくれます。また、職業体験をテーマにした絵本や四季折々の詩の楽しみ方を提案した本もご紹介します。読みながら、新しい世界にいざなわれる時間を過ごしてみませんか?
『火定』

ーー己のために行なったことはみな、己の命とともに消え失せる。(中略)わが身のためだけに用いれば、人の命ほど儚く、むなしいものはない。されどそれを他人のために用いれば、己の生には万金にも値する意味が生じよう。(本文より抜粋)
時は天平ーー。
藤原氏が設立した施薬院の仕事に、嫌気が差していた若き官人・蜂田名代だったが、高熱が続いた後、突如熱が下がる不思議な病が次々と発生。
それこそが、都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせる“疫神(天然痘)”の前兆であった。
我が身を顧みず、治療に当たる医師たち。しかし混乱に乗じて、病に効くというお札を民に売りつける者も現われて……。
第158回直木賞と第39回吉川英治文学新人賞にWノミネートされた、「天平のパンデミック」を舞台に人間の業を描き切った傑作長編。
解説:安部龍太郎
作者 | 澤田 瞳子 |
---|---|
価格 | 968円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2020年11月07日 |
『新版 角川俳句大歳時記 夏』

●見出し・傍題合わせて1万8000季語以上。
新版では実作に役立つ工夫として、見出し季語・傍題を問わず、旧仮名遣いを表記。また地方季語を積極的に採用。
「参照」欄で、関連する季語とその季節を掲載。季語を深く広い視野で理解するためのガイドとした。
●秀句5万句以上を収録
旧版以来15年間に刊行された受賞句集や話題の句集、結社誌から秀句を新たに収集。近世句を含め旧版収載の例句も全面的に見直し、刷新。
●実力派俳人、研究者の総力を結集!
結社の枠を超え、100人以上の俳人が解説を執筆、例句を選定。
俳壇を牽引してきた代表俳人五名と、近世俳句研究の第一人者が全面的に監修。
●考証欄の充実
近世から使用されている季語は、当時の文献記述から季語の成立、変遷を解説。季語の本意を知る手助けとする。
特別栞
茨木和生「わが吟行地」
立夏から立秋前日までの季語を、時候・天文・地理・生活・行事・動物・植物の七部に分け収録。
作者 | 角川書店/茨木 和生/宇多 喜代子/片山 由美子/高野 ムツオ/長谷川 櫂 |
---|---|
価格 | 5995円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2022年05月31日 |
いかがでしたでしょうか。今回は、時代を超えた名医たちの物語や、子どもたちに夢と希望を与える職業体験の本、そして四季折々の言葉に触れて楽しむ俳句歳時記の紹介をさせていただきました。これらの作品たちは、それぞれのジャンルで特色ある魅力を持っています。
日本古代や中世の医療を描いた歴史小説は、当時の医師たちの技術に驚くばかりです。彼らは限られた環境の中で患者の命を救うために奮闘し、時には自らの信念と戦っていました。また、職業体験の絵本は、子どもたちの将来に夢と希望を与えるだけでなく、さまざまな仕事の世界を楽しく紹介してくれます。
そして、俳句歳時記の本は、四季折々の言葉に触れることで、自然の美しさや季節の移り変わりを感じることができます。俳句の世界は短い言葉の中に無限の表現が詰まっており、心を豊かにしてくれることでしょう。
ぜひ、これらの作品を手に取って、新たな世界や体験を楽しんでみてください。心に響く物語や言葉がきっと見つかることでしょう。読書は、いつでも私たちの想像力をかきたて、心を豊かにしてくれる素晴らしい時間です。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。