無実の魂の慟哭。衝撃の冤罪事件を扱った作品10選
真実に迫るスリル、絶望の淵でひとり慟哭する魂、罪も犯さない人生に突如襲いかかる逆境。そんな場面を描いた作品たちは、興奮と心揺さぶる感動を読者に差し上げます。不幸な運命に翻弄される彼らの戦いに、我々は奮闘の日々を共感し、時には涙します。しかし、それらの試練を乗り越えて立ち上がる彼らの強さに、胸を打たれること間違いなしです。心理戦にのめり込み、緊張感に引き込まれるあまり、ひとつのページをめくる手が止まらなくなる―そんな体験を10作品で味わってみませんか?今回紹介するのは、やみくもな真実追求ではなく、人間の尊厳を最後まで信じる主人公たちの慟哭の声を紡いだ作品ばかり。ぜひ、その勇気に触れてみてください。
『蚕の王』
この小説は、決して過去の話などではない。
二俣事件、幸浦事件、小島事件、そして現在もなお審理が続く袴田事件ーー。
警察と司法が手を組んで行われた犯人捏造の実態とは?
この国の闇に踏み込む、事実に基づく衝撃作。
昭和二十五年(1950年)一月。静岡県二俣町にて一家殺害事件が発生した。のちに死刑判決が覆った日本史上初の冤罪事件・二俣事件である。捜査を取り仕切ったのは、数々の事件を解決に導き「県警の至宝」と呼ばれた刑事・赤松完治。だが彼が行っていたのは、拷問による悪質な自白強要と、司法さえ手なずけた巧妙な犯人捏造であったーー。
拷問捜査を告発した現場刑事、赤松の相棒であった元刑事、昭和史に残る名弁護士・清瀬一郎。正義を信じた者たちが繋いだ、無罪判決への軌跡。
そして事件を追い続けた著者だけがたどり着いた、衝撃の結末とはーー?
| 作者 | 安東能明 |
|---|---|
| 価格 | 1100円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2024年11月20日 |
『イノセント・デイズ』
| 作者 | 早見,和真 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2017年03月 |
『ゴールデンスランバー』
| 作者 | 伊坂,幸太郎,1971- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2010年12月 |
『冤罪者』
ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。それは連続婦女暴行魔として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、助力を求めるものだった。しかし自らの婚約者を犯人に殺された五十嵐にとって、それはとても素直に受け取れるものではない。河原の他に真犯人がいるのだろうか。謎のまた謎の千枚。
| 作者 | 折原 一 |
|---|---|
| 価格 | 900円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2000年11月10日 |
『司法記者』
地検特捜部が追うゼネコン汚職事件は中央政界にも波及していた。元国交相の収賄疑惑という大スクープの直後、掲載紙の美人記者が絞殺された。逮捕されたライバル紙記者は殺人容疑を全面否認、何かを隠し沈黙する。悲劇の裏に潜むのは、スクープを求める記者の意地と、「正義」と銘打たれた特捜部の横暴で杜撰な捜査だった。記者が守る「秘密」を唯一知る特捜検事は、己が所属する「日本最強の捜査機関」との対決を決意する。
県知事への献金に端を発したゼネコン汚職事件は、中央政界にも波及していた。
元国交相の収賄疑惑という大スクープの直後、掲載紙の美人記者が絞殺された。遺体が発見されたのはライバル紙記者の自宅。ともに司法記者クラブに詰める二人には面識があり、状況からも彼以外に犯行は不可能。しかし記者は殺人容疑を全面否認、何かを隠し沈黙する。
悲劇の裏に潜むのは、過激なスクープを求める記者の欲と、「正義」と銘打たれた特捜部の、横暴で杜撰な捜査だった。
記者の「秘密」を知っているのはたった一人の特捜検事だけ。正義にあこがれて目指した検察特捜部の実情に絶望した彼は、禁じられたマスコミとの接触を図っていたのだ。
殺人事件を知った彼は記者との潔白を証明するため、「日本最強の捜査機関」検察特捜部との対決を決意する。自身も所属するその機関への反逆は、検事人生を危険にさらすことを意味していた。
内部にいた人間しか書けない検察不祥事の根幹がここにある。
「ヤメ検」弁護士があえて「小説」として描いた、検察と司法メディアの正体。
佐々木讓氏絶賛の問題作、ついに文庫化&2014年5月よりWOWOWでドラマ化!
1 密室
2 特捜検事
3 警察捜査
4 司法記者クラブ
5 日本最強の捜査機関
6 女性記者殺人事件捜査本部
7 東京拘置所
8 特捜検事失格
9 政界ルート
10 逮捕
11 Xデー
12 苦悩
13 消えた証拠
14 逮捕許諾請求
15 着地点
エピローグ
| 作者 | 由良 秀之 |
|---|---|
| 価格 | 759円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2014年04月 |
『テミスの求刑』
手には大型ナイフ、血まみれの着衣。殺人現場付近の監視カメラは敏腕検事・田島の衝撃の姿を捉えていた。絶対的な証拠が揃う中、彼は無実を訴えたきり口を閉ざす。田島の下で働いていた検察事務官・星利菜は、真相を明らかにするために彼と法廷で対峙するが…。ドラマ原作にもなった傑作ミステリー。
| 作者 | 大門剛明 |
|---|---|
| 価格 | 770円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2017年08月22日 |
『慈雨』
| 作者 | 柚月,裕子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2019年04月 |
『虎を追う』
三十年前、人々を震撼させた『北蓑辺郡連続幼女殺人事件』。死刑判決を受け収監されていた二人組の犯人の一人が獄死した。当時、県警捜査一課の刑事だった星野誠司は、冤罪の疑いを捨てきれずにいた。引退した今、孫の旭とその友人の協力を得て再調査へと乗り出してゆく。ネットを駆使して世論を動かす中、真犯人を名乗る人物が、新聞社に新たな証拠を送りつけるー。
| 作者 | 櫛木理宇 |
|---|---|
| 価格 | 858円 + 税 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2022年06月14日 |
『潔白』
30年前に小樽で発生した母娘惨殺事件。死刑がすでに執行済みにもかかわらず、被告の娘が再審を請求した。娘の主張が認められれば、国家は無実の人間を死刑台に追いやったことになる。司法の威信を賭けて再審潰しにかかる検察と、ただひとつの真実を証明しようと奔走する娘と弁護団。「権力vs.個人」の攻防を迫真のリアリティで描く骨太ミステリ小説。
| 作者 | 青木俊 |
|---|---|
| 価格 | 715円 + 税 |
| 発売元 | 幻冬舎 |
| 発売日 | 2019年10月09日 |
今回ご紹介した作品たちは、一筋縄ではいかない問題を取り扱っています。「冤罪」-誤った裁定により、無実の罪を背負い生きていく者のあり方やその後の人生を、緻密かつリアルに描かれています。
個々の作品にはそれぞれ異なるテーマや視点があるため、一概に全てが正義を守るための戦闘に焦点を当てているわけではありません。しかし、何が事実で、何が真実で、そして何が公正かを追求する姿勢は、どの作品にも共通しています。それは可能性として、私たちが日常生活で経験することのないような難局に直面したときでも、ひたむきさを失わず、逆境を乗り越えようとする姿勢を学ぶことができるかもしれません。
生活の中心に据えられる「冤罪」という過酷なテーマをバックグラウンドに持ちながら、作品たちは個々の人間性を描き出しています。悲劇、希望、寛容、復讐、愛情、そして勇気。これらは私たち自身の世界に繋がっています。
裁判や法律など、手にすることのできない抽象的なテーマを通じて、作者達は私たちに深遠な問いを届けてきます。その問いを受け止め、自分なりの答えを見つける旅が、読者においても、キャラクター達においても織り成すドラマは、心を揺さぶるものです。
よく読んで、よく考えて、そして感じてください。それらが歓びや達成感、または心地よい安らぎに繋がることを願っています。以上になりますが、「無実の魂の慟哭。衝撃の冤罪事件を扱った作品10選」をぜひ、手に取ってみてくださいね。それでは、また次回の企画でお会いしましょう。
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