中野京子のおすすめ本10選

中野京子さんの世界に浸るなら、まず彼女の特質、それは「永遠の少女」をテーマにした作品群を是非読んでみましょう。淡々と描かれる日常生活から、ある時は社会風刺を、またある時は愛情や友情を紡ぎだすストーリーは、ただただ圧巻。その繊細な心情描写は泣けますよ。
また、知られざる世界の歴史や伝説をベースにした作品もおすすめ。中野さん独特の解釈が深い感動を与えてくれます。ミステリアスな予感満載で一気読み間違いなし!
そして彼女の作品の魅力は何と言っても、生々しいリアリティと緻密な描写。時には読者を窮地に追い詰め、自分自身の生き方を再確認させてくれます。
これら全てが一冊の本に詰まっています。是非、中野京子さんの世界へ足を踏み入れてみてください。
『フェルメールとオランダ黄金時代』

作者 | 中野 京子 |
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価格 | 924円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2025年04月08日 |
『カラー版 西洋絵画のお約束 謎を解く50のキーワード』

絵画に描かれた美女が誰か、あなたは即座にわかるだろうか。そばに薔薇があればヴィーナス。百合が添えられていればマリア。皿を捧げていればサロメ。剣を携えていればユーディト。ちょっとした知識があれば、隠された画家からのメッセージを探りあてることができる。「見て・感じる」だけではわからない、絵を読み解く手がかりをテーマ別に解説。この本を読めば、鑑賞体験はもっと豊かなものになる。図版120点収録。
本文より
印象派が登場する前までは絵にも意味があり、読み解くための「絵の言語」があった。(中略)絵独自の言語を読むことで、人々は画面に見えているものだけではなく、その奥に隠された画家からのメッセージを探りあてた。日本人には西洋的思考を完全に理解するのは難しいが、シンボルのいくつかを覚えておくだけでも、絵画鑑賞はぐんと楽しくなるに違いない。
目次
【「植物」の章 】薔薇/百合/リンゴ/月桂樹/イトスギ
【「天体・自然」の章】月/虹/川
【「動物・虫」の章】黒猫/テン/牡牛/蛇/ハエ/蝶
【「食べ物」の章】卵/蜂蜜/魚
【「相反する要素」の章】赤と青/右と左/分かれ道
【「武具」の章】剣/大鎌/矢/ハンマー
【「道具・装飾品・楽器」の章】天秤/十字架/鏡/甕/子供服/真珠/リュート/シャボン玉
【「建物」の章】窓/梯/井戸
【「技法」の章】擬人像/画中画/異時同図法/タイムスリップ
【「現象」の章】パンデミック/天を仰ぐ/運命
【「人物描写」の章】道化/三美神/聖母マリア
【「身体」の章】母乳/骸骨/髪/翼/目隠し
作者 | 中野京子 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2024年10月08日 |
『怖い絵の中のモノ語り』

「怖い絵」シリーズの著者が、「生活用品」「食べ物」「動物」「装飾品」「シンボル」「楽器」の6章から成る全32作品を読み解く! ルノワールが描いた作家史上唯一の男性ヌード(『猫を抱く少年』)、クリムトが黄金色で描いた知恵と戦の女神(『パラス・アテナ』)、ミュシャがギリシャ神話の王女に施した流麗な装飾品(『メディア』)など名画に描かれたアイテムから歴史的背景や絵に秘められた画家の思惑を解き明かす保存版。
第1章 生活用品
サージェント『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』×「提灯」
ホッパー『ナイトホークス』×「煙草」
ラ・トゥール『ポンパドゥール夫人の肖像』×「百科事典」
ルーベンス『キリスト昇架』×「釘」
ハンマースホイ『室内』×「鏡」
ランブール兄弟『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』×「案山子」
ファレーロ『サバトに赴く魔女たち』×「箒」
第2章 食べ物
バーン・ジョーンズ『「愛」に導かれる巡礼』×「ホタテ貝」
カラヴァッジョ『バッカス』×「ワイン」
ベラスケス『セビーリャの水売り』×「水滴」
ハント『イザベラとバジルの鉢』×「バジル」
第3章 動物
ルノワール『猫を抱く少年』×「猫」
パルミジャニーノ『アンテア』×「テン」
カーロ『いばらの首飾りとハチドリの自画像』×「ハチドリ」
ジェラール『プシュケとアモル』×「蝶」
ウッチェロ『聖ゲオルギウスと竜』×「ドラゴン」
クストーディエフ『マースレニツァ』×「馬そり」
第4章 装飾品
クリムト『パラス・アテナ』×「甲冑」
ヴァン・ダイク『エレナ・グリマルディ侯爵夫人』×「日傘」
クラーナハ『ホロフェルネスの首を持つユーディト』×「長剣」
ステュアート『スケートをする人(ウィリアム・グラントの肖像)』×「スケート靴」
ミュシャ『メディア』×「蛇の腕輪」
カラヴァッジョ『女占い師』×「剣の鍔」
ボッティチェリ『聖母子(書物の聖母)』×「光輪」
第5章 シンボル
デューラー『1500年の自画像』×「モノグラム」
ランブール兄弟『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』×「星座」
フラゴナール『恋の成り行き:逢い引き』×「銅像」
ゴーギャン『ネヴァーモア』×「タイトル文字」
ゴヤ『悔悛しない瀕死の病人に付き添う聖フランシスコ・デ・ボルハ』×「十字架」
第6章 楽器
ヴーエ『時の敗北』×「ラッパ」
ダゴティ『ハープを奏でるマリー・アントワネット王妃』×「ハープ」
ティツィアーノ『ヴィーナスとオルガン奏者』×「パイプオルガン」
あとがき
作者 | 中野 京子 |
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価格 | 968円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2024年12月24日 |
『怖い絵』

作者 | 中野,京子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2013年07月 |
『名画の謎 対決篇』

作者 | 中野,京子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2018年08月 |
『運命の絵 もう逃れられない』

横山秀夫さんも推薦! スリリングな絵画エッセイ
『怖い絵』シリーズや『名画の謎』シリーズで知られる
中野京子さんの人気シリーズ『運命の絵』。
2作目となる今作は、マネが描いた
『フォリー・ベルジェールのバー』が
カバーを飾る。
華やかなミュージックホールのスタンドバーに立つ売り子。
整った顔立ちながら虚ろな表情の彼女が、
飲み物と一緒に売るものは……。
運命の分岐点に立ち、あらがい、翻弄される
人間たちのなまなましい姿。
名画の背後にある運命のドラマをひもとき、
画家の企みと時代のリアルに迫るーー。
帯には、横山秀夫さんから
「部類の面白さ。
知的好奇心を満たされていく
快感がたまらない。
この本より面白い小説を書けと
言われたら、ちょっと怯む。」と
熱い推薦文が寄せられています!
作者 | 中野 京子 |
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価格 | 891円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2022年02月08日 |
『ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット 運命の24時間』

王の嫉妬、王妃の焦り。運命の逃亡劇24時間を再現!
目的地の手前で破綻した「ヴァレンヌ逃亡事件」24時間を再現、人間の「楽観」が招く致命的な結果を描き震撼とさせる傑作!
作者 | 中野 京子 |
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価格 | 715円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2014年08月06日 |
『怖い橋の物語』

橋は二つの異なる世界ー日常と非日常、此岸と彼岸を結ぶものであり、出会いと別れの場、ドラマの生まれる舞台でもある。奇妙な橋、歴史的に大きな意味を持った橋、空想の橋、折れた橋、血なまぐさい橋、絵画に描かれた橋…そんな橋たちをめぐる、とっておきの物語を五十五話収録。
作者 | 中野 京子 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2018年12月06日 |
『名画と建造物』

映画「サイコ」の家、スフィンクスに登る侍、印象派のエッフェル塔嫌い――。20の名画が伝える時代の息吹きを読む、絵画鑑賞本!過去と現在の比較ができるよう、写真も掲載。歴史を学び、観光案内にもおすすめです!クロード・モネ『サン・ラザール駅』マルク・シャガール『七本指の自画像』スタフ・クリムト『旧ブルク劇場の観客席』フィンセント・ファン・ゴッホ『アルルの跳ね橋』エドワード・ホッパー『線路脇の家』など
作者 | 中野京子/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年10月12日 |
『中野京子と読み解く 運命の絵 なぜ、ままならない』

★「怖い絵」「名画の謎」など多くの人気シリーズを生み出してきた著者が、<運命>をテーマに名画を読み解くシリーズの最新刊。
カバーを飾るのは、ナポレオンの肖像画で名を馳せる以前のダヴィッドが描いた『マラーの死』。
最近ツイッターで人気を博した「#名画で学ぶ主婦業」でも話題になったこの絵(曰く「給食がないので弁当を持たせてください」という小学校からのお手紙を当日朝に発見した図)は、フランス革命で活躍したジャコバン派指導者のマラーの死が題材ということで、世界史好きにもなじみ深いのでは。
現代人の目にも鮮烈な印象を与えるこの名画は、革命後の混乱期に起こった暗殺の現場で、ダヴィッドが「遺体をスケッチして」描いた作品で、発表当時もセンセーショナルに受け止められました。
革命家として名声のあったマラーはなぜ“入浴中に”殺害されたのか? マラーが左手に持つ手紙に書かれた内容は? なんと犯人は20代前半の若い女性⁉ ……など、絵の背景や細部の情報を読み解いていくことで、<運命のドラマ>がありありと浮き上がってくるスリリングな絵画エッセイです。
そのほか、
「愛人の膝から立ち上がる女は 関係を清算できるのか?」
(ハント『良心の目覚め』)
「何もかも思い通りにゆかない、傲岸不遜な画家の生涯」
(クールベ『画家のアトリエ』)
「一体なぜ? 古代彫刻にまつわる不運の連鎖」
(アルマ=タデマ『フェイディアスとパルテノン神殿のフリーズ』)
「ギロチン台に向かった16人の修道女の行く末は……」
(ドラローシュ『ギロチン』)
「仏軍VS スペイン民衆、戦場で流れた夥しい血」
(ゴヤ『マドリード、1808 年5 月2 日』)
など、世紀を超えて魅力を放つ名画を深く知ることのできる17篇を収録。
絵画31点はすべてオールカラー掲載、主要絵画19点は引き出し線の入った詳細解説入り。見開きにまたがる絵も途切れず見られる製本の工夫を加えました。美しい絵と、絵に秘められた<運命のドラマ>をご堪能下さい。
作者 | 中野 京子 |
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価格 | 1958円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2020年11月26日 |
これまでにご紹介した中野京子さんの作品はどれも素晴らしいものばかりですよね。彼女の作品の魅力は、どんなジャンルでも見事に描写することができるところでしょう。現実の世界だけでなく、ファンタジーや歴史、SFといった幅広いジャンルを見事に描き出しています。
また、彼女の作品の特徴として強力なキャラクターの存在感が挙げられます。彼女が描くキャラクターたちは、読者をその世界観に引き込む力を持っています。一人ひとりが独自の個性を持っており、彼らを通して多様な人間模様が描かれています。やがては登場人物たちに共感を覚え、ついつい彼らの運命に心を痛めたり、喜びを分かち合ったりしてしまうことでしょう。
さらに中野京子さんの作品の素晴らしいところは、緻密で細部にまでこだわった物語の構成です。一貫したテーマに基づいて、物語は緻密に構築されています。その全体像は一つひとつのエピソードが彩りを加えながら、最後には見事なハーモニーを描き出します。
中野京子さんの作品は、読み手を惹きつける力強さと繊細さが同居する、稀有なものだといえます。ここでご紹介した10冊は、その中でも特に素晴らしい作品ばかりです。これから初めて中野京子さんの世界に触れる方、またはすでに彼女のファンである方、そしてこれから何を読もうか迷っている方、どんな読者にもきっと心に残る作品となることでしょう。
これからも、彼女の新たな作品を待ち望むと同時に、これらの作品を何度でも読み返すことで、新たな発見や感動があるはずです。中野京子さんの世界へ、どうぞ一緒に足を踏み入れてみてください。
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