2023年本屋大賞ノミネート作品10冊
2023年、本屋大賞にノミネートされた作品の中には、さまざまなジャンルの作品が揃っています。失われた記憶を追い求める切ないラブストーリー、宇宙を舞台に繰り広げられる壮大なアドベンチャー、時代背景を巧みに描き出した歴史小説、複雑な家族の絆を描くヒューマンドラマ、現代社会を鋭く皮肉ったサスペンスなど、個々の個性が際立つ作品ばかり。また、毎日の生活の中で見過ごしてしまいがちなことを、読者に改めて再認識させるような作品もあります。それぞれの作品が持つ様々な表現力と深みは、あなたの読書の幅を更に広げてくれるでしょう。ぜひ手に取って見てください。
『汝、星のごとく』
作者 | 凪良ゆう |
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価格 | 1705円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2022年08月03日 |
『ラブカは静かに弓を持つ』
武器はチェロ。
潜入先は音楽教室。
傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。
『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽小説"!
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
【著者略歴】
安壇 美緒 (あだん・みお)
1986年北海道生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2017年、『天龍院亜希子の日記』で第30回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2020年、北海道の中高一貫の女子校を舞台にした青春長編『金木犀とメテオラ』を刊行、書店員からの熱い支持を受けロングセラーとなる。
作者 | 安壇 美緒 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2022年05月02日 |
『光のとこにいてね』
第30回島清恋愛文学賞受賞、第168回直木賞候補作、2023年本屋大賞第3位
刊行以来、続々重版。大反響、感動、感涙の声、続々!
令和で最も美しい、愛と運命の物語
素晴らしい。久しぶりに、ただ純粋に物語にのめりこむ愉悦を味わった。
さんざん引きずり回された心臓が、本を閉じてなお疼き続ける──そのまばゆい痛みの尊さよ。(村山由佳)
まぶたの裏で互いの残像と抱き合っていた二人のひたむきさが、私の胸に焼き付いて離れない(年森 瑛)
ーーほんの数回会った彼女が、人生の全部だったーー
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
ーー二人が出会った、たった一つの運命
切なくも美しい、四半世紀の物語ーー
作者 | 一穂 ミチ |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2022年11月07日 |
『爆弾』
★★★祝・W1位!!★★★
日本最大級のミステリランキング、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で驚異の2冠!!
これを読まねば、“旬”のミステリーは語れない!
◎第167回直木賞候補作◎
◎各書評で大絶賛!!◎
☆☆☆
東京中に爆弾。怪物級ミステリー!
自称・スズキタゴサク。
取調室に捕らわれた冴えない男が、
突如「十時に爆発があります」と予言した。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。
爆破は三度、続くと言う。
ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、
警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。
炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。
【業界、震撼!】
著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。
ーー大森望(書評家)
この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。
ーー千街晶之(書評家)
登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。
ーー瀧井朝世(ライター)
この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。
ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店)
爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。
ーー本間悠(うなぎBOOKS)
自分はどちらの「誰か」になるのだろう。
ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー)
作者 | 呉 勝浩 |
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価格 | 1067円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2024年07月12日 |
『月の立つ林で = In the woods with a view of the moon』
作者 | 青山,美智子,1970- |
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価格 | 不明 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2022年11月 |
『君のクイズ』
面白すぎる!! 驚くべき謎を解くミステリーとしても最高だし、こんなに興奮する小説に出会ったのも久しぶり。頼まれてもいないのに「推薦コメントを書かせて!」とお願いしてしまいました。小川哲さん、ほんとすごいな。--伊坂幸太郎氏一度本を開いたらもう終わりだ。面白すぎてそのまま読み切ってしまった。熱くて、ワクワクして、予想もつかない感動が襲ってくる。ミステリーでも、バトルものでも、人生ドラマでもある。でもそれだけじゃない。ジャンルはたぶん「面白い小説」だ。--佐久間宣行氏 * * * *『ゲームの王国』『嘘と正典』『地図と拳』。一作ごとに現代小説の到達点を更新し続ける著者の才気がほとばしる、唯一無二の<クイズ小説>が誕生しました。雑誌掲載時から共同通信や図書新聞の文芸時評等に取り上げられ、またSNSでも盛り上がりを見せる、話題沸騰の一冊です!ストーリー:生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになりーー。読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!『地図と拳』にて第168回直木賞を受賞した小川哲さんの、
新たな魅力あふれる極上のエンターテインメント作品であり、もう一つの代表作です!
作者 | 小川哲 |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2022年10月07日 |
『方舟』
極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。
友人と従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った家族と地下建築「方舟」で夜を過ごすことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれ、水が流入しはじめた。
いずれ「方舟」は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。タイムリミットまでおよそ1週間。
生贄には、その犯人がなるべきだ。--犯人以外の全員が、そう思った。
作者 | 夕木 春央 |
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価格 | 913円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2024年08月09日 |
『宙(そら)ごはん』
作者 | 町田,そのこ,1980- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2022年06月 |
『川のほとりに立つ者は』
作者 | 寺地,はるな,1977- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2022年10月 |
『#真相をお話しします』
島育ちの仲良し小学生四人組。あの日「ゆーちゅーばー」になることを夢見た僕らの末路は……(「#拡散希望」)。マッチングアプリでパパ活。リモート飲み会と三角関係。中学受験と家庭教師。精子提供と殺人鬼。日常に潜む「何かがおかしい」。その違和感にあなたは気づくことができるか。新時代のミステリの旗手による、どんでん返しの五連撃。日本推理作家協会賞受賞作を含む、傑作短編集。
作者 | 結城 真一郎 |
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価格 | 649円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2024年06月26日 |
あけましておめでとうございます。ここまで2023年本屋大賞ノミネート作品10冊をご紹介して参りました。この10作品は、2年のハードな時代を経て生まれた、とても素晴らしい物語たちです。壮大なロマンから日常のドラマまで、様々なテーマを扱った作品ばかり。それぞれがその一年を代表するような、ファンタスティックな世界観を持っています。
本を読むという行為は、ページをめくることで作者の考えた世界に浸ることができる、すばらしい冒険です。私たちが普段感じることのできない感情や、違った視点から見た世界を知ることができます。それぞれの作品が持っているメッセージやテーマが、読者の心に深く響き、生活に新しい色を添えてくれます。
そして最も重要なことは、一冊の本が私たちに対話を提供してくれるということです。作品を通じて他の読者や作者と心の中でつながることができます。それらのつながりは、私たちが抱える孤独感を和らげ、より深い理解を可能にします。
読書に時間を費やすことは、自分自身への投資であり、新しい視野を得ることができます。今紹介した作品の中から、気になる一冊を手に取って、ページをめくっていく楽しさを味わってみてください。それぞれの物語があなたにとっての素敵な冒険になることを願っています。
それでは、2023年も引き続き、素敵な読書時間をお過ごしください。そして、今年も私たちと一緒に新たな一年を迎えることに深く感謝申し上げます。本年も弊ブログをどうぞよろしくお願い申し上げます。
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