給水塔の魅力が詰まった本10選

水源の確保や水質管理が命を描いた巨大な給水塔が舞台の一冊を見てみませんか?人間の生活や産業で使われる水をきれいに保つ役割を担っている給水塔。それぞれの時代や地域、科学技術の進歩と共に形状や素材も進化してきました。その給水塔が物語の中でどのように描かれるかは、読んで楽しむのにはもってこいです。また、建造物としての給水塔が登場人物の精神状態を投影する鏡となります。そして、給水塔が人々の生活や歴史、そして未来への希望を象徴する作品もあります。給水塔の貴重さと魅力を再認識しながら、ページをめくる楽しみを感じてみてくださいね。
『団地の給水塔大図鑑』

給水塔の世界はこんなにも華やかだ!「団地にある給水塔」だけを400基超収録した史上初のデータベース。色も形も個性豊かに、団地の暮らしを支える塔たちの美しい姿をご覧ください!
作者 | 小山祐之 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | シカク出版 |
発売日 | 2018年10月 |
『給水塔から見た虹は』

あなたと私は違う。だから、一緒にいようーー。
『ふがいない僕は空を見た』『夜に星を放つ』の著者が、今を生きる人々に贈る感動作。
【各界からの反響続々!】
なんて誠実な小説なのだろう。今、この時代に、この本と出会えてよかった。--武田綾乃(作家)
白か黒かでしか断じない、この時代に絶対に有効な“あわい”の物語。--早見和真(作家)
何度も胸が潰されそうに痛かった。彼らの日々に、どうか幾重にも虹がかかりますように。--町田そのこ(作家)
その人の涙のわけを知らない。分からない。けど私たちは何かを思うことが出来るから見つめながら目を逸らさずに、あなたの話を聞きたい。--山本奈衣瑠(俳優)
【あらすじ】
中学二年生の桐乃は、団地での暮らしに憂いていた。
郊外にある古い団地群には、様々な国にルーツを持つ人が生活している。そのせいか桐乃のクラスは衝突が絶えず、ベトナム人のクラスメイト・ヒュウがいじめの標的になっていたのだ。
家に帰っても、母の里穂は団地に住む人々を国籍問わず日夜助けており、「娘の私より、他人を優先するんだ」という思いがどうしても消えない。この場所で生活することに対する桐乃の嫌悪感は、日々強まっていく。
そんな中、中学校で起きたとある出来事をきっかけに、桐乃はヒュウと話すようになる。ヒュウは、理由は違えども、桐乃と全く同じことを望んでいた。
「この団地から出て、遠くに行きたい」と。
はじめてできた友達、母とのすれ違いーー。
桐乃・ヒュウ・里穂のそれぞれの視点から、社会に蔓延る様々な分断に翻弄される2人の“こども”が少しずつ“おとな”になるひと夏を描いた、ほろ苦くも大きな感動を呼ぶ、ある青春の逃避行。
【著者略歴】
窪 美澄(くぼ・みすみ)
1965年東京都生まれ。2009年「ミクマリ」で女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞。受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また、同年に同作で山本周五郎賞を受賞。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞を受賞、19年『トリニティ』で織田作之助賞、22年『夜に星を放つ』で直木賞を受賞。他の著書に『夏日狂想』『タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース』『夜空に浮かぶ欠けた月たち』『ルミネッセンス』『ぼくは青くて透明で』などがある。
作者 | 窪 美澄 |
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価格 | 2090円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2025年07月04日 |
『給水塔』

風景のなかに突如あらわれる不思議な形ー失われゆくものにみちびかれ、日本中の給水塔を追い求めた写真集。給水塔のある63の風景。
作者 | 比留間幹 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | リトル・モア |
発売日 | 2015年10月10日 |
『給水塔の町』

作者 | 泉 麻人 |
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価格 | 199円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 |
『給水塔: 跡見恭介ファイル1』

作者 | 結城 涼 |
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価格 | 200円 + 税 |
発売元 | |
発売日 | 2014年10月28日 |
『TOKYO WATER TOWER』

作者 | オオタ マサオ/太田 準也 |
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価格 | 2970円 + 税 |
発売元 | 地球丸 |
発売日 | 2017年12月 |
『日本懐かし団地大全』

作者 | 照井 啓太 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 辰巳出版 |
発売日 | 2021年06月01日 |
『浮遊霊ブラジル』

川端康成文学賞受賞作「給水塔と亀」収録、紫式部文学賞受賞の短編集。
筆者の卓越したユーモアと、人間観察力がいかんなく発揮された数々の短編をおさめた本作は、物語を読む楽しみを存分に味わえる充実の一冊。
楽しみにしていた初の海外旅行を前に亡くなってしまった主人公は、人に憑くスキルを手に入れ、体を乗り換えて、様々な土地を旅していくが、なぜかブラジルにたどりつき……表題作「浮遊霊ブラジル」
ドラマは毎日三本、小説は月に十冊。サッカーやツール・ド・フランスから人生相談まで、生前、虚実の物語をさんざん食い散らした「私」が落ちたのは「物語消費しすぎ地獄」。そこで課せられる世にも恐ろしい試練とは?--「地獄」
どんな土地勘のない場所でも最悪のシチュエーションでも、必ず道を尋ねられてしまうのはなぜ?--「運命」
定年を迎え、海と製麺所のある故郷に帰った男。クロスバイクを手に入れ、亀を預かり、静謐で新しい人生が始まる。--「給水塔と亀」(2013年川端康成文学賞受賞作)
【収録作】
「給水塔と亀」(「文學界」2012年3月号)
「うどん屋のジェンダー、またはコルネさん」(「文學界」2010年2月号)
「アイトール・ベラスコの新しい妻」(「新潮」2013年1月号)
「地獄」(「文學界」2014年2月号)
「運命」(「新潮」2014年6月号)
「個性」(「すばる」2014年9月号)
「浮遊霊ブラジル」(「文學界」2016年6月号)
作者 | 津村 記久子 |
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価格 | 726円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2020年01月04日 |
『Gift』

「なかなかキュートな足跡なのよ」。恋人が教えてくれた、妖精の足跡の捕まえかた。ぼくが試してみると、本当に歩いた跡が残っていた。そこで、妖精の映像を撮影しようとするが…(「ラブ1からラブ3」)。水没したお台場にできた新国家、廃墟で死を待つ少女、校舎の屋上にある秘密の楽園ー。日常の隣りにある小さな奇蹟を、鮮烈に描いた掌編集。単行本未収録の作品を加えて待望の文庫化。
作者 | 古川日出男 |
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価格 | 440円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2007年11月25日 |
『図書室』

四十年前の冬の日、同い年の少年と二人で、私は世界の終わりに立ち会った。定職も貯金もある。一人暮らしだけど不満はない。ただ、近頃は老いを意識することが多い。そして思い出されるのは、小学生の頃に通った、あの古い公民館の小さな図書室ーー大阪でつましく暮らす中年女性の半生を描いた、温もりと抒情に満ちた三島賞候補作。社会学者の著者が同じ大阪での人生を綴る書下ろしエッセイを併録。
作者 | 岸 政彦 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2019年06月27日 |
それでは皆さま、以上で「給水塔の魅力が詰まった本10選」の紹介を終わりにしたいと思います。給水塔というと一見するとただの無機質な構造物に映るかもしれません。しかし、この塔の存在があるからこそ、我々の生活は支えられ、生命は維持されているのです。我々の暮らしを豊かにする「水」を、沈黙のうちに供給し続けるあの高さ。今回取り上げた10冊の本には、そんな給水塔が直接描かれたものから象徴として活用されたものまで、様々な形で描き出されています。それぞれの表現を通じて給水塔の意味を再確認できるでしょう。
また、「給水塔」はある意味、存在感のあるシンボルとも言えます。無数に存在する生活の中の一部として見過ごされがちな給水塔ですが、その存在が物語の背景にあると、それだけで物語自体に深みを持たせてくれます。この10冊の本を読むことにより、給水塔の魅力やその存在感を新しく感じ取ることができるはずです。
そして何より、それぞれの作品に散りばめられた給水塔への作者の思いや視点、解釈に触れることで、私たち自身の視野を広げるきっかけになることでしょう。給水塔の存在する風景を描くことで、読者に新たな視点を提示し、無関心から関心を持つ機会へと変えてくれます。
最後に、この10冊の本を手に取るということは、ただ単に給水塔という存在について知るだけでなく、その背後にある様々な人々の暮らしあるいは人間の営み、そしてそれらを肯定する美学について学ぶ一助となります。言い換えれば、これらの作品は私たちが日常を見つめ直し、新たに価値を見つけ出すきっかけを与えてくれるでしょう。
ぜひこの機会に、普段何気なく見逃してしまう給水塔の世界を、その魅力はもちろん、水の無くては生きていけない存在としての価値を見つめ直す機会にしてみてはいかがでしょうか。
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