タイトルに「冬」が含まれた小説8選
寒い冬の夜に、暖炉の火を見つめながら読みたくなる小説をご紹介します。1冊目は、美しい描写と静かな物語が冬の風景を更に際立たせる作品。2冊目は、冬の寒さを癒すような暖かい人間ドラマ。3冊目は、厳しい冬の自然を舞台にしたサバイバル物語。4冊目は、冬休みの学生たちの微笑ましいロマンス。5冊目は、雪の中で戦うミステリー。6冊目は、冬の終わりを迎える人々の心情を繊細に描いた一作。7冊目は、極寒の地を舞台にした冒険ファンタジー。最後の8冊目は、冬の美しさと哀しみを描く短編集です。これらの作品は、各々に冬の魅力を感じさせてくれること間違いなしですよ。
『冬に子供が生まれる』
著者七年ぶりの新作長編!直木賞受賞第一作
その年の七月、丸田君はスマホに奇妙なメッセージを受け取った。
現実に起こりうるはずのない言い掛かりのような予言で、彼にはまったく身におぼえがなかった。送信者名は不明、090から始まる電話番号だけが表示されている。
彼が目にしたのはこんな一文だった。
今年の冬、彼女はおまえの子供を産む
これは未来の予言。
起こりうるはずのない未来の予言。
だがこれは、まったく身におぼえのない予言とは言い切れないかもしれない。
これまで三十八年の人生の、どの時代かの場面に、「彼女」と呼ぶにふさわしい人物がいるのかもしれない。
そもそも、だれが何の目的でこの予言めいたメッセージを送ってきたのか。
丸田君は、過去の記憶の断片がむこうから迫ってくるのを感じていた──。
三十年前にかわした密かな約束、
二十年前に山道で起きた事故、
不可解な最期を遂げた旧友……
平凡な人生なんていったいどこにあるんだろう。
『月の満ち欠け』から七年、かつてない感情に心が打ち震える新たな代表作が誕生。読む者の人生までもさらけ出される、究極の直木賞受賞第一作!
作者 | 佐藤 正午 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2024年01月30日 |
『冬の光』
四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。高度成長期の企業戦士として、専業主婦の妻に守られた家庭人として、幸せなはずの人生だった。死の間際に想ったのは愛した女なのか、それともー四国で父の足跡を辿った次女の碧は、ある事実を知る。家族、男女関係の先に横たわる人間存在の危うさを炙り出した傑作長編。
作者 | 篠田 節子 |
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価格 | 1012円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2019年03月08日 |
『冬にそむく (ガガガ文庫)』
作者 | 石川博品/syo5 |
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価格 | 836円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2023年04月18日 |
『去年の冬、きみと別れ』
作者 | 中村,文則,1977- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 幻冬舎 |
発売日 | 2013年09月 |
『真珠湾の冬 (ハヤカワ・ミステリ)』
作者 | ジェイムズ ケストレル/山中 朝晶 |
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価格 | 2156円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2022年12月06日 |
『理由(わけ)あって冬に出る 市立高校シリーズ (創元推理文庫)』
作者 | 似鳥 鶏 |
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価格 | 455円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2012年10月25日 |
『冬のアサガオ』
作者 | 野崎 まゆ |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 文芸社 |
発売日 | 2021年03月01日 |
『夏と冬の奏鳴曲 新装改訂版』
二十年前に死んだ美少女を偲び、孤島「和音(かずね)島」に集う男女を襲う惨劇。
今も彼女の影が支配する島で、雪が降りつもった夏の朝に、首なし死体が発見される。
雪密室を皮切りに島の均衡は崩れ、暴走が始まる。
ラストの大破局(カタストロフ)、メルカトル鮎(あゆ)のとどめの一言。
発表当時から話題騒然の超問題作が新装改訂版で登場!
作者 | 麻耶 雄嵩 |
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価格 | 1397円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2021年10月15日 |
以上、「冬」を題材にした8作品をご紹介させていただきました。私たちが冬と聞いて連想するのは、雪、寒さ、暖炉、ホットドリンクなど、それぞれに想像は膨らむでしょう。しかし、ここで紹介した作品たちは、ただひたすらに冬を描いているわけではありません。冬の風景や冬の寒さという具体的な要素はもちろん豊かに描かれていますが、それ以上に冬が持つ抽象的な意味合いを大切にしています。
冬は、一年を閉じる季節の代表でもあります。作品の中で描かれる冬は、人間の孤独や切なさ、絶望や希望など、人間の感情が凝縮され、深化される舞台となります。それぞれの作品は、冬の時期に読むことでその世界観がより深く胸に響き、読者の心を動かすことでしょう。
また、物語は常に時間と共に進行します。だからこそ、季節変動という時間の流れを如実に表現する「冬」は、物語における時間の象徴とも言えます。どの作品にも、時間というテーマが深く結びついています。
これらの作品は、単に「冬」を描いているだけではなく、「冬」を題材とすることで深みを持った物語を表現しています。それぞれが「冬」をどのように描いているか、きっと皆さんにとっても興味深く感じていただけるはずです。
ぜひ、冬の季節にこれらの作品を手に取り、登場人物たちの心情や、それぞれの「冬」が見せる風景に耳を傾けてみてください。テーブルの上にホットチョコレートを置き、ゆっくりと味わいながら、ひとつひとつの物語を心で感じてみてはいかがでしょうか。
以上が私からのおすすめです。楽しい読書のひとときをお過ごしください。次回もあなたの読書ライフを豊かにする作品をご紹介できることを楽しみにしています。
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