現実がねじれる瞬間がうますぎる 木村友祐の必読作6選!
あの木村友祐の作品、捻れた現実感がたまらないんです。恐怖と共に驚きも添えてくれる、あの辻褄の合わなさ。一度読み始めたら夜更かし必至なんですよ。そんな彼の作品から、特にオススメしたい6作品をピックアップしました。不思議なエピソードが畳み掛けてくる驚愕の短編集、しんみりと心に響く現代版童話、そしてとんでもない正体が明らかになるスリラー。どれも、現実とはちょっと違う世界を表現するこの作者の技巧が見事に発揮されています。長編も短編も、木村友祐ならではの不条理な出来事と心地いい違和感が満載。ぜひ一読を!
『幼な子の聖戦』
第 162 回 芥川賞候補作「幼な子の聖戦」と、ビルの窓拭きを描いた話題作「天空の絵描きたち」を収録。
「幼な子の聖戦」--東京で疎外感を味わい、信じかけた新興宗教にも失望し、史郎は故郷に戻って村議となる。幼なじみの仁吾が村長選に立候補すると、改革の理想を語る彼への応援を約束。しかし県議から弱みを握られ、仁吾落選のための不正工作に加担させられることに。心を引き裂かれた史郎はやがて、ある破壊的な衝動に突き動かされていく。
「天空の絵描きたち」--ビルの窓拭きを専門にする会社に転職した小春。仕事を理由に彼氏と微妙な関係にあるが、仲間同士で文字通り命を預けて仕事をする緊張感にのめり込んでいる。ある日、ビル内の盗難事件が原因でリーダーのクマさんこと権田が責任者を下ろされてしまう。クマさんにひそかに憧れていた小春は、彼を焼き鳥店に誘うが……。
【著者略歴】
木村友祐(きむら・ゆうすけ)
1970年、青森県八戸市生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。2009年『海猫ツリーハウス』で第33回すばる文学賞を受賞しデビュー。『イサの氾濫』で三島賞の候補、『聖地Cs』で野間文芸新人賞の候補となる。他に『野良ビトたちの燃え上がる肖像』、『幸福な水夫』、『私とあなたのあいだーーいま、この国で生きるということ』(作家・温又柔との往復書簡集)がある。
| 作者 | 木村 友祐 |
|---|---|
| 価格 | 693円 + 税 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2023年01月20日 |
『猫と考える動物のいのち』
ネコ、ウシ、ブタ、ニワトリ、スズメ、カエル、ハクビシン……身の回りには色んな動物がいて、わたしたちは彼らと一緒に住んだり、敵対したり、食べ物にしたりして、共に生きている。わたしたちとは大きくちがう動物のこと、人間のことを、猫たちと一緒に考えよう。
===
ようこそ『猫と考える動物のいのち』へ! この本のタイトルを見て「ん? 『動物のいのち』を『猫と考える』って、どゆこと? 」と、いろんな「?」が頭に浮うかんだだろうか。ふふ。
まずは自己紹介をしなきゃだね。ぼくは小説家で、郷里の青森の方言(南部弁)を使った小説とか、ぼくらの社会が抱えた様々な問題をテーマにした小説を書いてきました。だから、動物についての専門家では全然ないのだけど、それでも動物たちについて言うべきことがあるかもしれないと思ったんだ。というのも、動物についてのぼくの見方と、世の中の人々の見方がずれていると思うことがよくあるから。そのズレをはっきりさせることで、この本を手に取ったあなたにも、動物についての新たな見方が生まれたらうれしい。
というわけで、これからぼくは、ふたりの先生と一緒に、ぼくたち人間を取りまく動物たちのことについて、あれこれ考えていきたいと思う。
その先生というのは、うちで一緒に暮らしている猫たちだ。(「第1章 猫はぼくの先生」より)
| 作者 | 木村友祐/本文 |
|---|---|
| 価格 | 1200円 + 税 |
| 発売元 | 筑摩書房 |
| 発売日 | 2024年12月09日 |
『幼な子の聖戦』
| 作者 | 木村,友祐 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2020年01月 |
『野良ビトたちの燃え上がる肖像』
「生きてるうちは、生きなきゃなんねぇからな」怒りと希望に満ちた世界を描く問題作。河川敷で猫と暮らす柳さんは、アルミ缶を集めて生活費とキャットフード代を稼いでいる。あちこちでホームレスが増えてきたある日、「野良ビトに缶を与えないでください」という看板を見つける。やがて国ぐるみで野宿者を隔離しようとする計画が……。ほんの少しだけ未来の日本を舞台に、格差、貧困、差別の問題に迫る新鋭の力作。
| 作者 | 木村 友祐 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2016年11月30日 |
『聖地Cs』
原発事故による居住制限区域内で被曝した牛たちを今も生かそうとする牧場で、ボランティアに来た女性が見たものはー「聖地Cs」。非正規雇用で働く男性が「猫が苦しむ社会は、ヒトも苦しむ社会」だと切実に思うまでの日々を描いた「猫の香箱を死守する党」。現代社会の問題を真正面から捉えた二篇を収録。
| 作者 | 木村 友祐 |
|---|---|
| 価格 | 1870円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2014年08月29日 |
『イサの氾濫』
40代になりいよいよ東京での生活に行き詰まりを感じていた将司は、近ごろ頻繁に夢に出てくるようになった叔父の勇雄(イサ)について調べるため、地元八戸にむかった。どこにも居場所のなかった「荒くれ者」イサの孤独と悔しさに自身を重ね、さらに震災後の東北の悔しさをも身に乗り移らせた彼は、ついにイサとなって怒りを爆発させるのだった。──上々颱風の人気ヴォーカリスト、白崎映美を震撼させ、新たなバンド「東北6県ろ〜るショー!!」をつくるきっかけとなった幻の作品、待望の書籍化!
目次
イサの氾濫
埋み火
あとがき
目次
イサの氾濫
埋み火
あとがき
| 作者 | 木村 友祐 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 未来社 |
| 発売日 | 2016年03月07日 |
それでは、木村友祐作品の魅力を6つの作品を通してご紹介させていただきました。現実がねじれる瞬間。それはまるで生活の中に差し込む一筋の光のように、あっけにとられるような衝撃、悲しみや幸せ、時には混乱の感情を与えてくれます。木村友祐の生み出すその瞬間は、日々の生活を見つめ直し、我々自身が考え、感じるきっかけを与えてくれるんですよね。
彼の作品には常に印象深い登場人物たちと、彼らが経験する現実が歪む瞬間が描かれています。彼らの戸惑い、葛藤、そして成長を通じて、私たち読者も同時に成長し、新たな視点を得ることができます。キャラクターたちの生きざまに心を打たれ、楽しみながらも、大切なことを学べるからこそ、木村友祐の作品はサスペンスやミステリーの枠にとどまらず、広いジャンルから読者を惹きつけるのではないかと思います。
紹介した6作品も一度読む価値あり、間違いなしの作品ばかりです。本を手にとってから、自分が現実を見失いそうなほど引き込まれる、彼の独特な世界観。きっとあなたにとっても新鮮で忘れられない読書体験になるはずです。心が騒ぐような作品を求めている方には、ぜひとも木村友祐の作品を手に取ってみていただきたいですね。
マンガも小説もどちらも楽しめるのが木村友祐の作品。絵と文字を使って思いを伝える、その手法自体がねじれていると感じるかもしれません。でも、それがより深く物語に入り込むキッカケになること間違いなしです。木村友祐の作品に触れることで、文字だけでは伝わらない感情や雰囲気を感じ取ることができるでしょう。これからも彼の作品から目が離せませんね。今後の活躍が楽しみです。
以上、木村友祐の必読作から感じることができる、現実がねじれる魅力についてご紹介しました。どれも選りすぐりの名作ばかりです。ぜひ、手に取ってその世界観を体感してみてください。きっと新たな発見があるはずです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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