伊吹有喜の小説 おすすめ8選 雲を紡ぐ・犬がいた季節など
伊吹有喜さんといえば、独特の世界観と深く響く言葉が魅力の作家ですよね。全8作品の中でも特にオススメは、普通の生活が急に特別なものへと変わっていく、彼女の代表作。そして、何気ない日常が描かれつつも、犬との絆を通して人間の矛盾と向き合う力強さを感じられる作品も見逃せません。時には泣き、時には笑い、時には考える。そのストーリーの中には、伊吹さん独自の哲学が詰まっています。みなさんも、ぜひその世界を味わってみてください。
『雲を紡ぐ』
壊れかけた家族は、もう一度、一つになれるのか?
第8回高校生直木賞(2021)受賞作!
羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の「心の糸」の物語。
いじめが原因で学校に行けなくなった高校2年生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショール。
ところが、このショールをめぐって母と口論になり、美緒は岩手県盛岡市の祖父の元へ行ってしまう。
美緒は、祖父とともに働くことで、職人たちの思いの尊さを知る。
一方、美緒が不在となった東京では、父と母の間にも離婚話が持ち上がり……。
「時代の流れに古びていくのではなく、熟成し、育っていくホームスパン。
その様子が人の生き方や、家族が織りなす関係に重なり、『雲を紡ぐ』を書きました」と著者が語るように、読む人の心を優しく包んでくれる1冊。
文庫版特典として、スピンオフ短編「風切羽の色」(「いわてダ・ヴィンチ」掲載)を巻末に収録。
文庫解説・北上次郎
| 作者 | 伊吹 有喜 |
|---|---|
| 価格 | 847円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2022年09月01日 |
『犬がいた季節』
| 作者 | 伊吹,有喜 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 双葉社 |
| 発売日 | 2024年01月 |
『彼方の友へ』
| 作者 | 伊吹,有喜 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 実業之日本社 |
| 発売日 | 2020年10月 |
『四十九日のレシピ』
妻の乙美を亡くし気力を失ってしまった良平のもとへ、娘の百合子もまた傷心を抱え出戻ってきた。そこにやってきたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を伝えにきたのだった。
| 作者 | 伊吹 有喜 |
|---|---|
| 価格 | 660円 + 税 |
| 発売元 | ポプラ社 |
| 発売日 | 2015年01月02日 |
『ミッドナイト・バス』
壊れた「家族」という時計は再び動き出すのか
映画化決定! 出演:原田泰造 山本未來 小西真奈美 葵わかな 七瀬公 長塚京三
東京での、忙しすぎるデベロッパーの仕事を辞め、故郷の新潟で、深夜バスの運転手をしている利一。ある夜、バスに乗ってきたのは、16年前に別れた妻だった━━。
会社を辞め、家に戻ってきた理由を言い出せずにいる長男、結婚と夢の間で揺れる長女、再婚した夫の浮気と一人暮らしの父の介護で悩む元妻、そして、利一も、若い恋人との結婚に踏み出せずにいる……人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。
家族の崩壊で、一度止まった時を、それぞれが進めることができるのか━━。
物語は、そんな家族たちの葛藤と再出発の姿と、各々の理由で深夜バスを利用する乗客たちの姿を交互に描いていく。
今はどんなに大変でも、明けない夜はない。
家族の再出発とさまざまな人生を丁寧な筆致でを描いた感動長篇。
解説は、吉田伸子さん
| 作者 | 伊吹 有喜 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2016年08月04日 |
『風待ちのひと』
| 作者 | 伊吹,有喜 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | ポプラ社 |
| 発売日 | 2011年04月 |
『今はちょっと、ついてないだけ』
| 作者 | 伊吹,有喜 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 光文社 |
| 発売日 | 2018年11月 |
『カンパニー』
あなたって、どこでも傍観者なのね。家を出た妻にそう告げられ、47歳の会社員・青柳誠一は呆然と佇む。そして災厄は会社でも──。窓際部署に異動か、社が後援するバレエ団への出向、どちらかを選べと迫られた青柳は「白鳥の湖」公演の成功を目指すことに。スポーツトレーナーの瀬川由衣や天才バレエダンサー・高野悠らと共に突き進むが、次々と困難が……! 読めば力湧く崖っぷちお仕事小説。
| 作者 | 伊吹 有喜 |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2019年12月25日 |
それぞれが個性豊かでなめらかな文体で描かれる伊吹有喜さんの作品群は、かけがえのない人々の生き様を紡ぎ出す魔法のような力を持っています。
どれも一つ一つが手に取った瞬間から我々の心の中に新しい風景を描いてくれます。日常の中に溶け込む非日常、分かりやすい台詞と動作から溢れ出る深い人間性、そして色彩豊かな描写から生まれる独特の世界感が、読者の心に深く刻まれます。
それらは我々が普段、何気なく過ごしている時間や空間を、深い思索や鋭い洞察、温かな想いに包んでくれます。また、彼の作品から学ぶことは「人間が人間らしく生きる」ことの尊さです。
紆余曲折ありながらも、どれもがお互いを思いやり、助け合い、時に衝突しながら生き抜くことの大切さと乾いた心を潤すような愛を描いています。その描写は細やかでまるで映画を観ているかのようです。
伊吹有喜さんの作品は、生きることの難しさと美しさを教えてくれます。嘘偽りない人間の姿を見せてくれ、ありのままの自分を認めさせてくれるのです。そして私たちが必要としているのは、まさしくその描写こそだと語りかけてきます。
いずれの作品も、一度読んだら忘れられない鮮烈な印象を与えてくれるはずです。その影響力はきっと、世界を見る視点や人生を送る姿勢に大きな影響を与えることでしょう。この伊吹有喜作品、心からおすすめします。明日を生きる元気と自分自身を見つめ直すきっかけになり、おそらく人生を豊かにするための一冊になるはずです。
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